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Systemwalker for Oracle エージェントクラスタユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.4.4 運用管理サーバでの作業

クラスタシステムで構成されているサーバ上でSystemwalker for Oracleを運用する場合、「エージェントクラスタ設定」の実行が必要です。

以下の手順に従って、設定作業を行ってください。


注意

  • 運用管理サーバがクラスタシステムで構成されている場合、運用系の運用管理サーバで実行してください。

  • 運用管理サーバがマネージャ二重化で構成されている場合、主系の運用管理サーバで実行してください。実行後、従系の運用管理サーバとポリシー情報の同期を取る必要があります。ポリシー情報の同期を取る方法については“Systemwalker for Oracle マネージャ二重化 ユーザーズガイド”-“導入”-“主系サーバ/従系サーバの同期”を参照してください。


  1. クラスタ定義ファイルの作成

    エージェントクラスタ設定を行う前に、クラスタ構成となっているサーバの情報を定義しておく必要があります。その定義ファイルを「クラスタ定義ファイル」とよびます。

    「クラスタ定義ファイル」は、「エージェントクラスタ設定」を実行する運用管理サーバ上に作成してください。

    • クラスタ定義ファイルの形式

      以下にクラスタ定義ファイルの形式を示します。

      [FORORACLECLUSTER]
      CLSS=n(クラスタ数)

      [CLS]
      CLUSTERNAME=clusterXX(クラスタ名(*1)
      HOST=srvY(サーバ名(*2)
      HOST=srvZ
      :

      (*1)  クラスタ名は30文字以内で設定してください。
      (*2)  サーバ名は128文字以内で設定してください。

    注意

    クラスタ定義ファイル作成時の注意事項

    • 下線部分を入力します。

    • 行の最後には改行を設定してください。

    • 文字コードはASCIIコードで指定します。

    • コメントを記入する場合、1桁目をセミコロン(;)にしてください。1桁目がセミコロンの場合、無効行となります。

    • クラスタ名を設定する場合、以下の点に注意してください。
      ・クラスタ名は本製品が識別するためのものです。一意で指定してください。
      ・クラスタ名には英数字のみ設定可能です。

    • エージェントクラスタ設定は、実行すると既存の設定が上書きされます。
      すでに「エージェントクラスタ設定」が行われている環境に、新たにクラスタ構成を追加する場合は、既存の定義と新しくクラスタ構成となるサーバの情報とを合わせて定義ファイルを作成してください。

    クラスタ定義ファイルの作成

    クラスタ定義ファイルの作成例を以下に示します。
    作成例の条件は次のとおりです。

    • 2つのクラスタシステム(cluster01とcluster02)がある。

    • cluster01にはaとbというサーバがある。

    • cluster02にはxとyというサーバがある。

    この場合、クラスタ定義ファイルは以下のように作成します。

    [FORORACLECLUSTER]
    CLSS=2

    [CLS]
    CLUSTERNAME=cluster01
    HOST=a
    HOST=b
    [CLS]
    CLUSTERNAME=cluster02
    HOST=x
    HOST=y

  2. エージェントクラスタ設定

    エージェントクラスタ設定は、運用管理サーバ上で行います。
    運用管理サーバのOS種別により、作業方法が異なります。


    • 運用管理サーバがUNIX版の場合

      運用管理サーバがUNIX版である場合、以下の手順に従って設定作業を行ってください。

      コマンドは、スーパーユーザで実行する必要があります。

    1. エージェントクラスタ設定コマンドを実行します

      以下のコマンドを運用管理サーバ上で実行してください。

      # /opt/FJSVmpor/bin/mporagcinf -s クラスタ定義ファイルパス <ENTER>

    2. 設定内容の確認を行います

      以下のコマンドを運用管理サーバ上で実行してください。

      # /opt/FJSVmpor/bin/mporagcinf -v <ENTER>

      登録したエージェントのクラスタ構成が以下のように表示されます。

      # /opt/FJSVmpor/bin/mporagcinf -v <ENTER>
      *******************************************************************
      cluster name :cluster01
      host name :a
      host name :b
      *******************************************************************
      cluster name :cluster02
      host name :x
      host name :y
      *******************************************************************


    • 運用管理サーバがWindows版の場合

      運用管理サーバがWindows版である場合、以下の手順に従って設定作業を行ってください。
      運用管理サーバ上で、Administratorsグループに属するユーザで実行する必要があります。


    1. 初期メニューを表示します

      [スタート]/[アプリ]-[Systemwalker for Oracle]-[エージェントクラスタ環境設定(Systemwalker for Oracle)]の順に選択します。エージェントクラスタ環境設定の初期メニューが表示されます。環境の設定を行う場合は[設定]ボタンをクリックします。


    2. クラスタ定義ファイルを指定する画面が表示されます

      クラスタ定義ファイルを入力する画面が表示されます。
      クラスタ定義ファイル名を入力し、[OK]ボタンをクリックしてください。

      以下はクラスタ定義ファイル名が「C:\swfo\mporagcls.txt」である場合の例です。


    3. 設定完了メッセージが表示されます

      エージェントクラスタ環境設定が終了すると以下のメッセージが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると初期メニューが表示されます。


    4. 設定内容の確認を行います

      環境の内容表示を行う場合は[表示]ボタンをクリックします。


    5. エージェントクラスタ構成が表示されます

      登録したエージェントのクラスタ構成が表示されます。[OK]ボタンをクリックすると初期メニューが表示されます。