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Systemwalker for Oracle 導入ガイド
FUJITSU Software

H.3 手動によるアンインストール方法

手動操作によるアンインストール方法について以下に説明します。
なお、コマンドは、スーパーユーザで行う必要があります。


  1. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得

    製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報を以下の手順で獲得します。

    1. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得

      製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報を以下の手順で獲得します。

      • 製品インストール先ディレクトリパス情報の獲得

        # grep INSTALLPATH /opt/FJSVmpor/etc/installinfo <ENTER>

      • 作業用ディレクトリパス情報の獲得

        # grep VTMP /opt/FJSVmpor/etc/installinfo <ENTER>

      注意

      獲得した作業用ディレクトリパス情報の最終ディレクトリ名が、swfo_tmpである場合、作業用ディレクトリは製品インストール時のデフォルトディレクトリ以外に作業用ディレクトリが作成されていることを示しています。

      上記の操作で、製品インストール先ディレクトリパス情報、および作業用ディレクトリパス情報が獲得できた場合は、“2. Systemwalker for Oracleパッケージの削除”へ進んでください。

      また、製品インストール先ディレクトリパス情報、または作業用ディレクトリパス情報が獲得できなかった場合は、以降の“b 製品インストール先ディレクトリパス情報の検索”、または “c 作業用ディレクトリパス情報の検索”操作を実施して、ディレクトリパス情報の検索を実施してください。

    2. 製品インストール先ディレクトリパス情報の検索

      “a. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得”の操作で製品インストール先が獲得できなかった場合、以下の手順で /opt/FJSVmporがディレクトリまたはシンボリックリンクファイルのいずれかであるか確認します。

      # ls -l /opt | grep FJSVmpor <ENTER>

      • 実行結果が以下の形式で表示される場合、/opt/FJSVmporはディレクトリです。

        # ls -l /opt | grep FJSVmpor <ENTER>
        drwxrwxr-x 10 root sys 512 7月 20日 11:22 FJSVmpor
      • 実行結果が以下の形式で表示される場合、/opt/FJSVmporはシンボリックリンクファイルです。

        # ls -l /opt | grep FJSVmpor <ENTER>
        lrwxrwxr-x 10 root sys 512 7月 20日 11:22 FJSVmpor -> /swfo/instdir/FJSVmpor


      次に、/opt/FJSVmporがシンボリックリンクファイルである場合、リンク先のディレクトリが存在するか確認します。

      以下に実行例を示します。

      # ls -l /opt/ | grep FJSVmpor <ENTER>
      lrwxrwxr-x 10 root sys 512 7月 20日 11:22 FJSVmpor -> /swfo/instdir/FJSVmpor
      
      # ls -d /swfo/instdir/FJSVmpor <ENTER>
      /swfo/instdir/FJSVmpor

      リンク先が存在しない場合、以下の手順で / 配下から /opt/FJSVmpor以外でFJSVmporディレクトリが存在するか確認します。

      以下に実行例を示します。

      # cd / <ENTER>
      # find ./ -name FJSVmpor -print <ENTER>
      /work/FJSVmpor

      (*) FJSVmporディレクトリの存在しない場合、システム上から削除されていると考えられます。

    3. 作業用ディレクトリパス情報の検索

      “a. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得”の操作で作業用ディレクトリが獲得できなかった場合、以下の手順で“b. 製品インストール先ディレクトリパス情報の検索”の操作で獲得した製品インストール先ディレクトリ情報を元に、作業用ディレクトリが製品インストール時のデフォルトディレクトリが指定されているか、またはデフォルトディレクトリ以外のディレクトリのいずれかであるか確認します。

      # ls -l FJSVmporディレクトリ/var | grep tmp <ENTER>

      (*) FJSVmporディレクトリは、“a. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得”または“b. 製品インストール先ディレクトリパス情報の検索”の操作で獲得した製品インストール先ディレクトリパス情報です。

      なお、下記はFJSVmporディレクトリ(製品インストール先ディレクトリパス)が、/opt/FJSVmporである場合の例です。

      • 実行結果が以下の形式で表示される場合、作業用ディレクトリは製品インストール時のデフォルトディレクトリが指定されています。

        # ls -l /opt/FJSVmpor/var | grep tmp <ENTER>
        drwxrwxrwx 10 root sys 512 7月 20日 11:22 tmp

      • 実行結果が以下の形式で表示される場合、作業用ディレクトリは製品インストール時にデフォルトの作業用ディレクトリ以外のディレクトリが指定されています。

        # ls -l /opt/FJSVmpor/var | grep tmp <ENTER>
        lrwxrwxrwx 10 root sys 512 7月 20日 11:22 tmp -> /swfo/workdir/swfo_tmp


