システムの処理
重大度コードがIの場合、エラーの発生したファイル処理を中止し、プログラムの処理を続行します。重大度コードがUの場合、プログラムを異常終了させます。なお、重大度コードは、ファイルの定義にFILE STATUS句が指定されている場合Iとなり、FILE STATUS句および誤り処理手続きの指定がない場合Uとなります。
プログラマの処置
$3に設定された文字列を参考にエラーの原因を取り除き、再度実行してください。
$1には入出力エラーが発生したCOBOLの文(START、READ、WRITE、REWRITEまたはDELETEのどれか)が設定されます。
$2にはファイル処理の対象となったファイルのファイル名またはアクセス名が設定されます。
$3に設定される文字列の意味と処置を下表に示します。
$4にはエラーアドレスが設定されます。
$3 | エラーの内容 | プログラマの処置 |
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[Win32] ACC-XAP | 電子フォームアプリケーションのフレームワークへのアクセスでエラーが発生しました。 | XMLオプション解説書の説明を参考にエラーの原因を取り除いてください。 |
ALTD-LEN | REWRITE 文で、レコード長が既存のレコード長と異なります。 | レコードの更新では、既存のレコードの長さを変更しないでください。 |
BLKED-FILE | CLOSE文実行時のエラーなどにより使用できないファイルです。 | 本メッセージより前にJMP0310I-Iのメッセージが表示されている場合は、そのメッセージの処置に従ってください。 |
CNVER=xxxx | 文字列のコード変換に失敗しました。Xxxx:16進表記 | “付録A システムのエラーコードの説明”から原因を調査し、対処してください。なお、エラーコードが0xFFFFFFFFの場合、シフトJIS 範囲外の文字の使用が保証されていない箇所でシフトJIS 範囲外の文字が使用されています。プログラムを修正してください。 |
ERRCD=xxxx | 表示ファイルのアクセスエラーが発生しました。 | 各接続製品のマニュアルから原因を調査し、対処してください。 (注1) |
EXCEED-LEN | 書き出そうとするレコードの長さがプログラムで決められた最大のレコード長を超えています。 | 書き出そうとするレコードの長さがプログラムで決められた最大のレコード長を超えないように修正してください。 |
EXCL-ERROR | 排他エラーが発生しました。 | 再実行してください。排他エラーが頻発するようなら、運用上の問題がないかを調査してください。 |
FCB | FCB の内容に誤りがあります。 | FCB の内容を調査してください。 |
FDBK=xxxx | 入出力ファイルのアクセスエラーが発生しました。 xxxx:16進表記 | $3が示すエラーコードの値は、各入出力ファイルのエラーコードです。(注2)
|
FONT | システム上に存在しないフォントを指定して出力しました。または指定されたフォントテーブルが開けません。 | 指定したフォント名を確認し、システム上に必要なフォントをインストールしてください。または、正しいフォントテーブル名を指定しているか確認してください。 |
FOVL | オーバレイ定義が格納されているフォルダの指定、またはオーバレイ定義が正しくありません。 | 正しいオーバレイ定義が格納されているフォルダを指定しているか、初期化ファイルを確認してください。 |
FTNCD=xxxx | システムからのエラーコードを示します。xxxx:16進表記 | “付録A システムのエラーコードの説明”から原因を調査し、対処してください。 (注2) |
INV-CHAR | 行順ファイルまたは印刷ファイルのレコードに不当な文字があります。 | データの内容を調査してください。 |
INV-LEN | WRITE/REWRITE 文でレコード長が正しくありません。 | 書き出すレコードの長さを修正してください。 |
KEY-CHANGE | 更新要求時のキー値がそのレコードを読み込んだときの値と異なります。 | 更新するレコードのキーの値を変更しないように修正してください。 |
LOAD | サブシステムのローディングに失敗しました。 | プログラムの実行環境を調査してください。 |
NO-TRANS | コードセットに変換できない文字があります。 | データの内容を調査してください。 |
OVER-RECLN | 行レコードで書き出そうとした印字データ領域の長さが最大長を超えています。 | 書き出そうとするオーダの長さが決められた最大長(注5)の範囲内になるようにレコード長を修正してください。 |
入力したレコードの長さがプログラムで決められた最大のレコード長を超えています。 | 入力するレコードの長さがプログラムで決められた最大のレコード長の範囲になるように修正してください。 | |
