以下の ETERNUS ディスクアレイでは、シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)技術を利用したストレージ容量の仮想化機能が搭載されています。
装置名 | 対応ファームウェアの版数 |
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ETERNUS DX80 S2, DX90 S2 | 全版数 |
ETERNUS4000 モデル400, 600 | V20L30 以降 |
シン・プロビジョニングとは、ストレージ・リソースを仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減できる技術です。シン・プロビジョニングが導入された環境では、物理ディスクは共有のディスクプールとして管理され、サーバへは仮想ボリュームとして割り当てます。仮想ボリュームに書き込まれると、そのデータ量に応じてディスクプールから物理ディスクが割り当てられます。ディスクプールの使用量に応じてサーバに影響を与えずに物理ディスクを増設できます。これにより、少ない物理ディスク容量で大容量の仮想ディスクをサーバに割り当てて運用を開始できるため、初期投資の抑制(スモールスタート)が可能となります。
本製品では、シン・プロビジョニング機能を導入した上記の ETERNUS ディスクアレイに対して、以下の機能を提供します。
仮想ボリュームと物理ディスクとの関連付けを可視化します。Webコンソールにおいて、シン・プロビジョニングによって仮想化された構成(ディスクプール、仮想ボリューム)と物理構成(RAIDグループ、物理ディスク)との関連を表示します。物理ディスクの故障などの障害発生時に、影響箇所を簡単に確認できます。
ディスクプールの閾値監視を行います。物理容量を消費してディスクプールの容量不足を起こさないよう、閾値を設けて物理ディスクプールを監視します。ディスク使用率が閾値に達すると、アラームで閾値超えを通知し、運用停止を防ぎます。
参照
詳細は、「6.4 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。
ストレージ容量の仮想化運用における留意事項
本製品を使用してストレージ容量の仮想化運用を管理する場合は、事前に以下について把握しておく必要があります。
本製品では、シン・プロビジョニングおよび Flexible Tier に関する以下の操作を実施できません。
ディスクプールの性能管理