omsアカウントの登録について
omsアカウントがシステムに登録されていない場合、Interstage data storeをインストールする時にomsアカウントを新規にシステムに登録します。
omsアカウントはInterstage data storeで必須のアカウントですので、削除しないでください。削除した場合は、Interstage data storeサービスが起動しません。
使用するポート番号について
Interstage data storeサービスが使用するポート番号の初期値は9700です。Interstage data storeサービスの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のInterstage data storeのデータストアが使用していないものに変更してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omschangeport -u "新しいポート番号"
Interstage data storeサービスのポート番号を変更する場合は、Interstage data storeサービスを停止してください。Interstage data storeサービスは、以下の方法で停止してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstop
また、Interstage data storeサービスのポート番号は、Interstage data storeサービスが起動中でも変更することができます。Interstage data storeサービスを起動中にポート番号を変更する場合は、以下の状態である必要があります。
Interstage ディレクトリサービスのリポジトリが停止している
なお、Interstage data storeサービスが使用しているポート番号は、以下のファイルに定義されています。“OMS_SERVICE=”に定義されている値が、Interstage data storeサービスが使用しているポート番号です。
/opt/FJSVena/Enabler/server/param/enabler.conf
リポジトリが使用するポート番号の初期値は、6000~65535のうち、リポジトリ生成時に使用されていない番号です。リポジトリの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のInterstage data storeのデータストアが使用していないものに変更してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"
なお、Interstage data storeのデータストアが使用しているポート番号は、以下の方法で、確認してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omslist -l
例
実行結果例
rep001: server=host01 port=6000 XF rep002: server=host01 port=6001 XF
「port」の値が、Interstage data storeのデータストアが使用しているポート番号です。
omsアカウントのログイン処理におけるscriptコマンドの使用について
omsアカウントのログインシェルでscriptコマンドを実行している場合、OS起動時にInterstage data storeサービスが起動しません。omsアカウントのログインシェルでscriptコマンドを実行しないでください。
loopback interfaceについて
Interstage data storeでは、loopback interfaceを使用しています。FJSVenaパッケージのインストール前に、loopback interfaceを有効にしてください。
【loopback interfaceの有効化の例】
/sbin/ifconfig lo up
インストールに失敗した場合の対処について
Interstage data storeのインストールに失敗した場合、以下の観点の確認・対処後に、Interstage data storeサービス(FJSVenaパッケージ)をインストールしてください。
ポート番号が使用されているかどうか。
Interstage data storeサービスの初期値のポート番号(9700)が他のプロセスによって使用されている場合、インストールできません。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omsservdプロセスが稼動していないか確認してください。当該プロセスが稼動していれば、アンインストール後にシステムをリブートしていない可能性があります。アンインストールの手順については「6.2 アンインストール」を参照してください。
/opt/FJSVena/Enabler/server/bin/omsservdプロセス以外のプロセスがポート番号9700を使用している場合は、以下の手順でインストールしてください。
一時的にポート番号9700を使用しているプロセスを停止させてください。
Interstage data storeサービス(FJSVenaパッケージ)をインストール後、ポート番号を変更してください。手順は上述の「使用するポート番号について」を参照してください。
上記1で停止したプロセスを開始させてください。
omsアカウントを登録できたかどうか。
“/usr/bin/id oms”コマンドを実行し、omsアカウントが登録できているかどうかを確認してください。登録できていない場合は、以下の観点で見直してください。
omsアカウントのグループIDは、rootアカウントのグループIDを使用します。rootアカウントのグループIDが/etc/groupファイルに登録されていることを確認してください。
インストールを中断したか。
Interstage data storeのインストールを中断した場合、以下の方法で対処してください。
uninstall.shを使用してFJSVenaパッケージをアンインストールしてください。詳細は「6.2 アンインストール」を参照してください。
サーバ機能のカスタムインストールでFJSVenaパッケージを再インストールしてください。詳細は「4.2.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合」を参照してください。