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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.3 運用ガイド
ETERNUS

A.11 snmptrapd.confファイル説明

Linux版マネージャーでは、SNMPトラップによる障害監視のため、OS標準のnet-snmpパッケージに含まれるsnmptrapdの設定ファイルsnmptrapd.confをカスタマイズします。

マネージャーのOS種別

絶対パス名

Linux

/etc/snmp/snmptrapd.conf

/usr/share/snmp/snmptrapd.conf


設定ファイルの反映方法

設定ファイルを変更した場合、以下の手順でsnmptrapdを再起動してください。

# /etc/init.d/snmptrapd stop
# /etc/init.d/snmptrapd start

注意

ServerViewトラップ転送プログラムを使用している環境の場合は、以下の手順で再起動してください。

# /etc/init.d/snmptrapd stop
# /etc/init.d/trpsrvd stop
# /etc/init.d/snmptrapd start
# /etc/init.d/trpsrvd start

カスタマイズ

disableAuthorization

アクセス制御を無効にする場合、以下のように設定します。
設定がなければアクセス制御が有効になります。

disableAuthorization yes

注意

  • /etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認してください。

  • 他製品からの要求がなければ、上記の「disableAuthorization yes」を/etc/snmp/snmptrapd.confに設定し、アクセス制御を無効にしてください。

authCommunity

アクセス制御が有効な場合にカスタマイズできる項目です。

書式は以下の通りです。

authCommunity TYPES COMMUNITY [SOURCE [OID | -v VIEW ]]

  TYPES: log,execute,net
  COMMUNITY: 監視対象のSNMPトラップのコミュニティ名

TYPESフィールドにはlog、execute、netが設定できます。COMMUNITYフィールドには、監視対象装置のSNMPトラップのコミュニティ名を設定します。なお、本製品においては、SOURCE、OID、VIEWフィールドは設定しないでください。

以下のように設定します。

例:
authCommunity net public
authCommunity net SANMA

SNMPトラップのコミュニティ名がpublicとSANMA以外の装置を監視する場合は、authCommunityの記述を追加します。例えば、commonというコミュニティ名の装置を監視対象とする場合は以下のように設定します。なお、publicとSANMAの記述は必須です。

例:
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
authCommunity net common

他製品によってすでにauthCommunity logやauthCommunity executeが設定されている場合は、TYPESフィールドにカンマ区切りでnetを追加します。例えば、authCommunity execute publicが設定されている場合は以下のように設定します。

例:
authCommunity execute,net public

注意

/etc/snmp/snmptrapd.confと/usr/share/snmp/snmptrapd.confの両方を確認し、他製品によってauthCommunityが設定されている方のsnmptrapd.confを編集してください。どちらにも設定がなければ、/etc/snmp/snmptrapd.confを編集してください。

forward

本製品では/etc/snmp/snmptrapd.confに必ず以下のように設定してください。

forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket

設定例

アクセス制御が無効な場合
disableAuthorization yes
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
アクセス制御が有効な場合
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
SNMPトラップのコミュニティ名がcommonの装置を監視する場合
authCommunity net public
authCommunity net SANMA
authCommunity net common
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket
authCommunity execute publicがすでに設定されている場合
authCommunity execute,net public
authCommunity net SANMA
forward default unix:/var/opt/FJSVssmgr/trap_socket

注意

snmptrapd.confをカスタマイズした後に、ServerView AlarmServiceなどのsnmptrapdを利用するアプリケーションをインストール、アンインストールまたは設定変更を実施した場合は、snmptrapd.confのカスタマイズ内容が変更されていないかどうか確認してください。