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Systemwalker for Oracle 導入ガイド
FUJITSU Software

1.6.1 エージェントを導入しないでOracleを監視する

Systemwalker for Oracleでは、インストールレス型エージェント監視により、Systemwalker for Oracleのエージェントを導入していないサーバも運用管理サーバから監視することができます。

これにより、Systemwalker for Oracleのインストール、および設定にかかる運用管理コストを削減できます。

なお、Systemwalker for Oracleのエージェントを導入していないサーバを監視する場合は、セキュリティの強化を考慮して、SSHで運用することを推奨します。

インストールレス型エージェント監視は、Systemwalker Centric Managerのインストールレス型エージェント監視が行われていることを前提としています。


サポート機能

インストールレス型エージェント監視でOracle監視を行う場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型
エージェント監視

インストール型
エージェント監視

監視機能

アラートログ監視

Oracle状態監視

トレースファイル監視

×

プロセス監視

×

調査機能

メッセージ詳細表示

一次調査・調査項目一覧

×

○:可能
×:不可

インストールレス型エージェント監視は運用管理サーバ上で動作します。
インストールレス型エージェント監視で監視可能な最大Oracleインスタンス数は30です。


アラートログの監視

インストールレス型エージェント監視でアラートログの監視を行う場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型
エージェント監視

インストール型
エージェント監視

監視間隔

一定時間間隔で情報を取得し、監視します。

30秒おきに監視します。

監視対象メッセージ

アラートログに出力される「ORA-」または「OSD-」で始まるメッセージが監視対象となるメッセージです。

メッセージの監視

監視対象のアラートログ監視の設定をしたOracle環境情報ポリシー配付後にアラートログに出力されたメッセージが監視対象になります。

大量メッセージ発生時の監視対象行数

監視間隔ごとに最新の1000件です。

キーワード指定監視

すべての被監視システムのアラートログファイルの監視で共通の条件指定となります。

被監視システムごとに共通の条件指定となります。

注意

インストールレス型エージェント監視での監視間隔に関する注意事項

被監視システムの台数が多く、運用管理サーバへの負荷が高い場合、アラートログ監視の監視間隔をデフォルトの60秒よりも長く設定し、運用管理サーバの負荷を下げて運用してください。
監視間隔の変更方法については、“Systemwalker for Oracle運用ガイド”-“mpordefctlals(インストールレス型エージェント監視動作定義変更コマンド)”を参照してください。


Oracleの状態監視

インストールレス型エージェント監視でOracleの状態監視を行う場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型
エージェント監視

インストール型
エージェント監視

スケジュールに設定可能な最小監視間隔

5分

1分

Oracleへのアクセス方法

運用管理サーバ上から、Oracle Net Services経由で接続します。

Oracleがインストールされているサーバ上で、ローカル接続します。

監視項目

以下の監視項目は監視できません。

  • アーカイブ先の空き領域

同一監視スケジュール内に他の監視項目を設定することができない監視項目

以下の監視項目を使用する場合、他の監視項目を同一スケジュール内に設定できません。

  • UNDOセグメントの読み取り一貫性の監視

  • ASM上のアーカイブ先の空き領域

  • スタンバイ・データベースでのアーカイブログ適用確認

  • スタンバイ・データベースでのアーカイブログ受信確認

注意

インストールレス型エージェント監視での監視スケジュールに関する注意事項

被監視システムの台数が多く、運用管理サーバへの負荷が高い場合、インストールレス型エージェント監視のOracle状態監視条件の設定を以下のように調整して運用管理サーバの負荷を下げて運用してください。

  • 監視間隔を長く設定する

  • すべての被監視システムで、監視開始時刻の重複が最大5となるように、監視時間(開始時刻)をずらして設定する

ユーザ表領域の空き領域など、Oracleに格納されているデータの数が多くなると、監視時に参照するビューが保持する情報量も多くなるため、必然的にSQLの実行時間が長くなる場合があります。そのため、性能の監視とは別のスケジュールで、60分以上で監視を行うなど監視間隔を長く設定することでOracleへの負荷を軽減させることを推奨します。
監視時間の調整方法については、“6.3 Oracle状態監視の条件設定”を参照してください。


クラスタシステム上のOracle監視

インストールレス型エージェント監視で、クラスタシステム上のOracle監視を行う場合、エージェント機能をインストールした場合と比べ、以下の差異があります。

インストールレス型
エージェント監視

インストール型
エージェント監視

1:1運用待機構成

相互待機構成

×

スケーラブル構成
(Oracle RACを含む)

○:サポート、×:未サポート


インストールレス型エージェント監視で監視できるOracle

インストール型エージェント監視と同様に、以下のOracleが管理対象となります。

インストールレス型エージェント監視で監視できるOS

Windows
  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter x64 Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition for Itanium-based Systems

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Edition(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Edition(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter Edition(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Edition without Hyper-V(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Edition without Hyper-V(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter Edition without Hyper-V(x86)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Edition(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Edition(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter Edition(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard Edition without Hyper-V(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise Edition without Hyper-V(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter Edition without Hyper-V(x64)

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise Edition

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter Edition

Solaris
  • Solaris 8

  • Solaris 9

  • Solaris 10

  • Solaris 11

Linux
  • Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for x86)

  • Red Hat Enterprise Linux ES (v.4 for x86)

  • Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)

  • Red Hat Enterprise Linux 5(for x86)

  • Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel64)

  • Red Hat Enterprise Linux 5(for Intel Itanium)

  • Red Hat Enterprise Linux 6(for x86)

  • Red Hat Enterprise Linux 6(for Intel64)

  • Oracle Linux 5(x86)

  • Oracle Linux 5(x64)

  • Oracle Linux 6(x86)

  • Oracle Linux 6(x64)

HP-UX
  • HP-UX 11i V2

  • HP-UX 11i V3

AIX
  • AIX 5L 5.3

  • AIX 6.1

  • AIX 7.1