Tierプールには、FTV(Flexible Tier Volume)だけを作成できます。
FTVの設定は、Webコンソールから行います。ETERNUS Web GUIでは設定できません。
設定手順は、以下のとおりです。
グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイを選択します。
カテゴリーペインで、[自動階層化]をクリックします。
[自動階層化]ペインで、[FTV]をクリックします。
登録されているFTVが、メインペインに表示されます。
FTVに対して指定できるアクションは、「作成」、「削除」、「変更」、「フォーマット」です。
FTVが存在しない場合は、「作成」だけ実行可能です。ほかのアクションは選択できません。
複数のFTVを「削除」することは可能ですが、サーバに割当て済みのFTVは削除できません。
複数のFTVを「変更」および「フォーマット」することはできません。
FTVの使用率は、FTVに割り当てられている総物理容量を100とした場合の、階層ごとの割合です。
FTVの使用率は、小数点第二位を四捨五入した値が表示されるため、合計が100%とならない場合があります。
FTVの容量割当て比率の設定
FTVを作成・変更するときに、Tierプール内の各サブプールの容量に対する割当て比率を設定できます。
割当て比率が設定されているFTVに対しては、割当て比率に従って各サブプールに再配置します。
割当て比率が指定されていないFTVに対しては、Tierプールに指定されている階層化ポリシーに従って再配置します。
FTVの割当て比率が指定された場合の再配置の論理は、以下のとおりです。
FTVを構成するFTRPEを対象にIOPS値の昇順でソートし、IOPS値が大きいFTRPEから指定された容量割当て比率になるようにサブプールに再配置します。ただし、各サブプールにはFTSPの10%相当のリザーブ領域を用意し、再配置によるサブプールの実I/Oへの影響を回避します。リザーブ領域のサイズは、サブプールのサイズの10%(固定)です。
割当て比率に応じた空き容量を確保できない場合は、確保できるだけの容量で再配置を実施するため、指定された割当て比率どおりに再配置されないことがあります。
図3.4 容量割当て比率指定による再配置