自動設定の失敗により保守モードとなったネットワーク機器の保守作業の手順について説明します。
特に記述がない場合、以下の作業はインフラ管理者が行います。
ネットワークデバイスへの自動設定の失敗により、保守モードが"maintenance"、動作状態が"error"に変更したことをイベントログより認識します。
自動設定に失敗したネットワークデバイスが冗長構成の場合、自動設定に失敗した装置と冗長構成となる装置の両方に対し、イベントログは出力されます。
保守対象のネットワークデバイスと自動設定が失敗した要因を特定します。
手順1のイベントログに出力されたメッセージより、対象のネットワークデバイスを特定します。
手順2-aと同一のネットワークデバイスへの自動設定が失敗したことを示す"error"または"warning"レベルのメッセージをイベントログで確認し、自動設定に失敗した要因を特定します。
なお、このメッセージは、手順1のイベントログに出力されたメッセージの直前に出力されています。
保守作業の開始をアナウンスします。
手順2で確認した要因に従い、対象のネットワーク機器に直接ログインし、対処を行います。
自動設定が失敗した原因の調査と対処を行います。
対象のネットワーク機器の設定について、自動設定失敗により不要な設定、誤った設定が行なわれていた場合、設定を修正します。
対象のネットワークデバイスが冗長構成の場合、冗長構成の各ネットワーク機器の設定の差分に問題がないか確認します。
対処完了後、ネットワーク機器が正常な状態であることを確認します。
ネットワーク機器の状態確認方法については、対象ネットワーク機器のマニュアルを参照してください。
なお、自動設定に失敗した原因がハードウェア故障の場合、「9.5.1 ネットワーク機器の交換手順」を参照してください。
保守モードを解除します。
保守モードの解除を行った結果、対象のネットワーク機器への状態監視において、正常な状態を検出できなかった場合、保守モードの解除失敗が通知されます。
通知されたメッセージに従い、対処を行い、保守モードの解除を再度実施してください。
保守作業の終了をアナウンスします。
参照
保守モードの設定と解除については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「22.1 保守モードの切替え」を参照してください。