本製品は、VMware Infrastructure 3 Version 3.0(VMware)サーバノードのホスト OS に対してエージェントをインストールして管理します。
本製品の以下マニュアルにおいて、VMware サーバノードは Linux サーバノードと同じ扱いとなります。
ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド(本書)
ETERNUS SF メッセージ説明書
ETERNUS SF イベント説明書
参照
環境設定は、「4.1.3 Linuxサーバノード(ホスト)」を参照してください。
注意
本製品は、VMware サーバノードのゲスト OS を管理できません。
VMware サーバノードで管理可能なサーバノードミドルウェアは Linux サーバノードと異なります。詳細は「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。
本製品は、VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降、VMware vSphere 4 以降または VMware ESXi 3.5 以降をサポートしています。
VMware vSphere 4 以降の場合、VMホストをVMware vCenter Serverに登録することで、VMゲストとストレージ装置のEnd to End 表示をサポートします。
エージェントは使用せず、VMware ESX、VMware ESXi またはVMware vCenter Serverと直接通信し、VMホストとVMゲストの情報を表示します。
本製品は、VMホスト(VMware ESX または VMware ESXi)と通信して、VMホスト自身と、そのVMホストに含まれるVMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得し、Webコンソールに表示します。
装置登録
VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。
VMゲストを指定して登録することはできません。
VMゲストとストレージ装置とのEnd to Endリスト表示を行う場合
VMホストを登録した VMware vCenter Serverの登録も必要です。VMware vCenter Serverの登録には、IPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
VMware vCenter ServerにVMホストをIPアドレスで登録している場合は、本製品へのVMホスト登録時も、VMware vCenter Serverに登録したIPアドレスを指定してください。
VMホストのIPアドレスがIPv4形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv4形式の設定値が表示されます。
VMホストのIPアドレスがIPv6形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv6形式の設定値が表示されます。
装置削除
本製品からVMホストを削除すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に削除されます。
VMゲストを指定して削除すると、そのVMゲストだけが本製品から削除されます。
アクセスパス管理
VMホストのHBAに関する、アクセスパスの設定・削除・継承をサポートします。
VMゲストについては、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。
VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定、削除、継承)した場合は、VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Client で以下の操作を実行してください。
Configuration タブを選択
Hardware リストから Storage Adapters を選択
Storage Adapters リストから、アクセスパス設定変更した HBA に該当するデバイスを選択
Webコンソールに表示されている論理 HBA 番号と同じ名前のデバイスを選択してください。
ポップアップメニューより Rescan を実行
SNMPトラップ受信
SNMPトラップによる障害監視は未サポートです。
装置ポーリング
VMホストに対する装置ポーリングをサポートします。装置ポーリングにより、マネージャーとVMホスト間の通信可否を判断します。
VMホストが通信不可の場合、VMゲストも通信不可と扱います。
VMゲストへの装置ポーリングは未サポートのため、VMゲストの状態変化は検出できません。
Webコンソールから当該装置について[設定の再読み込み]を実行してから確認してください。
IPアドレスおよびホスト名の変更
VMホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合、VMホストを一旦削除し、変更後に再登録する必要があります。
VMゲストの仮想マシン名、ゲストOSのIPアドレス、ゲストOSのホスト名を変更した場合は、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行してください。
VMゲストの新規作成
新しいVMゲストを作成した場合は、そのVMゲストが含まれるVMホストを一旦削除して再登録する必要があります。
ユーザー名とパスワード
VMホストのユーザー名またはパスワードを変更した場合には、Webコンソールから変更したユーザー名またはパスワードを本製品に設定してください。
VMホスト間のVMゲストの移動
VMware VMotion 機能や VMware HA 機能による、VMホスト間のVMゲストの移動について、本製品ではその移動を自動検出できません。移動したVMゲストは、本製品では通信不可と扱われます。このため、自動/手動によらずVMゲストの移動が発生した場合は、Webコンソールで以下を実施してください。
VMゲストの移動元のVMホストから、そのVMゲストを削除
VMゲストの移動先のVMホストに対して、VMホストを一旦削除して再登録
注意
VMware Tools をゲストOSにインストールすることを推奨します。
ゲストOSの情報(IPアドレス、ホスト名、OS名、OSバージョン)を表示するには、ゲストOS上で VMware Tools が動作している必要があります。
VMゲストの[名前]には、VMware Tools が停止している場合、仮想マシン名が表示されます。VMware Tools が起動すると、ゲストOSのホスト名が表示されるようになります。
VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合は、VMゲストのIPアドレスは表示されません。
VMware Tools が動作している場合、[OS]には、ゲストOSのOS名とOSバージョンが表示されます([OSレベル]にOSバージョンは表示されません)。VMware Tools が停止している場合、[OS]と[OSレベル]には、VMwareのシステム名と版数が表示されます。
VMware Tools がインストールされている場合、VMゲストの[状態]について、VMware Tools が動作している場合を“Normal”とします。そして、VMware Tools が停止している場合を“Stop”とします(ゲストOSが起動していても、VMware Tools が停止している場合は“Stop”として扱います)。
VMゲストの[状態]について、ゲストOSに VMware Tools がインストールされていない場合は、ゲストOSの[状態]に関わらず、仮想マシンが動作している場合を“Normal”、仮想マシンが停止している場合を“Stop”とします。
ユーザー名やパスワードの不一致によってVMホストと通信できなくなった場合、VMホストと、そのVMゲストの[状態]が“Warning”となります。
VMゲストに複数のネットワークアダプターが定義されている場合、VMゲストのIPアドレスは1つだけ表示されます。表示されるIPアドレスは、VMゲストに定義されている有効なネットワークアダプターのうち、最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当てられているIPアドレスです。
VMゲスト環境でExchange Serverのデータベース可用性グループ(以降、"DAG"と記述します)を運用する場合
DAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスをそれぞれ別のネットワークアダプターに設定し、VMゲストの管理用IPアドレスを最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当ててください。
VMゲストが単一ネットワークアダプター環境のときは、VMゲストに新規にネットワークアダプターを割り当て、ネットワークアダプターをDAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスに分けて運用してください。
DAGを構成すると、本製品で表示されるVMゲストのIPアドレスにDAG用のIPアドレスが表示されるときがあります。そのときは、VMゲストに新規のネットワークアダプターを追加し、追加したネットワークアダプターにVMゲストの管理用IPアドレスを再設定してください。再設定後、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施してください。