      次に、製品インストール時にデフォルトの作業用ディレクトリ以外のディレクトリを指定している場合、リンク先のディレクトリが存在するかを以下の手順で確認します。

      以下に実行例を示します。

      # ls -l /opt/FJSVmpor/var | grep tmp <ENTER>
      lrwxrwxrwx 10 root sys 512 7月 20日 11:22 tmp -> /swfo/workdir/swfo_tmp
      
      # ls -d /swfo/workdir/swfo_tmp <ENTER>
      /swfo/workdir/swfo_tmp

      リンク先が存在しない場合、以下の手順で / 配下から swfo_tmpディレクトリが存在するか確認します。

      以下に実行例を示します。

      # cd / <ENTER>
      # find ./ -name swfo_tmp -print <ENTER>
      /work/swfo_tmp

      (*) swfo_tmpディレクトリの存在しない場合、システム上から削除されていると考えられます。

  2. Systemwalker for Oracleパッケージの削除

    Systemwalker for Oracleのパッケージを以下の手順で削除します。

    # rpm -e FJSVmpor <ENTER>

    (*) rpmコマンドの実行で、“エラー:パッケージ FJSVmporはインストールされていません”と表示された場合、すでにSystemwalker for Oracleのパッケージは削除されていると考えられますので、本メッセージは無視してください。


  3. /opt/FJSVmporシンボリックリンクファイルの削除

    /opt/FJSVmporがシンボリックリンクファイルである場合、製品インストール時にデフォルトのインストール先ディレクトリ(/opt) 以外のディレクトリが指定されています。 以下の手順で/opt/FSJVmporを削除してください。

    # rm /opt/FJSVmpor <ENTER>


  4. 製品インストール先ディレクトリ配下の削除

    Systemwalker for Oracleのインストール先ディレクトリのFJSVmporの存在を確認し、存在する場合はFJSVmpor配下を、以下の手順ですべて削除してください。

    # rm -rf 製品インストール先ディレクトリ/FJSVmpor <ENTER>

    (*) 製品インストール先ディレクトリは、“a. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得”または“b. 製品インストール先ディレクトリパス情報の検索”の操作で確認できた製品インストール先ディレクトリパスです。

    • 製品インストール先ディレクトリが”/opt”の場合

      # rm -rf /opt/FJSVmpor <ENTER>

    • 製品インストール先が”/swfo/instdir”の場合

      # rm -rf /swfo/instdir/FJSVmpor <ENTER>


  5. 作業用ディレクトリの削除

    作業用ディレクトリが製品インストール時のデフォルトの作業用ディレクトリ以外を使用している場合、以下の手順で作業用ディレクトリを削除してください。

    なお、作業用ディレクトリが製品インストール時のデフォルトの作業用ディレクトリを使用している場合は、本作業を実施する必要はありません。

    # rm -rf 作業用ディレクトリ <ENTER>

    (*) 作業用ディレクトリは、“a. 製品インストール先ディレクトリパスおよび作業用ディレクトリパス情報の獲得”または“c. 作業用ディレクトリパス情報の検索”の操作で確認できた作業用ディレクトリパスです。

    • 作業用ディレクトリが”/swfo/wkdir/swfo_tmp”の場合

      # rm -rf /swfo/wkdir/swfo_tmp <ENTER>


  6. Systemwalker for Oracleのrcスクリプトの削除

    Systemwalker for Oracleのrcスクリプトを以下の手順で削除してください。

    # rm /etc/rc.d/rc0.d/K53zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc1.d/K53zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc2.d/K53zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc4.d/K53zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc6.d/K53zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc3.d/S98zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc5.d/S98zfjsvmpor <ENTER>
    # rm /var/lock/subsys/zfjsvmpor <ENTER>
    
    # rm /etc/rc.d/rc0.d/K53zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc1.d/K53zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc2.d/K53zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc4.d/K53zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc6.d/K53zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc3.d/S98zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /etc/rc.d/rc5.d/S98zfjsvmporals <ENTER>
    # rm /var/lock/subsys/zfjsvmporals <ENTER>

  7. Systemwalker for Oracleの通信処理用のソケットポート定義の削除

    /etc/servicesファイル内に含まれているSystemwalker for Oracleの通信処理用のソケットポート番号の定義を削除します。viコマンド等のエディタを使用してエントリ行を削除してください。
    ポート番号の詳細については“A.3 ポート番号”を参照してください。