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ETERNUS SF Express 15.3 運用ガイド
ETERNUS

5.2.2 Expressマネージャー環境のリストア(Linux環境)

運用管理サーバでエラーが発生した場合、Expressマネージャーの環境をリストア(復元)します。
以下の手順に従って、Expressマネージャーの環境を復元してください。
すべての操作は、運用管理サーバで行います。

参考

手順内での表記について

ディレクトリ名

説明

$BAK_DIR

バックアップ先ディレクトリ

  1. Expressマネージャーを再セットアップします。

    ETERNUS SF Managerをインストールし、Expressマネージャーとしてセットアップします。

    インストールおよびセットアップ手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」および「ETERNUS SF Managerのセットアップ」を参照してください。

  2. ETERNUS SF ManagerのWebサービスを停止します。

    以下のシェルスクリプトを実行してサービスを停止してください。

    /opt/FJSVesfcm/bin/stop-webservice.sh
  3. バックアップデータをリストアします。

    以下のコマンドを実行します。<ポート番号>にはデフォルトで15432を、ポート番号を変更している場合は、変更後のポート番号を指定してください。

    /opt/FJSVesfcm/postgres/bin/psql -U esfpostgres -p <ポート番号> postgres

    プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを順に入力してください。

    master01!
    drop database esfdb;
    /q

    以下のコマンドを実行して、バックアップデータをリストアします。<ポート番号>にはデフォルトで15432を、ポート番号を変更している場合は、変更後のポート番号を指定してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

    /opt/FJSVesfcm/postgres/bin/psql -U esfpostgres -p <ポート番号> -f $BAK_DIR/Common/<ファイル名> postgres

    プロンプトが表示され、入力待ちになります。以下のキーワードを入力してください。

    master01!
  4. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを停止します。

    /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh

    注意

    バッチを実行すると、ETERNUS SF Managerのwebサービスがすでに停止している旨のメッセージが複数出力されます。問題のないメッセージです。無視してください。

  5. 装置管理情報をリストアします。

    リストア先ディレクトリ配下のファイルを削除します。

    ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。

    rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/opencimom/logr/*

    ファイルを退避場所からコピーします。

    cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/opencimom/logr/* /var/opt/FJSVssmgr/current/opencimom/logr/
  6. 必須ファイルをリストアします。

    リストア先ファイルを削除します。

    rm -f /var/opt/FJSVssmgr/current/systemevent.csv

    ファイルを退避場所からコピーします。ファイルがない場合は、リストア不要です。

    cp -p $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/systemevent.csv /var/opt/FJSVssmgr/current/
  7. 性能管理機能に関するファイルをリストアします。

    性能管理機能を使用していない場合や性能管理機能に関するファイルをバックアップしていない場合は、この手順は不要です。

    リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。

    ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。

    rm -f /etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf
    rm -rf /etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/*
    rm -rf /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/*

    サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。

    cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perf.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current/
    cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/* /etc/opt/FJSVssmgr/current/perfconf/
    cp -Rp $BAK_DIR/var/opt/FJSVssmgr/current/perf/* /var/opt/FJSVssmgr/current/perf/
  8. カスタマイズ可能なファイルをリストアします。
    バックアップしたファイルやディレクトリだけリストアしてください。

    リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。

    ただし、リストア先ディレクトリ自体は削除しないでください。リストア先ディレクトリ自体が存在しない場合は、ディレクトリを作成してください。

    rm -f /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf
    rm -rf /etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/*

    サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。

    cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf /etc/opt/FJSVssmgr/current/
    cp -Rp $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/* /etc/opt/FJSVssmgr/current/eventmail/
  9. ポーリングサービス設定ファイルをリストアします。

    バックアップを採取していないファイルは、リストア不要です。

    ファイルを退避場所にコピーします。

    # cp -p $BAK_DIR/etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/*.xml /etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/
  10. コピーグループとコピーペアの定義に関するファイルをリストアします。

    アドバンスト・コピー機能を使用する場合だけ、この手順を実施してください。

    リストア先ディレクトリ配下のサブディレクトリとファイルを削除します。

    rm -rf /etc/opt/FJSVccm/db/cg/*
    rm -f /etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties
    rm -f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias
    rm -f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias
    rm -f /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

    サブディレクトリとファイルを退避場所からコピーします。
    存在しないファイルは、リストア不要です。

    cp -p $BAK_DIR/CCM/etc/db/eternus.xml /etc/opt/FJSVccm/db
    cp -p $BAK_DIR/CCM/var/micc/database/DeviceRegList.xml /var/opt/FJSVccm/micc/database
    cp -p $BAK_DIR/CCM/etc/prop/user.properties /etc/opt/FJSVccm/prop
    cp -p $BAK_DIR/CCM/etc/stxc.alias /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
    cp -p $BAK_DIR/CCM/etc/stxc_ext.alias /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
    cp -p $BAK_DIR/CCM/etc/stxcvolinf /etc/opt/FJSVccm/accc/etc
    cp -Rp $BAK_DIR/CCM/etc/db/cg/* /etc/opt/FJSVccm/db/cg
  11. ライセンス管理データベースをリストアします。

    以下のコマンドを実行してください。<ファイル名>は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

    /opt/FJSVesflm/bin/esflm restore $BAK_DIR/LM/<ファイル名>
  12. 以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを開始します。

    /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh