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Symfoware Server V12.0.0  導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

3.1 対話形式でのインストール

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパーユーザーへの変更

  2. DVDドライブのマウント

  3. インストール

注意

  • X WindowのGNOME端末などの日本語表示環境において、install.shコマンドを実行した場合、文字列が途中から重複表示されるなど、日本語を含む文字列が正しく表示されないことがあります。install.shコマンドの動作に影響はありません。

  • install.shコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANGと表示環境はあわせてください。設定があっていない場合、英語で表示されたり、文字化けして表示されることがあります。
    なお、日本語が表示可能なLANGはja_JP.UTF-8です。

  • 全角文字および以下の半角文字を入力すると、install.shが正しく動作しない場合があるため入力しないでください。

    "、#、$、&、'、(、)、^、~、\、|、@、`、[、]、{、}、;、:、<、>、タブ

1) スーパーユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパーユーザーになります。

$ su -
Password:******

2) DVDドライブのマウント

サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、マウントオプションに“noexec”が設定されるため、インストーラの起動に失敗します。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

  

# mount -t iso9660 -r -o loop /dev/dvd /media/dvd

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

ここでは、Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0を初期インストールする場合を例にとって説明します。

1.インストール処理の開始

install.shコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.UTF-8;export LANG
# cd /media/dvd 
# ./install.sh
2. インストール対象製品の選択

インストールを行う製品の一覧が、以下のように表示されます。
サーバ製品を未選択にすることはできません。
複数の製品を選択した場合は、手順4~手順11が繰り返されます。
なお、クライアント製品のインストール処理では、WebAdminセットアップの情報の表示および処理は行われません。

インストール対象の製品は以下のとおりです。
1: Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0
2: Symfoware Server Client 32bit V12.0.0
3: Symfoware Server Client 64bit V12.0.0

インストールする製品を選択してください。
複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2)
[1,2,3.all,q](省略値はall): 1

参考

64ビット環境で32ビットのアプリケーションを作成する場合には、Symfoware Server Client 32bitが必要となります。このため、デフォルト値の“all”を採用して、すべての製品をインストールすることを推奨します。

3. インストール対象製品の確認

インストール対象製品の確認画面が、以下のように表示されます。

選択した製品
  Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0

上記の製品をインストールしますか?
y: 次へ進みます
n: 再び製品を選択します
q: インストールせずに終了します
[y,n,q](省略値はy): y
4. 製品名の表示とインストール環境のチェック

製品名とインストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。

==============================================================================
Symfoware Server Standard Edition 64bit V12.0.0
==============================================================================

インストール環境のチェックを開始します。
インストール環境のチェックが終了しました。
5. 開始メッセージの表示

開始メッセージが、以下のように表示されます。

初期インストールを開始します。
6. インストール情報の変更

インストール情報の確認画面が、以下のように表示されます。

インストールディレクトリ情報
  インストールディレクトリ: /opt/symfoserver64

WebAdminセットアップ情報
  WebAdminのセットアップ: 実行する
  Webサーバのポート番号: 26515
  WebAdminの内部ポート番号: 26516

上記の情報でインストールを開始しますか? 
y: インストールを開始します
c: 情報を変更します
q: インストールせずに終了します
[y,c,q](省略値はy): y

「y:インストールを開始します」を選択した場合は“10. インストール状態の表示”を参照してください。
「c:情報を変更します」を選択した場合は以下の画面が表示されます。

7. インストール先の入力

インストール先の入力画面が、以下のように表示されます。

インストールディレクトリを指定してください。
[ディレクトリ名,q](省略値は/opt/symfoserver64):
8. WebAdminのセットアップ情報の入力

WebAdminのセットアップ情報の入力画面が、以下のように表示されます。

WebAdminのセットアップを実行しますか?
y: 実行します
n: 実行しません
[y,n,q](省略値はy):

Webサーバのポート番号を指定してください。
Webサーバのポート番号 [1024-32767,q](省略値は26515):

WebAdminの内部ポート番号を指定してください。
WebAdminの内部ポート番号 [1024-32767,q](省略値は26516):

WebAdminのセットアップを実行しなかった場合は、“付録C WebAdminのセットアップ/アンセットアップ”を参照し、セットアップを実行してください。

9. インストール情報の確認

インストール情報が、以下のように表示されます。実際の画面では、入力したり選択した情報が表示されます。

表示されたインストール情報でインストールを開始する場合は、“y”を入力してください。

インストールディレクトリ情報
  インストールディレクトリ: /opt/symfoserver64

WebAdminセットアップ情報
  WebAdminのセットアップ: 実行する
  Webサーバのポート番号: 26515
  WebAdminの内部ポート番号: 26516


上記の情報でインストールを開始しますか?
y: インストールを開始します
c: 情報を変更します
q: インストールせずに終了します
[y,c,q](省略値はy): y
10. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

インストールを開始します。
インストールが終了しました。

セットアップを開始します。     (注)
セットアップが終了しました。   (注)

注) WebAdminのセットアップを“実行する”とした場合のみ表示されます。
WebAdminのセットアップが失敗した場合でも、処理は継続します。
以下のメッセージが表示された場合は、インストール終了後に手動でWebAdminのセットアップを実行してください。
WebAdminのセットアップ方法については、“C.1 WebAdminセットアップ”を参照してください。

セットアップを開始します。

ERROR: WebAdminのセットアップが失敗しました。
11. 終了メッセージの表示と確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

初期インストールが正常終了しました。
異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

エラー: not an rpm package
エラー: ./packages/r60x64/FJSVsymdb12006-12006.6-1.x86_64.rpm: RPM パッケージ(またはパッケージのリスト)ではありません:

ERROR: FJSVsymdb12006のインストールでエラーが発生しました。

初期インストールが異常終了しました。

注意

インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

  1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  2. 再度、install.shコマンドを実行します。