クラスタシステム:Oracle Solaris Clusterが1:1の運用待機構成である場合の解除方法について説明します。
以下に解除手順を図に示します。
Systemwalker for Oracleのクラスタリソース関連の情報をクラスタシステムから解除する場合、登録したリソースを削除する必要があります。
Oracle Solaris Clusterを使用したデータサービスの起動/停止、クラスタリソースの操作の詳細については、Oracle Solaris Clusterのマニュアル等を参照してください。
以下の手順では、クラスタシステムに登録されているOracleのリソース情報が[表6-1:データサービスに登録されているリソース情報(Oracle)]の内容である場合を例としています。
また、クラスタシステムに登録されているSystemwalker for Oracleのリソース情報が[表6-2:データサービスに登録するリソース情報(Systemwalker for Oracle)]の内容である場合を例としています。
注意
Systemwalker for OracleおよびOracle Solaris Clusterのコマンドを実行する際は、スーパーユーザで実行する必要があります。
Systemwalker for Oracleのデータサービスを停止します。
データサービスの停止はクラスタシステムのscswitchコマンドを使用します。
# /usr/cluster/bin/scswitch -n -j <Systemwalker for Oracleリソース名> <ENTER> |
“3.2.1.5 データサービスの開始[「データサービスへの登録」を行ったノードでの操作]”で指定したSystemwalker for Oracleのリソース名を指定します。
以下に実行例を示します。
# /usr/cluster/bin/scswitch -n -j FJSVmpor <ENTER> |
Systemwalker for Oracleのクラスタリソースが停止されていることを確認します。
クラスタリソースの停止確認は、クラスタシステムのscstatコマンドを使用します。
以下にscstatコマンドの実行結果例を示します。
なお、表示される情報は、クラスタシステムに登録されているデータサービスおよびクラスタリソースの設定によって異なります。
# /usr/cluster/bin/scstat -g <ENTER> -- Resource Groups and Resources -- Group Name Resources ---------- --------- Resources: USER_APP1 jpsuncls1 ORACLE_APP1 ORACLE_APP2 FJSVmpor -- Resource Groups -- Group Name Node Name State ---------- --------- ----- Group: USER_APP1 mpor01 Online Group: USER_APP1 mpor02 Offline -- Resources -- Resource Name Node Name State Status Message ------------- --------- ----- -------------- Resource: jpsuncls1 mpor01 Online Online - LogicalHostname online Resource: jpsuncls1 mpor02 Offline Offline Resource: FJSVmpor mpor01 Offline Offline } (*) Resource: FJSVmpor mpor02 Offline Offline } (*) Resource: ORACLE_APP1 mpor01 Online Online Resource: ORACLE_APP1 mpor02 Offline Offline Resource: ORACLE_APP2 mpor01 Online Online Resource: ORACLE_APP2 mpor02 Offline Offline |
(*)Systemwalker for Oracleのクラスタリソース「FJSVmpor」が両ノードで「offline」状態であることを確認します。
登録されているSystemwalker for Oracleのクラスタリソースをデータサービスから解除します。
以下を実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpor_delrc_sun3.sh <Systemwalker for Oracleリソース名> <ENTER> |
リソースグループに登録したSystemwalker for Oracleのリソース名を指定します。
以下に実行例を示します。
# /opt/FJSVmpor/bin/mpor_delrc_sun3.sh FJSVmpor <ENTER> |
登録されていたSystemwalker for Oracleのクラスタリソースが解除されたことを確認します。
クラスタリソースの解除確認は、クラスタシステムのscstatコマンドを使用します。
“3.2.1.2 データサービスへの登録[運用系/待機系のいずれかのノードでの操作]”で指定したSystemwalker for Oracleのクラスタリソースが削除されていることを確認してください。
以下にscstatコマンドの実行結果を示します。
なお、表示される情報は、クラスタシステムに登録されているデータサービスおよびクラスタリソースの設定によって異なります。
# /usr/cluster/bin/scstat -g <ENTER>
-- Resource Groups and Resources --
Group Name Resources
---------- ---------
Resources: USER_APP1 jpsuncls1 ORACLE_APP1 ORACLE_APP2 } (*)
-- Resource Groups --
Group Name Node Name State
---------- --------- -----
Group: USER_APP1 mpor01 Online
Group: USER_APP1 mpor02 Offline
-- Resources --
Resource Name Node Name State Status Message
------------- --------- ----- --------------
Resource: jpsuncls1 mpor01 Online Online - LogicalHostname online
Resource: jpsuncls1 mpor02 Offline Offline
Resource: ORACLE_APP1 mpor01 Online Online
Resource: ORACLE_APP1 mpor02 Offline Offline
Resource: ORACLE_APP2 mpor01 Online Online
Resource: ORACLE_APP2 mpor02 Offline Offline |
(*)Systemwalker for Oracleのクラスタリソース「FJSVmpor」が 監視対象のOracleデータベースのデータサービス(本例では「ORACLE_APP1」および「ORACLE_APP2」)が登録されているリソースグループ(本例では「USER_APP1」)から削除されていることを確認してください。
クラスタシステムの環境設定の操作で作成したクラスタリソース定義ファイルを削除します。
コマンドは、スーパーユーザで実行する必要があります。
# rm /opt/FJSVmpor/usr/custom/cluster/swfo-cl.env <ENTER> |
以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetclst -d <ENTER> |
クラスタ環境設定コマンドの実行後、以下のオプションを指定してクラスタ環境設定の状態を確認してください。
# /opt/FJSVmpor/bin/mporsetclst -v <ENTER> mporsetclst : mporsetclst information. This system is not on a cluster. |