Interstage Interaction Manager V10 Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド

3.6.2 コンバータ一覧

コンバータは、変換対象のデータ型に基づいて、単体型用と複合型用とに分類されます。

• 単体型データ
  プリミティブ型やそのラッパーオブジェクトのように、1つのデータで完結するものを指します。

• 複合型データ
  配列、JavaBeans、コレクション、マップなどのように、ほかのいくつかのデータを参照するものを指します。

単体型データ用のコンバータ

以下の表に、単体型データ用のコンバータの一覧を示します。

コンバータ名	Java型	JavaScript型	備考
BooleanConverter	boolean, Boolean	boolean, Boolean
ByteConverter	byte, Byte	number, Number	範囲外はエラー
ShortConverter	short, Short	number, Number	範囲外はエラー
IntegerConverter	int, Integer	number, Number	範囲外はエラー
LongConverter	long, Long	number, Number	範囲外はエラー
FloatConverter	float, Float	number, Number	範囲外はエラー 値がNaNまたはInfinityの場合、下りではString("NaN"、"Infinity"、"-Infinity")に変換されます。
DoubleConverter	double, Double	number, Number	範囲外はエラー 値がNaNまたはInfinityの場合、下りではString("NaN"、"Infinity"、"-Infinity")に変換されます。
CharacterConverter	char, Character	string, String	文字列が1文字以外のときはエラー
StringConverter	String	string, String
DateConverter	java.util.Dateのサブクラス	Date	Servlet連携の場合は、1970年1月1日午前0時からのミリ秒を表すNumber型になります。
BigIntegerConverter	java.math.BigInteger	string, String	整数の書式でない場合はエラー
BigDecimalConverter	java.math.BigDecimal	string, String	小数点の書式でない場合はエラー

複合型データ用のコンバータ

以下の表に、複合型データ用のコンバータの一覧を示します。

コンバータ名	Java型	JavaScript型	備考
ArrayConverter	Javaの任意の配列	Array
CollectionConverter	java.util.Collectionのサブクラス	Array	上りでは、elementの型はすべて、コンバータ定義ファイルのchild要素のtype要素で指定された型に変換されます。(注) なお、child要素のtype要素に対応するコンバータが定義されていない場合は、例外が通知されます。
MapConverter	java.util.Mapのサブクラス	Object	上りでは、keyの型はすべてStringに変換されます。valueの型はすべて、コンバータ定義ファイルのchild要素のtype要素で指定された型に変換されます。(注) なお、child要素のtype要素に対応するコンバータが定義されていない場合は、例外が通知されます。
BeanConverter	ユーザー指定のJavaBeanクラス	Object	JavaScriptのObjectのプロパティと、JavaBeanのプロパティを対応させます。 両者のプロパティ全体が一致しない場合、下りでは、Javaのプロパティが自動的にJavaScriptのプロパティに変換されます。 上りでは、JavaScript側のプロパティが少ない場合、JavaScript側のプロパティに対応するデータBeanのプロパティだけが設定されます。JavaScript側にないプロパティについては、データBeanのプロパティは変更されません。
ExceptionConverter	java.lang.Throwableのサブクラス	Object	下りメッセージ作成時に、内部的に利用されます。ユーザーが意識する必要はありません。 内容は以下のとおりです。 { "error_code": エラーコード, "name": クラス名, "message": getMessage()の結果, "cause": getCause()の結果 }

注) コンバータ定義ファイルの詳細は、「A.6 コンバータ設定の定義(conversion)」を参照してください。