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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.3 運用ガイド
ETERNUS

4.1.8 VMwareサーバノード(ホスト)


4.1.8.1 VMware Infrastructure 3 Version 3.0

本製品は、VMware Infrastructure 3 Version 3.0(VMware)サーバノードのホスト OS に対してエージェントをインストールして管理します。

本製品の以下マニュアルにおいて、VMware サーバノードは Linux サーバノードと同じ扱いとなります。

参照

環境設定は、「4.1.3 Linuxサーバノード(ホスト)」を参照してください。

注意

  • 本製品は、VMware サーバノードのゲスト OS を管理できません。

  • VMware サーバノードで管理可能なサーバノードミドルウェアは Linux サーバノードと異なります。詳細は「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。


4.1.8.2 VMware Infrastructure 3 Version 3.5以降、VMware vSphere 4以降、またはVMware ESXi 3.5以降

本製品は、VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降、VMware vSphere 4 以降または VMware ESXi 3.5 以降をサポートしています。

VMware vSphere 4 以降の場合、VMホストをVMware vCenter Serverに登録することで、VMゲストとストレージ装置のEnd to End 表示をサポートします。

エージェントは使用せず、VMware ESX、VMware ESXi またはVMware vCenter Serverと直接通信し、VMホストとVMゲストの情報を表示します。

構成管理

本製品は、VMホスト(VMware ESX または VMware ESXi)と通信して、VMホスト自身と、そのVMホストに含まれるVMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得し、Webコンソールに表示します。

  • 装置登録

    VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
    VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。
    VMゲストを指定して登録することはできません。

    VMゲストとストレージ装置とのEnd to Endリスト表示を行う場合

    • VMホストを登録した VMware vCenter Serverの登録も必要です。VMware vCenter Serverの登録には、IPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。

    • VMware vCenter ServerにVMホストをIPアドレスで登録している場合は、本製品へのVMホスト登録時も、VMware vCenter Serverに登録したIPアドレスを指定してください。

    VMホストのIPアドレスがIPv4形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv4形式の設定値が表示されます。
    VMホストのIPアドレスがIPv6形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv6形式の設定値が表示されます。

  • 装置削除

    本製品からVMホストを削除すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に削除されます。
    VMゲストを指定して削除すると、そのVMゲストだけが本製品から削除されます。

  • アクセスパス管理

    VMホストのHBAに関する、アクセスパスの設定・削除・継承をサポートします。
    VMゲストについては、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。

    VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定、削除、継承)した場合は、VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Client で以下の操作を実行してください。

    1. Configuration タブを選択

    2. Hardware リストから Storage Adapters を選択

    3. Storage Adapters リストから、アクセスパス設定変更した HBA に該当するデバイスを選択

      Webコンソールに表示されている論理 HBA 番号と同じ名前のデバイスを選択してください。

    4. ポップアップメニューより Rescan を実行

障害管理
  • SNMPトラップ受信

    SNMPトラップによる障害監視は未サポートです。

  • 装置ポーリング

    VMホストに対する装置ポーリングをサポートします。装置ポーリングにより、マネージャーとVMホスト間の通信可否を判断します。
    VMホストが通信不可の場合、VMゲストも通信不可と扱います。
    VMゲストへの装置ポーリングは未サポートのため、VMゲストの状態変化は検出できません。
    Webコンソールから当該装置について[設定の再読み込み]を実行してから確認してください。

環境の変更
  • IPアドレスおよびホスト名の変更

    VMホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合、VMホストを一旦削除し、変更後に再登録する必要があります。

    VMゲストの仮想マシン名、ゲストOSのIPアドレス、ゲストOSのホスト名を変更した場合は、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行してください。

  • VMゲストの新規作成

    新しいVMゲストを作成した場合は、そのVMゲストが含まれるVMホストを一旦削除して再登録する必要があります。

  • ユーザー名とパスワード

    VMホストのユーザー名またはパスワードを変更した場合には、Webコンソールから変更したユーザー名またはパスワードを本製品に設定してください。

  • VMホスト間のVMゲストの移動

    VMware VMotion 機能や VMware HA 機能による、VMホスト間のVMゲストの移動について、本製品ではその移動を自動検出できません。移動したVMゲストは、本製品では通信不可と扱われます。このため、自動/手動によらずVMゲストの移動が発生した場合は、Webコンソールで以下を実施してください。

    1. VMゲストの移動元のVMホストから、そのVMゲストを削除

    2. VMゲストの移動先のVMホストに対して、VMホストを一旦削除して再登録

注意

  • VMware Tools をゲストOSにインストールすることを推奨します。

  • ゲストOSの情報(IPアドレス、ホスト名、OS名、OSバージョン)を表示するには、ゲストOS上で VMware Tools が動作している必要があります。

  • VMゲストの[名前]には、VMware Tools が停止している場合、仮想マシン名が表示されます。VMware Tools が起動すると、ゲストOSのホスト名が表示されるようになります。

  • VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合は、VMゲストのIPアドレスは表示されません。

  • VMware Tools が動作している場合、[OS]には、ゲストOSのOS名とOSバージョンが表示されます([OSレベル]にOSバージョンは表示されません)。VMware Tools が停止している場合、[OS]と[OSレベル]には、VMwareのシステム名と版数が表示されます。

  • VMware Tools がインストールされている場合、VMゲストの[状態]について、VMware Tools が動作している場合を“Normal”とします。そして、VMware Tools が停止している場合を“Stop”とします(ゲストOSが起動していても、VMware Tools が停止している場合は“Stop”として扱います)。

  • VMゲストの[状態]について、ゲストOSに VMware Tools がインストールされていない場合は、ゲストOSの[状態]に関わらず、仮想マシンが動作している場合を“Normal”、仮想マシンが停止している場合を“Stop”とします。

  • ユーザー名やパスワードの不一致によってVMホストと通信できなくなった場合、VMホストと、そのVMゲストの[状態]が“Warning”となります。

  • VMゲストに複数のネットワークアダプターが定義されている場合、VMゲストのIPアドレスは1つだけ表示されます。表示されるIPアドレスは、VMゲストに定義されている有効なネットワークアダプターのうち、最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当てられているIPアドレスです。

  • VMゲスト環境でExchange Serverのデータベース可用性グループ(以降、"DAG"と記述します)を運用する場合

    • DAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスをそれぞれ別のネットワークアダプターに設定し、VMゲストの管理用IPアドレスを最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当ててください。

    • VMゲストが単一ネットワークアダプター環境のときは、VMゲストに新規にネットワークアダプターを割り当て、ネットワークアダプターをDAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスに分けて運用してください。

    • DAGを構成すると、本製品で表示されるVMゲストのIPアドレスにDAG用のIPアドレスが表示されるときがあります。そのときは、VMゲストに新規のネットワークアダプターを追加し、追加したネットワークアダプターにVMゲストの管理用IPアドレスを再設定してください。再設定後、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施してください。