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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.3 運用ガイド
ETERNUS

4.1.3 Linuxサーバノード(ホスト)

本製品は、Linuxサーバノードに対してエージェントをインストールして管理する方式とインストールしないで管理する方式の2種類を提供します。

エージェントをインストールした場合と、インストールしない(手動組込みで登録した)場合には機能差があります。

参照

エージェントの監視できる対象製品は、「3.2 管理可能なサーバノードミドルウェア」を参照してください。


4.1.3.1 SNIA HBA APIライブラリの設定

Linuxサーバノードに搭載したHBAを管理するには、HBAベンダーが配布するHBA APIライブラリのインストールが必要です。

HBA APIライブラリのインストール方法は、下記のURLの『SNIA HBA APIライブラリ インストールガイド』を参照してください。

http://storage-system.fujitsu.com/jp/eternus-sf/cruiser/download/


4.1.3.2 udev機構の使用

参考

  • udev機構は、ハードウェア構成が変更されても、常に固定のデバイス名を割り当てるLinuxの機能です。

    /dev/sdaなどの従来のデバイス名とは別に、/dev/diskから始まるデバイス名を割り当てます。
    /dev/disk/by-path/xxxxxxxx xxxxxxxxは、ディスクの位置情報から生成される情報
    /dev/disk/by-id/yyyyyyyy yyyyyyyyは、ディスクの識別情報から生成される情報

    ここでは、/dev/disk/by-pathから始まるデバイス名をby-path名、/dev/disk/by-idから始まるデバイス名をby-id名と記述します。また、/dev/sdaなどの従来のデバイス名を互換デバイス名と記述します。

Linuxのudev機能をStorage Cruiserが監視するデバイスに対して使用する場合は、by-id名を使用してください。
by-id名は/dev/sd?名へのシンボリックリンクのため、by-id名と本製品が表示する互換デバイス名との対応関係は、“ls -l /dev/disk/by-id”コマンドで確認できます。

/dev/sdb by-id 名を確認する

# ls -l /dev/disk/by-id/
合計 0
lrwxrwxrwx 1 root root  9  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690000 -> ../../sdb
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690000-part1 -> ../../sdb1
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690000-part2 -> ../../sdb2
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690000-part3 -> ../../sdb3
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690000-part7 -> ../../sdb7
lrwxrwxrwx 1 root root  9  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690001 -> ../../sdc
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690001-part1 -> ../../sdc1
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690001-part2 -> ../../sdc2
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690001-part3 -> ../../sdc3
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690001-part7 -> ../../sdc7
lrwxrwxrwx 1 root root  9  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690002 -> ../../sdd
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690002-part1 -> ../../sdd1
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690002-part2 -> ../../sdd2
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690002-part3 -> ../../sdd3
lrwxrwxrwx 1 root root 10  4月  3 21:28 scsi-1FUJITSU_300000690002-part7 -> ../../sdd7
#

/dev/sdb の by-id 名は /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000690000 とわかります。

ポイント

  • ファイバーチャネルスイッチに接続されたデバイスはby-path名が変わってしまうことがあるため、by-id名を指定してください。

  • 本製品は、Linuxのデバイスノードを互換デバイス名sd?で表示します。by-id名、by-path名は表示しません。上記のとおり、コマンドで対応関係を確認してください。