富士通製マルチパスディスク制御機構の非同期イベント(SNMPトラップ)
サーバノードのエージェントバージョンが 1.x の場合
障害事象 | レベル | イベント表示 (注) | 対処方法 |
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1パス閉塞 | Error | mpType access path(pathName) fault | マルチパスドライバの説明書を参照し対応してください。一般的には、ストレージ装置、ケーブルの接続確認などが必要です。 |
サーバノード起動時に一部のパスを検出できなかった。(マルチパス運用を開始できなかった。) | Warning | Some paths could not be detected | |
マルチパスの非同期イベント(SNMPトラップ)がマネージャーに通知されたが、マネージャーは当該マルチパスの情報を管理していない。 | Error | Multi path(Controller port Target target) fault | 当該非同期イベント(SNMPトラップ)に関連するサーバノードの装置検索を実施してください。 |
注: mpType には"MP"が、pathname にはマルチパス制御用デバイスパス(p2b0t0など)が、port にはSCSIポート番号(No.2など)が、target にはターゲット番号(ID0など)が表示されます。
サーバノードのエージェントバージョンが2.0および13.0以降の場合
障害事象 | レベル | イベント表示 (注) | 対処方法 |
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1パス閉塞 | Warning | [mpType:403] "Access path (pPbBtT) fault | マルチパスドライバの説明書を参照し対応してください。一般的には、ストレージ装置、ケーブルの接続確認などが必要です。 |
[mpType:1010] "Access path (pPbBtT) fault | |||
サーバノード起動時に一部のパスを検出できなかった。(マルチパス運用を開始できなかった。) | Warning | [mpType:301] "Access path (pPbBtT) could not be detected. |
注: mpType にはGRMPDまたはMPHDが表示されます。"P"、"B"、および"T"は可変で、p2b0t0などと表示されます。
MPIO の非同期イベント(SNMPトラップ)
msdsm(Windows Server 2008以降のWindows operating systemに標準で組み込まれているマルチパスドライバ)のイベントは、MPIOのイベントとして通知されます。MPIO準拠のマルチパスドライバ(富士通製ETERNUS マルチパスドライバなど)を使用する場合でも、これらのイベントが通知されることがあります。
障害事象 | レベル | イベント表示 | 対処方法 |
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パス閉塞 | Warning | [MPIO:16] Access path fault. | パスの切替えが発生しました。 |
パス切替え失敗 | Warning | [MPIO:32] Fail-over failed. | パスの切替えが発生しましたが、切替えに失敗しました。 |
ホスト名変更通知イベント
マネージャーは、ホスト名で各サーバノードを識別します。ホスト名が変更されると、サーバノードを正しく識別できなくなり、下記のイベントが通知されます。
事象 | レベル | イベント表示 (注) | 対処方法 |
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サーバノードのホスト名が変更された。 | Warning | hostname of server node(ipAddress) has been changed from server-A to server-B | イベント表示されているIPアドレスのサーバのホスト名が server-B に変更されています。設定を server-A に戻してください。ホスト名は%SystemRoot%\system32\drivers\etc\hostsファイルに設定されているので、このファイルを編集してください。 |
注: ipAddress には対象サーバノードのIPアドレスが、server-A には対象サーバノードに以前設定されていた名前が、server-B には対象サーバノードに現在設定されている名前が表示されます。