Oracle RAC 10g においては、Oracle の Cluster Ready Service (CRS) により、Oracle インスタンス、Oracle リスナーの自動起動・監視・リカバリが行われます。 また、Oracle サービスのフェイルオーバなども CRS により、自動的に行われます。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle では、リソースの異常を検出した場合、リソースの状態を “Warning” として RMS に通知し、リカバリやフェイルオーバは CRS の制御に委ねます。一定時間経過しても CRS によるリカバリが完了しない場合は ”Faulted” として RMS に通知することもできます。
参考
リソースの起動停止には、以下の Oracle のコマンドを使用しています。
Oracle インスタンスの起動・停止
srvctl start instance -d $DB_NAME -i $ORACLE_SID
srvctl stop instance -d $DB_NAME -i $ORACLE_SID
注意
Oracle リスナーの起動・停止は、CRS制御に委ねられます。 Oracle のその他のリソース(vip、gsd、ons など) も同時に起動・停止されます。
Oracle インスタンスの起動/停止/切替えを行う場合は、RMS の userApplication に対して操作 (hvswitch, hvutil) してください。 CRS の srvctl コマンドや 、Oracle インスタンスに対して shutdown コマンドを直接実行すると、PRIMECLUSTER にて異常と判断してリカバリが実行される場合があります。上記コマンドを実行したい場合は、userApplication を保守モードにして実行してください。