旧版でクラスタシステムとして運用していた運用管理サーバを、本バージョンのSystemwalker Centric Managerにバージョンアップする場合の設定手順を以下に説明します。
Systemwalker Centric Managerのインストール(プライマリノード)
プライマリノードで、本バージョンのSystemwalker Centric Managerをインストールします。インストール方法については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerのインストール(セカンダリノード)
セカンダリノードで、本バージョンのSystemwalker Centric Managerをインストールします。インストール方法については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをマウントします。(プライマリノード)
Oracle Solaris Clusterで、RDB管理情報専用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、Systemwalker Centric Managerで使用する共有ディスク上のデバイスグループをプライマリノードへスイッチオーバします。(プライマリノード)
クラスタのセットアップ(プライマリノード)
プライマリノードで、クラスタをセットアップします。
ここでは、クラスタセットアップコマンドを実行することで、クラスタの環境構築とフレームワークデータベースの作成を行います。
ポイント
デーモン起動停止および監視プロセスをカスタマイズすることができます。詳細は、“デーモンの設定”を参照してください。
以下のコマンドを実行し、クラスタ環境を構築します。
/opt/systemwalker/bin/mpsupclt -k Primary -i 引き継ぎIPv4アドレス -h 論理ホスト名 -m マウントポイント [-l] [-mix] |
[引き継ぎIPv4アドレス]
Systemwalker Centric Manager用サービスで使用する引き継ぎIPv4アドレスを指定します。
[論理ホスト名]
引き継ぎIPv4アドレスに対するネットワークのホスト名を指定します。
[マウントポイント]
共有ディスク上に設定したパーティションをマウントするディレクトリ(Solaris版でPRIMECLUSTER 4.2A00以前の場合は/etc/vfstab、PRIMECLUSTER 4.3A10以降の場合は/etc/vfstabと/etc/vfstab.pcl、Linux版でPRIMECLUSTER4.2A00以前の場合は/etc/fstab、PRIMECLUSTER 4.2A30以降の場合は/etc/fstabと/etc/fstab.pclに設定した共有資源用のマウントポイント)を指定します。
[-l]オプション
環境構築処理で環境構築情報ファイルを利用する場合に指定します。環境構築情報ファイルの詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
[-mix]オプション
構築済みのInterstage環境と共存するときに指定します。
IPv6アドレスを引き継ぎIPに指定する場合など、mpsupclt(クラスタの環境設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
→運用管理サーバの環境(データベース)を作成するための画面が表示されます。
リストア用環境作成をします。
詳細の手順については、“リストア(プライマリ/セカンダリ)”を参照してください。
Interstageの起動(Interstage共存時)
Systemwalker Centric ManagerとInterstageが共存している場合、Interstageを起動します。
Interstageの起動方法については、Interstageのマニュアルを参照してください。
インベントリデータベースの作成(プライマリノード)
インベントリデータベースを作成します。作成方法については、“インベントリ収集機能を使用する場合”を参照してください。
なお、データベースは共有ディスク上に作成してください。
旧版の環境の移入(プライマリノード)
以下のコマンドを実行し、退避した旧版のデータを移入します。
【Solaris版】
DVDマウントポイント/Solaris/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
【Red Hat Enterprise Linux 5】
DVDマウントポイント/Linux/RHEL5/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
【Red Hat Enterprise Linux 6】
DVDマウントポイント/Linux/RHEL6/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
退避データの格納先ディレクトリ名には、(A.2 旧版データの退避)で退避したディレクトリ名をフルパスで設定します。
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをアンマウントします。(プライマリノード)
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをマウントします。 (セカンダリノード)
Oracle Solaris Clusterで、RDB管理情報専用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、Systemwalker Centric Managerで使用する共有ディスク上のデバイスグループをセカンダリノードへスイッチオーバします。(セカンダリノード)
共有資源用パーティション、RDB管理情報専用パーティション についてマウントの設定を行います。
設定手順の詳細は、“マウントの設定”を参照してください。
クラスタのセットアップ(セカンダリノード)
セカンダリノードで、クラスタをセットアップします。
以下のコマンドを実行し、クラスタ環境を構築します。
/opt/systemwalker/bin/mpsupclt -k Secondary -i 引き継ぎIPv4アドレス -h 論理ホスト名 -m マウントポイント [-l] |
[引き継ぎIPv4アドレス]
Systemwalker Centric Manager用サービスで使用する引き継ぎIPv4アドレスを指定します。
[論理ホスト名]
引き継ぎIPv4アドレスに対するネットワークのホスト名を指定します。
[マウントポイント]
共有資源用パーティションをマウントするディレクトリを指定します。
[-l]オプション
環境構築処理で環境構築情報ファイルを利用する場合に指定します。
IPv6アドレスを引き継ぎIPに指定する場合など、mpsupclt(クラスタの環境設定コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
リストア用環境作成をします。
詳細の手順については、“リストア(プライマリ/セカンダリ)”を参照してください。
Interstageの起動(Interstage共存時)
Systemwalker Centric ManagerとInterstageが共存している場合、Interstageを起動します。
Interstageの起動方法については、Interstageのマニュアルを参照してください。
旧版の環境の移入(セカンダリノード)
以下のコマンドを実行し、退避した旧版のデータを移入します。
【Solaris版】
DVDマウントポイント/Solaris/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
【Red Hat Enterprise Linux 5】
DVDマウントポイント/Linux/RHEL5/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
【Red Hat Enterprise Linux 6】
DVDマウントポイント/Linux/RHEL6/unx/tool/swtrans [-b 退避先のディレクトリ名] |
[退避先のディレクトリ名]に、(A.2 旧版データの退避)で退避した資産の存在するディレクトリ名を設定し、[OK]ボタンをクリックします。
RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをアンマウントします。
共有資源用パーティション、RDB管理情報専用パーティション についてマウントの設定を行います。
設定手順の詳細は、“マウントの設定”を参照してください。
クラスタアプリケーションの作成(プライマリノード)
クラスタアプリケーションを作成します。詳細は、“クラスタアプリケーションの作成”を参照してください。
コンピュータの再起動
プライマリノードとセカンダリノードで、コンピュータを再起動します。