PHYSIC-ERR | 物理エラーが発生しました。 | ファイルの内容(物理的構成要因)を確認してください。 |
READ-ONLY | 読込み専用ファイルです。 | 書込み可能となるようにファイルのアクセス権を変更してください。 |
REC-LOCK | 他ユーザによりレコードが排他使用されています。または、レコードを排他的に使用できません。 | 再実行してください。排他エラーが頻発するようなら、運用上の問題がないかを調査してください。 |
R.KEY-ERR | 乱呼出しまたは動的呼出しにおいてRELATIVE KEYの内容がPICTURE句での定義と矛盾します。 | RELATIVE KEYの最大値が格納できるようにPICTURE 句によるデータ項目の大きさの指定を修正ください。 |
RELATIVE KEY項目の値が0です。 | RELATIVE KEY項目の値を0以外にしてください。 | |
RMERR=xxxx | ランタイムシステムからのエラーコードを示します。xxxx:16進表記 | システムの障害と考えられるため資料を採取して技術員(SE)に連絡してください。 (注3) |
RRN>R.KEY | 順処理のREAD文またはWRITE 文で相対レコード番号がRELATIVE KEY項目の最大値を超えました。 | そのファイルの最大の相対レコード番号が入るように、相対キー項目の大きさを修正してください。 |
SESS-END | セッションエンドまたはセッション中断後にREAD文が実行されました。 | セッションが開始されていない状態でREAD文を実行しないように修正してください。 |
THREAD=xxxxxx | スレッドの同期処理に失敗しました。xxxxxx:16進表記 | 設定されたエラーコードを参考にエラーの原因を取り除いてください。 (注2) |
TIMEOUT | タイムアウト後にREADまたはWRITE文が実行されました。 | タイムアウト後はREADまたはWRITE文を実行しないように修正してください。 |
UNSUPPORT | 指定された機能は未サポートです。 |
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注1
MeFtを使用しているときにERRCD=90xxが出力された場合、xxはMeFtの通知コードを示します。MeFtの通知コードについては、“第6章 MeFtのメッセージ”の“6.3 レベルが「エラー」の場合のメッセージ”を参照してください。
注2
印刷ファイル(FORMAT句なし)の実行で、メッセージ本文中のエラーを示す文字列にFDBK=101が出力された場合は、以下の事項を確認してください。
不要なプリンタドライバを多数インストールしていないか。
FCB制御文が2048バイト未満であるか。
不当なフォームオーバレイパターンを指定していないか。
誤ったフォームオーバレイパターン名を登録していないか。
スプール領域が不足していないか。(以下のフォルダのディスク容量を確認してください。)
Windowsインストールフォルダ\System32\Spool\Printers
実装メモリ、仮想メモリが不足していないか。(同時に実行している他のアプリケーションを停止してください。実装メモリを確認し、必要であれば増設してください。仮想メモリを確認し、必要であれば大きくしてください。)
上記以外の場合、システムの障害と考えられるため、資料を採取して技術員(SE)に連絡してください。
[Win32]RDMファイルに対してのエラーコードの詳細は、“RDB/7000”、“SymfoWARE7000”または“PowerRW+”のマニュアルを参照してください。
[Win32][Winx64]Btrieveファイルに対してのエラーコードの詳細は、“Btrieve”または“Pervasive.SQL”のマニュアルを参照してください。お持ちでない方は、技術員(SE)に連絡してください。
[Win32]PowerRDBconnectorに対してのエラーコードの詳細は、“PowerRDBconnector説明書”を参照してください。
上記以外のファイルのメッセージ本文中のエラーを示す文字列の詳細は、“付録A システムのエラーコードの説明”を参照してください。
注3
RMERR=177F(98xx)が出力された場合、ファイルが正常に使用できない状態になっています。索引ファイルの場合には、ファイルユーティリティまたは索引ファイル復旧関数を使用して、ファイルを復旧してください。
注4
詳細は“付録A システムのエラーコードの説明”および“Visual C++のオンラインヘルプ”を参照してください。
注5
行レコードで書き出せるレコードの長さは、あくまでも目安ですが、以下の式で計算することができます。
32Kbyte>出力レコード長+2+100×基本項目数
なお、報告書作成機能において、報告集団記述項に日本語項目を指定した場合、本メッセージが出力される可能性があります。報告書作成機能では、日本語項目を含む報告書の実行結果は保証されません。日本語項目を指定しないようにプログラムを修正してください。