NSアプライアンスを利用する場合のネットワーク構成を設計するための情報を決定します。
NSアプライアンスへの自動設定では、二つのモードが利用できます。
ユーザーカスタマイズモード
簡単設定モード
自動設定機能の詳細については、「設計ガイド CE」の「2.2.7.4 ネットワークデバイスへの自動設定」を参照してください。
簡単設定モードで自動設定を行う場合のネットワーク構成および設計するための情報については、「設計ガイド CE」の「付録I 簡単設定モードが行うネットワークデバイスへの自動設定および運用操作」を参照してください。
NSアプラインスへの、ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のネットワーク構成については、「ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のブレードサーバのネットワーク構成例」および「ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のラックマウント型サーバのネットワーク構成例」を参照してください。
簡単設定モードで自動設定を行う場合のネットワーク構成については、「簡単設定モードで自動設定を行う場合のブレードサーバのネットワーク構成例」および「簡単設定モードで自動設定を行う場合のラックマウント型サーバのネットワーク構成例」を参照してください。
以下に管理LANおよび業務LANに必要な情報について説明します。
ブレードサーバ(NSオプション専用)およびラックマウント型サーバ(NSオプション専用)の管理LANに必要な情報
管理LANで使用するVLAN IDの数と範囲、IPアドレスの範囲
後述のネットワーク構成例では、VLAN IDとして"100"を使用しています。
NSアプライアンスごとに使用する管理IPアドレス
物理L-ServerとNSアプライアンスで同じVLANを使用するか否か
異なるVLANを指定する場合の条件は以下のとおりです。
NSアプライアンスの管理LANをテナントごとに分けたい場合
管理LANのIPアドレスの数が不足する場合
後述のネットワーク構成例では、同じVLANを使用しています。
管理LANの設定
物理L-ServerとNSアプライアンスで同じVLANを使用する場合
NSアプライアンスの管理LANは、VLAN無とします。
物理L-ServerとNSアプライアンスで異なるVLANを使用する場合
NSアプライアンスの管理LANは、VLAN有としています。
管理LAN用の通信経路
冗長構成の有無
利用するNIC
管理LANに利用するNICは、「付録C 管理LANのNIC構成」を参照してください。
後述のネットワーク構成例では、冗長構成でオンボードのNICを使用しています。
ブレードサーバ(NSオプション専用)およびラックマウント型サーバ(NSオプション専用)の業務LANに必要な情報
業務LANで使用するVLAN IDの数と範囲、IPアドレスの範囲
(NSアプライアンスで使用するVLAN ID、業務LANのIPアドレスを含む)
後述のユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のネットワーク構成例では、外部へ接続するVLAN IDとして"10"、L-Serverと接続するVLAN IDとして"20"、"30"、"40"を使用しています。
後述の簡単設定モードで自動設定を行う場合のネットワーク構成例では、インターネットへ接続するVLAN IDとして"10"、イントラネットへ接続するVLAN IDとして"15"、L-Serverと接続するVLAN IDとして"20"、"30"、"40"を使用しています。
業務LAN用の通信経路
参考
業務LAN用として利用するNICは、管理LANのNICと共用になります。
業務LAN用として利用するNICは、2つ固定のTeaming構成で、Active/Standby構成です。
NSアプライアンスを利用する場合のネットワーク構成例は、以下のとおりです。
なお、ROR CEと同等の部分について本書では説明していませんので、「設計ガイド CE」の「第9章 ネットワーク環境の決定と設定」を参照してください。
図2.4 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のブレードサーバのネットワーク構成例
図2.5 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のラックマウント型サーバのネットワーク構成例
図2.6 簡単設定モードで自動設定を行う場合のブレードサーバのネットワーク構成例
図2.7 簡単設定モードで自動設定を行う場合のラックマウント型サーバのネットワーク構成例
参考
L-Platformテンプレートを利用してL-Platformを作成する時、NSアプライアンスやL-Serverの配備を契機に自動設定機能によって以下のネットワーク設定が行われます。
仮想NIC作成
仮想ブリッジ作成
仮想スイッチ作成
LANスイッチブレードとの間のVLAN設定
なお、NSアプライアンスのセキュリティ機能の対象となるネットワークとして、LANスイッチブレードの内部接続ポートやL2スイッチのポートへの設定は手動で設定します。
詳細については「3.2.7 LANスイッチブレードの設定」および「3.2.8 L2スイッチの設定」を参照してください。
図2.8 ユーザーカスタマイズモードで自動設定を行う場合のNSアプライアンスを利用するL-Platformのネットワーク構成例
図2.9 簡単設定モードで自動設定を行う場合のNSアプライアンスを利用するL-Platformのネットワーク構成例