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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

7.4 環境作成チェックリストによる設定項目の確認

以下に、環境作成を行う際のチェック項目一覧を示します。

表7.6 環境作成チェックリスト

チェックポイント

チェック内容

データベースのインストール

運用に必要なOracleパッケージがインストールされていることを確認してください。

7.2.1 データベース環境のチューニングパラメタの見積り

非同期アプリケーション連携実行基盤で使用する各資源の見積りを確認してください。

ディスク容量の確認


必要な容量を見積り、データを格納するローデバイスに見積り以上の空き容量があることを確認してください。


必要な容量を見積り、データを格納するファイルシステムに見積り以上の空き容量があることを確認してください。

7.2.2 ローデバイス(ファイルシステム)の作成

必要な容量および数のローデバイスが作成されていることを確認してください。

パスの権限確認

指定したパスやローデバイスに対する書込み権限を、データベース環境セットアップコマンドを実行するOracleソフトウェア所有者ユーザが所有していることを確認してください。

7.2.3 環境変数の設定

Oracleを利用する際に必要な環境変数が設定されていることを確認してください。(注)

7.2.8 非同期アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成

非同期アプリケーション連携実行基盤用にデータベース名が“APFWDB”であるデータベースが作成済みであることを確認してください。

7.2.9 インスタンスの起動(データベースオープン)

インスタンスが起動されていることを確認してください。
以下のコマンドで確認します。ここでは、SID名が“APFW”を想定した場合の例を示します。

#ps -ef | grep ora | grep APFW

上記の結果
ora_pmon_APFW
ora_reco_APFW
ora_smon_APFW
ora_ckpt_APFW
ora_dbw0_APFW
ora_lgwr_APFW
などのOracleバックグラウンドプロセスが表示されていれば、インスタンスは正常に起動しています。

7.2.10 リスナーの設定および起動

  • 非同期アプリケーション連携実行基盤用のデータベース“APFWDB”に対応するリスナーファイルが設定済みであるか確認してください。

  • リスナーファイルに設定された非同期アプリケーション連携実行基盤用のデータベースに対応するリスナーが起動済みか確認してください。
    以下のコマンドで確認します。実行結果に“TNS-”から始まるエラーが表示されず、各サービスに対する状態が表示されていれば、リスナーは起動しています。
    エラーが表示される場合は、リスナーファイルの設定を見直してリスナーを再起動してください。

    • 複数のリスナーで運用している場合
      # lsnrctl status [リスナー名]

    • 1つのリスナーだけで運用している場合
      # lsnrctl status

7.2.11 業務ユーザの作成

メッセージ格納DBを作成する場合は、対象となる業務用データベースに接続可能な業務ユーザを作成済みであることを確認してください。

7.2.12 環境変数設定ファイルの記述

環境変数設定ファイルの記述がされていることを確認してください。

7.3 データベース環境セットアップコマンドを利用した環境作成 (Oracleを利用する場合)

データベース環境セットアップコマンドがエラーメッセージを表示されることなく正常に終了していることを確認してください。

データベースへの接続確認

SQL*Plusなどのコマンドを利用し、非同期アプリケーション連携実行基盤用のデータベース“APFWDB”に接続できることを確認してください。
以下に接続確認用のコマンド実行例を示します。

  • bash、Bシェル、およびKシェルの場合
      # ORACLE_SID=システム識別子 ; export ORACLE_SID
      # sqlplus system/システムユーザのパスワード

  • csh、tcshの場合
      # setenv ORACLE_SID システム識別子
      # sqlplus system/システムユーザのパスワード

上記で正常に接続できない場合、リスナーの設定を見直してください。

注) Oracleを利用する際に必要な環境変数を以下に示します。


インストールを行ったOracleソフトウェアが64bit版の場合は、LD_LIBRARY_PATHの設定として32bitライブラリを指定する必要があります。

32bit/64bit

環境変数

設定値

32bit版

LANG

ja_JP.eucJPなど

ORACLE_BASE

Oracleマニュアルに従って設定してください。

ORACLE_HOME

Oracleマニュアルに従って設定してください。

NLS_LANG

Japanese_Japan.JA16EUCなど

ORA_NLS10

$ORACLE_HOME/nls/data

PATH

$ORACLE_HOME/bin

LD_LIBRARY_PATH

$ORACLE_HOME/lib

$ORACLE_HOME/ctx/lib

$ORACLE_HOME/jdbc/lib

64bit版

LANG

ja_JP.eucJPなど

ORACLE_BASE

Oracleマニュアルに従って設定してください。

ORACLE_HOME

Oracleマニュアルに従って設定してください。

NLS_LANG

Japanese_Japan.JA16EUCなど

ORA_NLS10

$ORACLE_HOME/nls/data

PATH

$ORACLE_HOME/bin

LD_LIBRARY_PATH

$ORACLE_HOME/lib32

$ORACLE_HOME/ctx/lib

$ORACLE_HOME/jdbc/lib

環境変数

設定値

LANG

ja_JP.UTF-8など

ORACLE_BASE

Oracleマニュアルに従って設定してください。

ORACLE_HOME

Oracleマニュアルに従って設定してください。

NLS_LANG

Japanese_Japan.UTF8など

ORA_NLS10

$ORACLE_HOME/nls/data

PATH

$ORACLE_HOME/bin

LD_LIBRARY_PATH

$ORACLE_HOME/ctx/lib

$ORACLE_HOME/jdbc/lib