本コマンドは、Symfoware Serverのインスタンスが起動している状態で実行してください。
運用種別に“COPY”または“MEMBER”を指定している場合には、レプリケーションサービスが開始している状態で実行してください。
環境変数LXREPCONFIGにより、動作環境ファイルの作成先ファイルパス名を設定してください。
抽出定義およびレプリケーショングループの定義は、複写元システム側で定義します。
本コマンドの入力ファイルは、利用者で作成し管理してください。
同じ抽出定義名またはレプリケーショングループ名を2つ以上定義できません。
運用種別に“MEMBER”を指定した抽出定義を表単位のレプリケーションとして運用することはできません。
表単位のレプリケーションの形式で定義した抽出定義をレプリケーショングループに所属させることもできます。このとき、運用種別は“COPY”であることが必要です。ただし、抽出定義に指定した以下のオペランドの値は無視され、レプリケーショングループの定義時(GRPNAMEオペランド指定時)に指定された値が有効になります。
LOGPATH
LOGSIZE
LOGALARM
OUTCODE
DIFFTYPE
NULLIND
BYTESWAP
EXCLOG
抽出定義に指定したデータベースに対して、レプリケーションオブジェクトスキーマの作成が行われている必要があります。
抽出定義の対象に指定しているデータベース資源がSymfoware Serverで定義されていない場合、本コマンドは異常終了します。
抽出定義の対象に指定したデータベース資源に対して、削除(DROP)、変更(ALTER)する場合には、抽出定義の削除を行ってから実施してください。
抽出定義によって“差分ログファイル”が作成されます。ただし、運用種別に“MEMBER”を指定した場合は、レプリケーショングループの定義時(GRPNAMEオペランド指定時)に作成されます。また、運用種別に“LOAD”を指定した場合は、“差分ログファイル”は作成されません。
本コマンドの実行者は、LOGPATHオペランドに指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
同一サーバ内にすでに他のレプリケーションサービスがセットアップされている場合は、以下の点に注意してください。
差分ログファイル格納ディレクトリパス名が、他のレプリケーションサービスのディレクトリパス名と重ならないようにしてください。
レプリケーションサービスが異なる場合、同じ抽出定義名またはレプリケーショングループ名を定義することができます。
本コマンドの入力ファイルの文字コードは、OSのデフォルトロケールで作成してください。
ただし、Windowsの場合は、シフトJIS(MS系)以外はサポートしていません。
JIS2004のデータは、以下に示す組合せでのみレプリケーションすることができます。
複写元および複写先システムがSymfoware Server(Openインタフェース)である。かつ、
データベースの文字コード系がUNICODEである。かつ、
列のデータ型が両システムで一致している。かつ、
コード変換を行わない。かつ、
バイトオーダを変更しない。
上記以外は、レプリケーションできません。
抽出定義に指定した表には、以下の名前のトリガーが作成されます。
動作環境ファイルのOBJECT_NAME_PREFIXパラメタに指定した接頭文字(既定値は“linkexpress_replication_option“)+“_log_acquisition_trigger”
動作環境ファイルのOBJECT_NAME_PREFIXパラメタに指定した接頭文字(既定値は“linkexpress_replication_option“)+“_truncate_trigger”
レプリケーション運用中は、本トリガーに対してSQL文やSymfoware Serverのコマンドによる変更や削除操作は行わないでください。本トリガーは、抽出定義の削除により削除されます。その他の注意事項については“システム設計ガイド”を参照してください。