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ETERNUS SF Express 15.3 運用ガイド
ETERNUS

1.2 Expressの機能概要

Expressは、GUIを利用することで、簡単にETERNUS ディスクアレイを利用するためのソフトウェアです。

ストレージ運用の難しさ・煩わしさを解消することを目的に、以下の機能を提供しています。

かんたん導入・設定・増設

インストールウィザードに従って数クリックするだけで、本製品を導入できます。
ETERNUS ディスクアレイの導入・設定経験がなくても、ETERNUS ディスクアレイ内にボリュームを作成できるウィザードを搭載しています。ETERNUS ディスクアレイやボリュームを増設する場合も、ウィザードに従って数クリックするだけで、作業が完了します。
Expressは、以下のウィザードを提供しています。

  • ストレージ設定ウィザード

  • ボリューム割当てウィザード

  • アドバンスト・コピー設定ウィザード

  • リモート・アドバンスト・コピー設定ウィザード

かんたん運用

ETERNUS SF Webコンソールでは、操作対象と操作内容を選ぶ、つまり「何をどうするか」を選ぶだけなので、画面操作に迷うことがありません。

ETERNUS SF Webコンソールは、Webブラウザを使用してExpressを利用する機能です。
以降、ETERNUS SF Webコンソールを“Webコンソール”と記述します。

1つのWebコンソールで複数のETERNUS ディスクアレイを管理・監視・操作できるため、端末が置かれている場所への移動、端末でのブラウザ画面切替えなどの煩わしさがなくなります。

また、Expressでは、実行中の処理の終了を待たずにWebコンソールを操作できます。

かんたんトラブル対応

トラブルの発生時、利用者からのコール前にトラブル事象と影響範囲を把握できます。
ストレージの専門知識がなくても事象を把握できるように、メッセージをクリックすると、トラブルの対処方法がポップアップ表示されます。

データコピー

筐体内および遠隔地の筐体へデータをコピーする手段として、Expressでは以下のコピー機能を提供しています。このコピー機能は、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を利用します。

  • クローンコピー(EC)

  • クローンコピー(OPC)

  • クローンコピー(QuickOPC)

  • スナップショットコピー(SnapOPC+)

  • リモートコピー(REC)
    同期モード、Consistencyモード、Stackモードがあります。

操作インターフェースには、GUIとCLI(Command Line Interface)があります。GUIでは、かんたん操作が可能です。CLIでは、スクリプト作成、OSのスケジューラーを利用した定期コピーなど、運用に合わせたカスタマイズが可能です。

ポイント

スナップショットコピー(SnapOPC+)は、アドバンスト・コピー機構のハードウェアライセンス(以降、“アドバンスト・コピーライセンス”と略します)がETERNUS ディスクアレイに未登録の状態でも、8セッションまで実行できます。ただし、スナップショットコピー(SnapOPC+)を9セッション以上実行したい場合やほかのコピー機能を実行したい場合は、アドバンスト・コピーライセンスがETERNUS ディスクアレイに登録されている必要があります。

ライセンスの詳細は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。

性能管理

24時間分のETERNUS ディスクアレイの性能情報を、グラフでWebコンソールに表示できます。また、1時間分または24時間分のETERNUS ディスクアレイの性能情報を、CSVファイルに出力することもできます。