ここでは、ネットワークの事前準備について説明します。
ネットワークに対してNSアプライアンスを利用するために必要な事前準備は、以下のとおりです。
NSアプライアンスの事前準備として、以下のネットワーク情報を決定します。
ここで決定した情報については、NSアプライアンスの環境設定やネットワークデバイスの登録時に利用します。
ホスト名(ネットワーク機器の機器名相当)
管理IPアドレス、VLAN ID
SNMPコミュニティー名
管理者情報(ユーザー名、パスワード、特権管理者パスワード)
管理方法(PING、SNMP)
業務IPアドレス、VLAN ID
簡単設定モードで自動設定を行う場合は、利用する外部ネットワーク(インターネット側、イントラネット側)の情報を決定します。
経路情報(ルーティング情報)
参考
以下は、ネットワークデバイスへの自動設定機能を利用することで、NSアプライアンスに対してはL-Platformの作成時に自動設定されます。
業務LAN(L-Server側)のインターフェース
セキュリティ機能の制御ルール
図2.10 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合の自動設定機能によって設定される範囲
図2.11 簡単設定モードで自動設定を行う場合の自動設定機能によって設定される範囲
LANスイッチブレードの事前準備は、以下の情報を決定し、設定します。
本作業は、ブレードサーバを利用する場合に必要です。
管理サーバと通信する管理LANのVLAN ID
ポイント
NSアプライアンスを作成する物理L-Serverと接続する内部接続ポートのVLANは、以下のとおりです。
物理L-ServerとNSアプライアンスで同じVLANを使用する場合
内部接続ポートに設定するVLANは、Untagged-VLANで設定します。
物理L-ServerとNSアプライアンスで異なるVLANを使用する場合
内部接続ポートに設定するVLANは、以下を設定します。
物理L-Serverで使用するVLANは、Untagged-VLAN
NSアプライアンスで使用するVLANは、Tagged-VLAN
管理対象ネットワーク機器の管理用IPアドレス
SNMPコミュニティー名
管理者情報(ユーザー名、パスワード、特権管理者パスワード)
SNMPトラップ送信先
設定情報の詳細や設定方法については、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。
図2.12 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のLANスイッチブレードの事前準備完了後のネットワーク構成例
図2.13 簡単設定モードで自動設定を行う場合のLANスイッチブレードの事前準備完了後のネットワーク構成例
L2スイッチの事前準備は、以下の情報を決定し、設定します。
本作業は、ラックマウント型サーバを利用する場合に必要です。
管理サーバと通信する管理LANのVLAN ID
ポイント
NSアプライアンスを作成する物理L-Serverと接続する隣接スイッチのポートのVLANは、以下のとおりです。
物理L-ServerとNSアプライアンスで同じVLANを使用する場合
ポートに設定するVLANは、Untagged-VLANで設定します。
物理L-ServerとNSアプライアンスで異なるVLANを使用する場合
ポートに設定するVLANは、以下を設定します。
物理L-Serverで使用するVLANは、Untagged-VLAN
NSアプライアンスで使用するVLANは、Tagged-VLAN
管理対象ネットワーク機器の管理用IPアドレス
SNMPコミュニティー名
管理者情報(ユーザー名、パスワード、特権管理者パスワード)
SNMPトラップ送信先
設定情報の詳細や設定方法については、L2スイッチのマニュアルを参照してください。
図2.14 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のL2スイッチの事前準備完了後のネットワーク構成例
図2.15 簡単設定モードで自動設定を行う場合のL2スイッチの事前準備完了後のネットワーク構成例