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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

13.5.2 COBOLの場合

開発言語がCOBOLの場合の運用資源の準備の手順を説明します。

資産の転送

システム構築シートより出力された環境作成用のファイルと、開発環境でCOBOL開発支援ツールを使用して作成したCOBOL実行基盤インタフェース、およびユーザ作成ライブラリを、システム構築シートで指定したサーバのディレクトリにFTPなどの手段で転送します。
サーバアプリケーションの詳細と、COBOL開発支援ツールを使用したCOBOL実行基盤インタフェースの生成については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“サーバアプリケーションの開発(COBOL)”を参照してください。

ディレクトリの作成

サーバ上で、システム構築シートでとして指定した、以下のディレクトリを新規に作成してください。

すでに資産を転送済みだった場合、既存のディレクトリを使用してください。


以下に[実行環境での定義ファイル一時格納先パス]として“/home/user1/MyPrj”、[定義ファイル格納ディレクトリパス]として“/home/user1/MyPrj/dest1”、[アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス]として、“/home/user1/MyPrj/dest2”を指定していた場合のディレクトリ構成の例を示します。


上記のディレクトリ構成の例は、サーバがSolarisおよびLinuxの場合の例です。Windowsの場合は、[実行環境での定義ファイル一時格納先パス]として“c:\work\MyPrj”、[定義ファイル格納ディレクトリパス]として“c:\work\MyPrj\dest1”、[アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス]として“c:\work\MyPrj\dest2”を指定していたものとして置き換えて読んでください。

資産のサーバ環境への転送

システム構築シートより出力された環境作成用のファイルと、開発環境でCOBOL開発支援ツールを使用して作成したCOBOL実行基盤インタフェース、およびユーザ作成ライブラリを、システム構築シートで指定したサーバのディレクトリにFTPなどの手段で転送します。

サーバのディレクトリに転送する資産を、以下に示します。

ディレクトリ

格納ファイル

説明

環境定義ファイル格納
ディレクトリ

ワークユニット定義ファイル

システム構築シートより出力

CORBAアプリケーション情報定義ファイル

システム構築シートより出力

データベースリソース定義入力ファイル(注1)

システム構築シートより出力

アプリケーション配備定義ファイル

システム構築シートより出力

定義ファイル格納
ディレクトリ

アプリケーション連携実行基盤定義ファイル

システム構築シートより出力

クライアント用の動作環境ファイル

システム構築シートより出力(注2)

アプリケーションインタフェース定義ファイル

開発環境でCOBOL実行基盤インタフェース生成時に出力

アプリケーション呼出し定義ファイル

開発環境でCOBOL実行基盤インタフェース生成時に出力

アプリケーション動作定義ファイル

(注3)

ログ定義ファイル

(注4)

ログメッセージファイル

(注5)

アプリケーションライブラリ格納ディレクトリパス

ユーザ作成ライブラリ

開発環境でCOBOL実行基盤インタフェースを含めてビルドして生成したライブラリ

注1)データベースリソース定義入力ファイルは、業務データベースを使用しない場合はシステム構築シートから出力されません。

注2)クライアント用の動作環境ファイルは、業務データベースにSymfowareを使用する場合のみ出力されます。業務データベースを使用しない場合、および業務データベースにOracleを使用する場合は出力されません。

注3)アプリケーション動作定義ファイルの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“アプリケーション動作定義ファイルリファレンス”を参照してください。

注4)ログ定義ファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”を参照してください。

注5)ログメッセージファイルについての詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

FTP運用時の注意

ftpdサービスの初期設定で、テキストモード(ASCII転送)でのファイル転送が有効になっていない場合は、有効になるように設定を変更してください。

vsftpdの設定例を、以下に示します。

/etc/vsftpd/vsftpd.confファイルの“ascii_upload_enable”および“ascii_download_enable”がコメントで無効になっている場合、以下のようにコメントを削除して有効化してください。

ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES
ファイル転送時の注意

FTPでファイルを転送する場合、文字コードが“UTF-8(BOM無し)”、および改行コードが“LF”となるようASCII転送を使用してください。