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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.3 運用ガイド
ETERNUS

6.2.4 アクセスパスの削除

本製品は、本製品で設定したアクセスパスおよびファイバーチャネルスイッチに対して、アクセスパスを削除できます。

サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のファイバーチャネルスイッチの1対1の WWPN ゾーニングによるアクセスパスの削除はファイバーチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で削除を実施してください。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する目的でのアクセスパスの削除はできません。本製品は、ユーザーのアクセスパスの削除要求を処理する際にスイッチのゾーニング設定がすべて削除される場合、ダミーのゾーンを作成します。ゾーニングの削除によってゾーンセキュリティがなくなった場合、運用中のディスク領域に不用意なアクセスが発生する恐れがありますが、作成されたダミーゾーンでデータ破壊が防止されます。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する場合は、手動でスイッチを No Security 状態にしてください。なお、作成されたダミーゾーンは、アクセスパスが追加されても削除されません。


6.2.4.1 前準備

留意事項

サーバノードの設定

物理減設(Solaris OSだけ)

6.2.4.2 実設定

設定されているアクセスパスを削除します。

  1. [Solaris OS(MPHD、MPLB環境の場合)]マルチパスの設定の解除を実施します。各コマンドのパラメーター仕様は、各ドライバのマニュアルを参照してください。

    • MPLB 2.2 以上の場合

      # mplbconfig コマンドの -d オプションを実行して、マルチパスインスタンスからパスの削除を実施してください。

    • MPLB 2.1 以下、MPHD の場合

      # iompadmコマンドの destroy を実行してください。

      MPLB 2.1 以下、MPHD の場合は、パスの増減設コマンドをサポートしていません。そのため、上記コマンドでマルチパスインスタンスの削除を実施してください。

  2. [Solaris OS(MPHD、MPLB、HDDV 環境の場合)]HDDVの解放

    非活性増設設定/通常設定(hddvadm -m)環境の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。

    # hddvadm -i

    hddv.conf が sd.conf に移動し、mphd.conf/mplb.conf ファイルも退避されます。

  3. [Windows]富士通製マルチパスディスク制御機構または msdsm が設定されている場合は、Windows サーバノードをシャットダウンしてください。本製品は、この環境で Windows サーバノードが起動中の場合、アクセスパス削除を抑止します。

  4. Webコンソールで対象アクセスパスの削除を実行してください。

  5. [ETERNUS マルチパスドライバ 2.0.1 以上の場合] grmpdautoconf コマンドを実行し、パス減設を実施します。
    (コマンド仕様の詳細は、『ETERNUS マルチパスドライバ ユーザーズガイド』を参照してください。)

    # /usr/sbin/grmpdautoconf -d
  6. [Solaris OS] 以下の作業でサーバノードにストレージを認識させます。

    ETERNUS マルチパスドライバ 2.0.1 以上、MPLB、MPHD、HDDV で活性増設(hddvadm -M)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。パスの減設後は、必ずサーバノードのファイバーチャネルカード定義を有効にするためにサーバを再起動する必要があります。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバ再起動)
    # disks -C

    MPLB 2.2 以上、MPHD、HDDV で、非活性増設・通常設定(hddvadm -m)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m(sd.conf の必要部が hddv.conf に移動し、退避した mphd.conf/mplb.conf ファイルが復活します。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0(定義ファイル復活によって、各種ドライバのインスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築されます。)

    • # disks -C

    MPLB 2.1 以下の環境の場合

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m(sd.conf の必要部が hddv.conf に移動し、退避した mphd.conf/mplb.conf ファイルが復活します。)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C

    • #iompadm コマンド の new コマンドでマルチパスを再度構築します。

    ハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(MPHD、MPLB)の両方とも使用していない環境の場合

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C

  7. 本製品上からのアクセスパスの確認をしてください。

  8. [Windows]装置を再起動してください。

  9. [Linux]装置を再起動してください。

  10. [HP-UX]装置を再起動してください。

  11. [AIX]装置を再起動してください。

  12. [その他のサーバノード]デバイス削除認識をさせるための作業を行ってください。

    VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降、VMware vSphere 4 以降、または VMware ESXi 3.5 以降の場合は、VMホストの再起動、または VMware Infrastructure Client からアクセスパスを設定した HBA について、Rescan を実行した後、本製品から当該サーバノードについて[設定の再読み込み]を実行してください。VMware Infrastructure Client の操作は、「4.1.8.2 VMware Infrastructure 3 Version 3.5以降、VMware vSphere 4以降、またはVMware ESXi 3.5以降」の「構成管理」の「アクセスパス管理」を参照してください。