クライアントシステムよりデータ定義操作文を実行する場合、またはSymfowareデータベースの運用操作コマンドを実行する場合、RDB資源に対してRDA-SV固有な命名規約を意識する必要があります。
Symfowareデータベースの動作環境ファイルの以下のパラメタでDSO、DSI名の命名規約を選択することができます。
DEFAULT_DSI_NAME
DEFAULT_DSI_NAME={STANDARD|CODE}
パラメタの意味
格納構造定義を簡略化した場合の表またはインデックスを利用する場合に、Symfowareデータベースが自動的に生成する表またはインデックスのDSO名およびDSI名の命名規約を選択します。
本パラメタが省略された場合は“STANDARD”が指定されたものとみなします。
パラメタの指定によりスキーマ名、表名、インデックス名の最大長が異なるため注意が必要です。
以下に、Symfowareデータベースの各種資源名標に対するRDA-SV利用時の命名規約を説明します。
パラメタに“STANDARD”が指定された場合または省略された場合の命名規約
データベーススペース名に対する命名規約
クライアントシステムから表定義などを行うデータベーススペース名は、該当データベーススペースが属するデータベース名を指定しなければなりません。
スキーマ名および表名に対する命名規約
クライアントシステムから実行するスキーマ定義文などで指定するスキーマ名および表名は、それぞれ8文字以内でなければなりません。
スキーマ名およびインデックス名に対する命名規約
クライアントシステムから実行するスキーマ定義文などで指定するスキーマ名およびインデックス名は、それぞれ8文字以内でなければなりません。
表のDSOおよびDSI名に対する命名規約
クライアントシステムから実行する表定義文などで指定するスキーマ名と表名を組合せてDSO名およびDSI名とします。DSO名とDSI名は同じ名前になります。
“# スキーマ名 {#|@} 表名” (1) (2) (3) (4) (5)
(1) 固定プレフィックス
(2) 表定義などで指定したスキーマ名
(3) 表名が文字列の場合
(4) 表名が各国語文字列の場合
(5) 表定義文で指定した表名
備考1 スキーマ名、表名のいずれか、または、両方が各国語文字列の場合には、DSO名、DSI名は全体が各国語文字列となります。
備考2 固定プレフィックスは、動作環境ファイルのTABLE_PREFIXに設定された値が有効となります。なお、省略時は#となります。
以下に命名例を示します。
スキーマ名、表名が文字列(スキーマ名 : USR1、表名 : STOCKS)の場合
DSO名 : #USR1#STOCKS DSI名 : #USR1#STOCKS
スキーマ名は文字列(USR1)、表名が各国語文字列(在庫表)の場合
DSO名 : #USR1@在庫表 DSI名 : #USR1@在庫表
インデックスのDSO名およびDSI名に対する命名規約
クライアントシステムから実行する表定義文などで指定するスキーマ名とインデックス名を組合せてDSO名およびDSI名とします。DSO名とDSI名は同じ名前になります。
“@ スキーマ名 {#|@} インデックス名” (1) (2) (3) (4) (5)
(1) 固定プレフィックス
(2) インデックスの定義文などで指定したスキーマ名
(3) インデックス名が文字列の場合
(4) インデックス名が各国語文字列の場合
(5) インデックスの定義文で指定したインデックス名
備考1 スキーマ名、インデックス名のいずれか、または、両方が各国語文字列の場合には、DSO名、DSI名は全体が各国語文字列となります。
備考2 固定プレフィックスは、動作環境ファイルのINDEX_PREFIXに設定された値が有効となります。なお、省略時は@となります。
以下に命名例を示します。
スキーマ名、インデックス名が文字列(スキーマ名 : USR1、インデックス名 : PNOIX)の場合
DSO名 : @USR1#PNOIX DSI名 : @USR1#PNOIX
スキーマ名は文字列(USR1)、インデックス名が各国語文字列(在庫番号IX)の場合
DSO名 : @USR1@部品番号IX DSI名 : @USR1@部品番号IX
パラメタに“CODE”が指定された場合の命名規約
データベーススペース名に対する命名規約
クライアントシステムから表定義などを行うデータベーススペース名は、該当データベーススペースが属するデータベース名を指定しなければなりません。
スキーマ名および表名に対する命名規約
クライアントシステムから実行するスキーマ定義文などで指定するスキーマ名および表名は、それぞれ18文字以内でなければなりません。
スキーマ名およびインデックス名に対する命名規約
クライアントシステムから実行するスキーマ定義文などで指定するスキーマ名およびインデックス名は、それぞれ18文字以内でなければなりません。
表のDSOおよびDSI名に対する命名規約
システムで採番するデータベース内で一意な10桁の番号を使用してDSO名およびDSI名が命名されます。DSO名とDSI名は同じ名前になります。
“#0000000011”
(1)
(1) 固定プレフィックス
備考. 固定プレフィックスは、動作環境ファイルのTABLE_PREFIXに設定された値が有効となります。なお、省略時は#となります。
インデックスのDSO名およびDSI名に対する命名規約
システムで採番するデータベース内で一意な10桁の番号を使用してDSO名およびDSI名が命名されます。DSO名とDSI名は同じ名前になります。
“@0000000012”
(1)
(1) 固定プレフィックス
備考. 固定プレフィックスは、動作環境ファイルのINDEX_PREFIXに設定された値が有効となります。なお、省略時は@となります。