ここでは、ハードウェア情報の再設定方法について説明します。
ハードウェアの交換後は、最新のハードウェア情報を本製品に再設定する必要があります。
PRIMERGY BXシリーズの場合、ハードウェア情報の再設定は自動実行されるため、交換後の操作は必要ありません。
注意
サーバ本体、管理LAN用NIC、業務LAN用NIC、HBAを交換した場合、本操作を必ず行ってください。
該当するサーバへの操作が正しく動作しない可能性があります。
ハードウェア交換直後は、サーバの状態が"unknown"になります。ハードウェア情報の再設定を行うことで、適切な状態に変更されます。
前提条件
本操作を行うためには、以下の前提条件を満たしている必要があります。
交換前のサーバと交換後のサーバが同一モデルであること
交換前と交換後で異なるモデルのサーバの場合、警告メッセージが出力されます。
交換前のサーバと同一スロットに交換後のサーバが搭載されていること(PRIMERGY BXシリーズの場合)
交換前と異なるスロットに搭載されたサーバは対象になりません。交換前のスロットにサーバが搭載されていない場合、エラーになります。
交換前のサーバと交換後のサーバのブレードタイプが同じであること
交換前と交換後でブレードタイプが異なる場合、エラーになります。
交換対象サーバをシャーシ内の別スロットに移す場合、移動前のサーバを削除したあと、再登録してください。
事前設定
PRIMERGY BXシリーズの場合、ハードウェア情報の再設定は自動実行されるため、交換後の操作は必要ありません。
ハードウェア情報の再設定を自動で実行しない場合
ここでは、ハードウェア情報の再設定を自動で実行しない場合について説明します。
事前に以下の定義ファイルに値を設定すると、ハードウェア情報の再設定を自動で実行する/しないを選択できます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
auto_replace.rcxprop
キー = 値 |
項目 | キー | 値 | 備考 |
---|---|---|---|
ハードウェア情報の再設定の自動実行 | auto_replace | true|false | ハードウェア情報の再設定を自動で実行する/しないを選択します。
デフォルトは"true"です。 |
交換後のハードウェア情報の再設定方法
定義ファイルが作成済みの場合、ハードウェア情報を再設定する必要はありません。
定義ファイルを作成していない場合、以下の手順で、交換後のハードウェア情報を再設定します。
ハードウェア交換後、サーバを挿入し、イベントログに以下が表示されるか確認します。
Server blade added |
確認後、サーバの電源がONの場合、電源をOFFにします。
30秒程度経過後、RORコンソールのサーバリソースツリーで、対象のサーバを右クリックし、表示されたメニューで[ハードウェア保守]-[再設定]を選択します。
[ハードウェア情報の再設定]ダイアログが表示されます。
<OK>ボタンをクリックします。
選択した管理対象サーバのハードウェア情報が、交換後の新しいハードウェア情報に更新されます。メンテナンスLEDがONの場合、自動的にOFFになります。
注意
エージェント登録し、かつ、システムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、以下のどちらかを行ってください。
ハードウェア情報の再設定後に管理対象サーバを再起動する
「2.2 エージェントの起動と停止」に記載されている関連サービスを再起動する