ここでは、以下の変更手順について説明します。
Expressで使用しているポート番号の変更
運用管理サーバのIPアドレスの変更
Expressで使用しているポート番号を変更します。
ポート番号はシステムのサービスファイルで定義されており、Expressでは、以下のポート番号を使用しています。
なお、説明中のポート番号はデフォルト値です。インストール時や運用中にポート番号を変更しているときは、変更後の番号に置き換えてお読みください。
ポート番号 | サービス名 | プロトコル | 説明 |
---|---|---|---|
9855 | esfmanagerweb | tcp | Webコンソールで使用するポート番号です |
1226 | stgxfws | tcp | 構成管理およびポーリング監視で使用するポート番号です |
32004 | rdaswstf | tcp | Expressの内部で使用するポート番号です |
9851 | rmiswstf | tcp | Expressの内部で使用するポート番号です |
9852 | semswstf | tcp | Expressの内部で使用するポート番号です |
24916 | sscruiserm | tcp | Expressの内部で使用するポート番号です |
以下の手順に従って、Expressで使用するポート番号を変更してください。
テキストエディタなどで、/etc/servicesファイルを開きます。
変更するサービス名のエントリーを抽出し、ポート番号を変更します。
ポート番号は、1024~65535の範囲で入力できます。なお、ポート番号を変更する場合は、5001以上、32768以下の値を推奨します。
# service-name port/protocol [aliases ...] [# comment] # rdaswstf 32004/tcp stgxfws 1226/tcp rmiswstf 9851/tcp semswstf 9852/tcp esfmanagerweb 9855/tcp sscruiserm 24916/tcp |
/etc/servicesファイルを保存し、閉じます。
Webコンソールで使用するポート番号を変更した場合は、httpd.confファイルを編集します。
テキストエディタなどで、/etc/opt/FJSVesfcm/conf/apache/httpd.confファイルを開きます。
Listen ディレクティブに記載されている、下記に赤字で記載したポート番号(9855)を別の番号に置き換えます。
Listen 0.0.0.0:9855
"/etc/opt/FJSVesfcm/conf/apache/httpd.conf"ファイルを保存し、閉じます。
サービスを再起動します。
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを停止します。
/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを開始します。
/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。作成したサーバ情報変更指示ファイルを-fオプションに指定し、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してポート番号を変更します。
以下は、サーバ情報変更指示ファイル名が"/acm/modfile"の場合の実行例です。
/opt/FJSVswstf/bin/stgxwcmmodsrv -f /acm/modfile
運用管理サーバを再起動します。
参照
stgxfwcmmodsrvコマンドおよびサーバ情報変更指示ファイルの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
Webコンソールでは下記のポートも内部的に利用しています。
ポート番号 | プロトコル | 説明 |
---|---|---|
28005 | tcp | Expressが内部的に利用するポート |
28009 | tcp | Expressが内部的に利用するポート |
28443 | tcp | Expressが内部的に利用するポート |
15432 | tcp | Expressが内部的に利用するポート |
5441 | udp | Expressが内部的に利用するポート |
上記のポートが他のアプリケーションで利用されている場合、Webコンソールの動作に影響を与えます。
その場合、下記の手順に従って、ポートを変更してください。
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを停止します。
/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
テキストエディタなどで、下記のファイルを開きます。
/etc/opt/FJSVesfcm/conf/tomcat/server.xml
/etc/opt/FJSVesfcm/conf/apache/httpd.conf
/var/opt/FJSVesfcm/db/data/postgresql.conf
/opt/FJSVesfcm/tomcat/webapps/esfv15/WEB-INF/config/database.yml
/opt/FJSVssmgr/etc/properties/esccs_event.properties
下記の部分で、赤字で記載したポート番号(28005、28009、28443、15432、5441)を別の番号に置き換えます。
server.xml
Serverタグのportに記載されているポート番号を変更します。
<Server port="28005" shutdown="SHUTDOWN">
ConnectorタグのportおよびredirectPortに記載されているポート番号を変更します。
<Connector port="28009" address="127.0.0.1" enableLookups="false" redirectPort="28443" protocol="AJP/1.3" />
httpd.conf
ProxyPassおよびProxyPassReverseディレクティブに記載されているポート番号を変更します。
ProxyPass / ajp://127.0.0.1:28009/ timeout=900 ProxyPassReverse / ajp://127.0.0.1:28009/
postgresql.conf
portディレクティブに記載されているポート番号を変更します。
port = 15432
database.yml
portディレクティブに記載されているポート番号を、postgresql.confに記述したポート番号と同じ番号に変更します。
port: 15432
esccs_event.properties
ccs.event.portディレクティブに記載されているポート番号を変更します。
ccs.event.port = 5441
変更後、これらのファイルを保存し、閉じます。
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを開始します。
/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
運用管理サーバのIPアドレスを変更します。
以下の手順に従って、運用管理サーバのIPアドレスを変更してください。
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを停止します。
/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
運用管理サーバのIPアドレスを変更します。
運用管理サーバで以下のシェルスクリプトを実行して、サービスを開始します。
/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
運用管理サーバで、サーバ情報変更指示ファイルを作成します。作成したサーバ情報変更指示ファイルを-fオプションに指定し、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行してIPアドレスを変更します。
以下は、サーバ情報変更指示ファイル名が"/acm/modfile"の場合の実行例です。
/opt/FJSVswstf/bin/stgxwcmmodsrv -f /acm/modfile
SNMPトラップの送信先に運用管理サーバのIPアドレスを設定している場合は、設定されている運用管理サーバのIPアドレスをETERNUS Web GUIを使って変更します。
詳細は、ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。
運用管理サーバを再起動します。
Webコンソールを起動し、IPアドレスを変更した運用管理サーバで動作しているExpressマネージャーに接続します。
参照
stgxfwcmmodsrvコマンドおよびサーバ情報変更指示ファイルの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。