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Interstage Interaction Manager V10 Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
Interstage

3.5 サーブレット連携機能(簡易通信方式)

ここでは、サーブレット連携機能の簡易通信方式について説明します。

簡易通信方式には、非同期通信と同期通信があります。

以下に、簡易通信方式における処理の流れを示します。

図3.5 簡易通信方式(非同期通信)の処理の流れ

図3.6 簡易通信方式(同期通信)の処理の流れ

ビジネスロジックの実行

JavaScriptアプリケーションからビジネスロジックを呼び出します。送信データ、サーバの処理結果を受け取るコールバックなどを指定します。
ビジネスロジックの実行には、非同期通信と同期通信の2つの方式があります。
ビジネスロジックの実行の詳細は、「3.5.6 ビジネスロジックの実行(非同期通信)」または「3.5.7 ビジネスロジックの実行(同期通信)」を参照してください。

ビジネスロジック

クライアントから要求された処理を実行するサーバ側のアプリケーションです。ビジネスロジックは、JavaScriptアプリケーションから要求された処理を実行します。また、ビジネスロジックでの処理結果をJavaBeanに格納して、JavaScriptアプリケーションに返却します。
ビジネスロジックはサーブレットとして作成します。
詳細は、「3.5.3 ビジネスロジックの作成」を参照してください。

JavaBean(リクエスト用)の取得

ビジネスロジックでは、リクエストの受信後、JavaScriptアプリケーションからの送信データを取り出してJavaBeanに変換します。取得には、サーブレット連携機能が提供するAPIを使用します。変換は、データ型変換機能によって行われます。
データ型変換機能の詳細は、「3.6 データ型変換機能」を参照してください。

業務処理の呼出し

リクエストの内容に従って、適切な業務処理を呼び出します。

JavaBean(レスポンス用)の出力

業務処理の処理結果が格納されているJavaBeanを、JavaScriptアプリケーションで取り扱うことのできる受信データに変換して出力します。出力には、サーブレット連携機能が提供するAPIを使用します。変換は、データ型変換機能によって行われます。
データ型変換機能の詳細は、「3.6 データ型変換機能」を参照してください。

正常終了時のコールバック

ビジネスロジックの実行が正常に終了した場合に、処理結果を受け取るコールバック関数です。ビジネスロジックの実行時の引数として指定します。
正常終了時のコールバックの詳細は、「3.5.6 ビジネスロジックの実行(非同期通信)」および「3.5.8 コールバック関数 」を参照してください。

エラー発生時のコールバック

ビジネスロジックの実行時にエラーが発生した場合に、エラー結果を受け取るコールバック関数です。ビジネスロジック実行中のタイムアウトについても、このコールバック関数に通知されます。エラー発生時のコールバックは、正常終了時のコールバックと同様に、ビジネスロジックの実行時の引数として指定します。省略した場合には、エラー結果を受け取ることはできません。
エラー発生時のコールバックの詳細は、「3.5.6 ビジネスロジックの実行(非同期通信)」および「3.5.8 コールバック関数 」を参照してください。

エントリサーブレットとWebアプリケーション環境定義ファイル(web.xml)

JavaScriptアプリケーションとビジネスロジックとの間でデータを送受信するためには、通信フレームワークの提供するcom.fujitsu.interstage.rcf.AcfServletクラスを継承したユーザー定義エントリサーブレットを作成します。また、Webアプリケーション環境定義ファイル(web.xml)にユーザー定義エントリサーブレットのマッピング情報を指定します。
エントリサーブレットとWebアプリケーション環境定義ファイルの詳細は、「3.5.5 エントリサーブレットの作成」を参照してください。
なお、Webアプリケーション環境定義ファイルには、Servletの仕様に従って、ビジネスロジックとして作成したサーブレットなどの定義も記述してください。

Ajaxフレームワーク環境定義ファイル(acf.xml)

JavaScriptとJavaのデータ型変換の変換規則を定義します。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルの詳細は、「3.5.4 Ajaxフレームワーク環境定義ファイルの設定」を参照してください。


アプリケーションは、JavaBeanにIDを付けて管理する必要があります。
JavaScriptアプリケーションからビジネスロジックを実行するときには、送信データとともに、その送信データの格納先となるJavaBeanのIDを送信します。
データ型変換機能は、JavaScriptアプリケーションから送信されたIDに対応するJavaBeanをアプリケーションから取得して、変換後のデータを格納し、返却します。