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ETERNUS SF Express 15.3 運用ガイド
ETERNUS

4.4.10 リモートコピー(DR構成)の実行

災害対策(Disaster Recovery)システム構成における、リモートコピー(または、エクステンデッド・リモート・アドバンスト・コピー)です。

操作手順の詳細は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「アドバンスト・コピーの実行」を参照してください。

DR構成のリモートコピーは、災害などの障害時に備えて、ローカルサイトのディスクアレイとリモートサイトのディスクアレイの間でコピーを実行します。障害が発生した場合は、ローカルサイトのディスクアレイがリモートサイトのディスクアレイに切り替わるので、システムを継続して運用できます。

リモートコピーには3つの動作モードがあり、運用形態にあわせて動作モードを選択します。動作モードの詳細は、「A.7 リモートコピー(REC)」を参照してください。

また、データの転送距離が長い構成や転送経路にWANを含む構成では、データの転送時間が長くなる場合があります。

同期モードでは、業務サーバの入出力要求の応答時間内に応答を返せないことがあります。

一方、非同期転送方式では、業務サーバの入出力要求の応答時間が短くなります。

このため、DR構成では、非同期転送方式のStackモードでリモートコピーを運用することを推奨します。

図4.8 DR構成の概要図

4.4.10.1 ETERNUS ディスクアレイで異常が発生した場合の操作手順

ETERNUS ディスクアレイは、ハードウェア障害によりアドバンスト・コピーを継続できない状態になると、自動的にアドバンスト・コピーを中断します。

また、リモートコピーセッションは、自動的に“Error Suspend”または“Hardware Suspend”になります。