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Systemwalker for Oracle エージェントクラスタユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.2.1 運用待機(1:1)構成の場合

クラスタシステム:Oracle Solaris Clusterが1:1の運用待機構成である場合の解除方法について説明します。

以下に解除手順を図に示します。


Systemwalker for Oracleのクラスタリソース関連の情報をクラスタシステムから解除する場合、登録したリソースを削除する必要があります。

Oracle Solaris Clusterを使用したデータサービスの起動/停止、クラスタリソースの操作の詳細については、Oracle Solaris Clusterのマニュアル等を参照してください。

以下の手順では、クラスタシステムに登録されているOracleのリソース情報が[表6-1:データサービスに登録されているリソース情報(Oracle)]の内容である場合を例としています。
また、クラスタシステムに登録されているSystemwalker for Oracleのリソース情報が[表6-2:データサービスに登録するリソース情報(Systemwalker for Oracle)]の内容である場合を例としています。


注意

Systemwalker for OracleおよびOracle Solaris Clusterのコマンドを実行する際は、スーパーユーザで実行する必要があります。

7.2.1.1 データサービスの停止[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]

Systemwalker for Oracleのデータサービスを停止します。
データサービスの停止はクラスタシステムのscswitchコマンドを使用します。

# /usr/cluster/bin/scswitch -n -j <Systemwalker for Oracleリソース名> <ENTER>

Systemwalker for Oracleリソース名

3.2.1.5 データサービスの開始[「データサービスへの登録」を行ったノードでの操作]”で指定したSystemwalker for Oracleのリソース名を指定します。

以下に実行例を示します。

# /usr/cluster/bin/scswitch -n -j FJSVmpor <ENTER>

7.2.1.2 クラスタリソースの停止確認[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]

Systemwalker for Oracleのクラスタリソースが停止されていることを確認します。
クラスタリソースの停止確認は、クラスタシステムのscstatコマンドを使用します。

以下にscstatコマンドの実行結果例を示します。
なお、表示される情報は、クラスタシステムに登録されているデータサービスおよびクラスタリソースの設定によって異なります。

# /usr/cluster/bin/scstat -g <ENTER>
-- Resource Groups and Resources --

            Group Name       Resources
            ----------       ---------
 Resources: USER_APP1        jpsuncls1 ORACLE_APP1 ORACLE_APP2 FJSVmpor

-- Resource Groups --

            Group Name       Node Name       State
            ----------       ---------       -----
     Group: USER_APP1        mpor01          Online
     Group: USER_APP1        mpor02          Offline

-- Resources --

            Resource Name    Node Name       State     Status Message
            -------------    ---------       -----     --------------
  Resource: jpsuncls1        mpor01          Online    Online - LogicalHostname online
  Resource: jpsuncls1        mpor02          Offline   Offline
  Resource: FJSVmpor         mpor01          Offline   Offline       } (*)
  Resource: FJSVmpor         mpor02          Offline   Offline       } (*)
  Resource: ORACLE_APP1      mpor01          Online    Online
  Resource: ORACLE_APP1      mpor02          Offline   Offline
  Resource: ORACLE_APP2      mpor01          Online    Online
  Resource: ORACLE_APP2      mpor02          Offline   Offline

(*)Systemwalker for Oracleのクラスタリソース「FJSVmpor」が両ノードで「offline」状態であることを確認します。

7.2.1.3 データサービスからの登録解除[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]

登録されているSystemwalker for Oracleのクラスタリソースをデータサービスから解除します。
以下を実行してください。

# /opt/FJSVmpor/bin/mpor_delrc_sun3.sh <Systemwalker for Oracleリソース名> <ENTER>

Systemwalker for Oracleリソース名

リソースグループに登録したSystemwalker for Oracleのリソース名を指定します。

以下に実行例を示します。

# /opt/FJSVmpor/bin/mpor_delrc_sun3.sh FJSVmpor <ENTER>

7.2.1.4 データサービスからの解除確認[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]

登録されていたSystemwalker for Oracleのクラスタリソースが解除されたことを確認します。
クラスタリソースの解除確認は、クラスタシステムのscstatコマンドを使用します。

3.2.1.2 データサービスへの登録[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]”で指定したSystemwalker for Oracleのクラスタリソースが削除されていることを確認してください。

以下にscstatコマンドの実行結果を示します。
なお、表示される情報は、クラスタシステムに登録されているデータサービスおよびクラスタリソースの設定によって異なります。

# /usr/cluster/bin/scstat -g <ENTER>
-- Resource Groups and Resources --

            Group Name          Resources
            ----------          ---------
 Resources: USER_APP1           jpsuncls1 ORACLE_APP1 ORACLE_APP2 } (*)

-- Resource Groups --

            Group Name          Node Name           State
            ----------          ---------           -----
     Group: USER_APP1           mpor01              Online
     Group: USER_APP1           mpor02              Offline

-- Resources --

            Resource Name       Node Name           State     Status Message
            -------------       ---------           -----     --------------
  Resource: jpsuncls1           mpor01              Online    Online - LogicalHostname online
  Resource: jpsuncls1           mpor02              Offline   Offline
  Resource: ORACLE_APP1         mpor01              Online    Online
  Resource: ORACLE_APP1         mpor02              Offline   Offline
  Resource: ORACLE_APP2         mpor01              Online    Online
  Resource: ORACLE_APP2         mpor02              Offline   Offline

(*)Systemwalker for Oracleのクラスタリソース「FJSVmpor」が 監視対象のOracleデータベースのデータサービス(本例では「ORACLE_APP1」および「ORACLE_APP2」)が登録されているリソースグループ(本例では「USER_APP1」)から削除されていることを確認してください。

7.2.1.5 クラスタリソース定義ファイルの削除[運用系/待機系ノードでの操作]

クラスタシステムの環境設定の操作で作成したクラスタリソース定義ファイルを削除します。
コマンドは、スーパーユーザで実行する必要があります。

# rm /opt/FJSVmpor/usr/custom/cluster/swfo-cl.env <ENTER>

7.2.1.6 クラスタ環境設定コマンドの実行(解除)[運用系/待機系ノードでの操作]

以下のコマンドを実行してください。

# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetclst -d <ENTER>


クラスタ環境設定コマンドの実行後、以下のオプションを指定してクラスタ環境設定の状態を確認してください。

# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetclst -v <ENTER>
mporsetclst  : mporsetclst information.
               This system is not on a cluster.