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Systemwalker for Oracle エージェントクラスタユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.1.2 相互待機構成の場合【UNIX版】

クラスタシステムが相互待機構成の場合、一方のノードに対して設定したOracle環境情報およびOracle状態監視の条件をもう一方のノードに複写することで、クラスタシステム全体を1つのノードとして据えた監視を行うことが可能となります。


ここでは、クラスタシステムが以下のような構成で運用されている場合を例として、説明します。

運用インスタンス

待機インスタンス

ノードA

インスタンス1

インスタンス3

インスタンス2

インスタンス4

ノードB

インスタンス3

インスタンス1

インスタンス4

インスタンス2


上記のようなシステム構成の場合、以下の手順で設定してください。


ノードAに対する設定

  1. Oracle環境情報の設定

    ノードAの運用インスタンスである、「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle環境情報を設定してください。

    Oracle環境情報の設定では、以下の設定を行います。

    • Systemwalker for Oracleの基本情報(サーバ情報、Oracle環境情報)の設定

    • アラートログ監視の設定

    • トレースファイル監視の設定

    • プロセス監視の設定

    • Systemwalker for Oracle クラスタ運用オプションの設定

    • スタンバイ・データベース情報の設定

    参照

    「Oracle環境情報の設定」の詳細については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

    注意

    「Oracle環境情報」を設定する場合の注意事項

    4.2 Oracle環境情報の設定を行う場合の注意事項”を参照したうえで、設定してください。

  2. SELinuxのタイプ設定の変更【Red Hat Enterprise Linux 6】

    SELinux(Security-Enhanced Linux)が有効となっている場合、Systemwalker for Oracleが動作するために必要なSELinuxのタイプ設定を実施する必要があります。
    なお、「1.Oracle環境情報の設定」で「Systemwalker for Oracle クラスタ運用オプション」を設定しない場合は不要です。
    以下のコマンドを実行し、監視情報格納先に対してSELinuxのタイプ設定を実施します。

    # /usr/sbin/semanage fcontext -s -t usr_t '監視情報格納先(/.*)?' <ENTER>
    # /sbin/restorecon -R 監視情報格納先 <ENTER>

  3. Oracle状態監視の条件設定

    Oracleの状態監視機能を使用する場合は、ノードAの運用インスタンスである「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle状態監視の条件設定を行います。

    参照

    「Oracle状態監視の条件設定」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

ノードBに対する設定

  1. Oracle監視機能の複写(ノードA→ノードB

    ノードAに対して設定した「Oracle環境情報」および「Oracle状態監視の条件」をノードBに複写します。
    ノードAに対する「Oracle監視機能設定」画面を表示し、[監視定義の複写]ボタンを選択し、「監視定義情報複写」画面を表示します。
    「複写先ホスト名」にノードBのホスト名が表示されますので、複写情報種別リストで[Oracle環境情報]を選択し、[複写実行]ボタンを選択してください。
    「Oracle状態監視の条件」も同様に複写してください。

    参照

    「Oracle監視機能の複写」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

  2. Oracle環境情報の設定

    ノードBの運用インスタンスである、「インスタンス3」および「インスタンス4」に対するOracle環境情報を設定してください。

    Oracle環境情報の設定では、以下の設定を行います。

    • Systemwalker for Oracleの基本情報(サーバ情報、Oracle環境情報)の設定

    • アラートログ監視の設定

    • トレースファイル監視の設定

    • プロセス監視の設定

    • Systemwalker for Oracle クラスタ運用オプションの設定

    • スタンバイ・データベース情報の設定

    参照

    「Oracle環境情報の設定」の詳細については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

    注意

    「Oracle環境情報」を設定する場合の注意事項

    • すでに「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle環境情報が設定されています。「インスタンス3」および「インスタンス4」に対するOracle環境情報を追加設定してください(「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle環境情報を操作する必要はありません)。

    • 4.2 Oracle環境情報の設定を行う場合の注意事項”を参照したうえで、設定してください。

  3. SELinuxのタイプ設定の変更【Red Hat Enterprise Linux 6】

    SELinux(Security-Enhanced Linux)が有効となっている場合、Systemwalker for Oracleが動作するために必要なSELinuxのタイプ設定を実施する必要があります。
    なお、「2.Oracle環境情報の設定」で「Systemwalker for Oracle クラスタ運用オプション」を設定しない場合は不要です。
    以下のコマンドを実行し、監視情報格納先に対してSELinuxのタイプ設定を実施します。

    # /usr/sbin/semanage fcontext -s -t usr_t '監視情報格納先(/.*)?' <ENTER>
    # /sbin/restorecon -R 監視情報格納先 <ENTER>

  4. Oracle状態監視の条件設定

    Oracleの状態監視機能を使用する場合は、ノードBの運用インスタンスである「インスタンス3」および「インスタンス4」に対するOracle状態監視の条件設定を行います。

参照

「Oracle状態監視の条件設定」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

注意

「Oracle状態監視の条件」を設定する場合の注意事項

すでに「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle状態監視の条件が設定されています。「インスタンス3」および「インスタンス4」に対するOracle状態監視の条件を追加設定してください(「インスタンス1」および「インスタンス2」に対するOracle状態監視の条件設定を操作する必要はありません)。

ノードAに対する設定2

ノードBに対して設定した「Oracle環境情報」および「Oracle状態監視の条件」をノードAに複写します。
ノードBに対する「Oracle監視機能設定」画面を表示し、[監視定義の複写]ボタンを選択し、「監視定義情報複写」画面を表示します。
「複写先ホスト名」にノードAのホスト名が表示されますので、複写情報種別リストで[Oracle環境情報]を選択し、[複写実行]ボタンを選択してください。
「Oracle状態監視の条件」も同様に複写してください。

参照

「Oracle監視機能の複写」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“Oracleの監視を行うための設定”を参照してください。

ポリシー配付

Systemwalkerコンソールで、ポリシー配付を行います。

拡張監視機能の設定

  1. ノードAでの設定

    以下の拡張監視機能を使用する場合、拡張監視機能の設定を行ってください。
    上図のようなシステム構成の場合、「インスタンス1」、「インスタンス2」、「インスタンス3」および「インスタンス4」に対して設定が可能です。

    • キーワード指定監視機能

    • プロセス指定監視機能

    • オブジェクト指定監視機能

    参照

    「拡張監視機能の設定」については“Systemwalker for Oracle 導入ガイド”-“拡張監視機能を使用する場合の設定方法”を参照してください。

  2. ノードBでの設定

    ノードAで拡張監視機能の設定を行った場合、同じ設定をノードBに対しても行ってください。