[名称]
[形式]
lxreplog -G -s トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名[,サイズ{K|M}] [-w 警告率] [-x トランザクションログファイルのインデックス部の格納パス名]
[機能説明]
トランザクションログファイルのデータ部、インデックス部の作成を行います。
[オプションの意味]
トランザクションログファイルのデータ部およびインデックス部を作成します。
トランザクションログファイルのデータ部を作成するディレクトリパス名、またはローデバイス名(Solaris、Linuxの場合)を245バイト以内の絶対パス名で指定します。
トランザクションログファイルのデータ部のサイズをKバイトまたはMバイト単位で指定します。サイズは、128K~2097151Kまたは1M~2047Mの範囲で指定します。“トランザクションログファイルのデータ部の格納パス名”と“サイズ”はカンマ“,”で区切り、空白を入れないように指定します。
格納先がディレクトリの場合、サイズを省略することはできません。
格納先がローデバイスの場合、サイズを省略すると、指定したローデバイス全体の領域が割付け対象となります。
トランザクションログファイルのデータ部の警告率を1~99(単位パーセント)の範囲で指定します。
差分ログの書き出し中に、トランザクションログファイルのデータ部の使用率が本オプションの警告率を超えた場合、コンソールに対して警告メッセージを出力します。なお、コンソールについては、“はじめに”を参照してください。
トランザクションログファイルのインデックス部を作成するディレクトリパス名、またはローデバイス名(Solaris、Linuxの場合)を245バイト以内の絶対パス名で指定します。
本オプションを省略した場合は、-sオプションに指定したパス名が採用され、トランザクションログファイルのデータ部と同一のディレクトリまたはローデバイスに割り当てられます。
インデックス部のサイズは4Kバイト固定です。
[注意事項]
Symfoware/RDBが起動中の場合、本コマンドは異常終了します。
動作環境ファイル内にトランザクションログファイルの管理部の格納ディレクトリパス名(“LOGMNGPATH”)が正しく記述されていない場合、本コマンドは異常終了します。
事前にトランザクションログファイルの管理部が作成されていない場合、本コマンドは異常終了します。
Windowsの場合は、格納パスにはNTFSを指定してください。
Solaris、Linuxの場合は、格納パスにはUNIXファイルシステムまたはローデバイスを指定してください。
Solarisの場合、ローデバイスの作成時に、シリンダ0は指定しないでください。
また、スライス2は、ディスク全体を表すため、ローデバイスとして使用しないでください。
格納パスに指定するローデバイスは、formatユーティリティで作成したものを使用してください。
ローデバイスの作成方法、formatユーティリティの詳細は、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
ローデバイスを使用する場合、udevのブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して使用してください。
なお、シンボリックリンクは、/dev_linkrepディレクトリを作成し、その配下に作成することを推奨します。
/dev_linkrepディレクトリのアクセス権は、本コマンドの実行者の書込みおよび読込みの権限を設定してください。
udevおよびブロックデバイスについての詳細は、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
例)
$ cd /dev_linkrep $ ln -s /dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5 raw1 $ ls -l lrwxrwxrwx 1 root root 10 12月 17 10:42 raw1 -> pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5
格納パスに、マルチパスディスク制御やPRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、それらで作成した文字型特殊ファイル名、ブロック特殊ファイルまたはブロックデバイスを使用してください。
格納パスにローデバイスを指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したローデバイスに対しての書込みおよび読込みの権限が必要となります。
格納パスにローデバイス以外を指定した場合、本コマンドの実行者は、指定したパスに対してファイルを作成する権限が必要となります。
データ部の格納パスにローデバイスを指定する場合、128Kバイト以上のローデバイスを指定してください。
インデックス部の格納パスにローデバイスを指定する場合、4Kバイト以上のローデバイスを指定してください。
格納パスに2Gバイト以上のローデバイスを指定した場合、ローデバイスの先頭から2Gバイトの領域を使用します。
トランザクションログファイルの容量見積りについては、“A.1.1 トランザクションログファイルの容量見積り”を参照してください。
マルチRDB運用のときは、以下の点に注意してください。
環境変数RDBNAMEで対象のRDBシステム名を設定してください。
-s、-xで指定する格納パス名を他のRDBシステムのパス名と重ならないように注意してください。
トランザクションログファイルのデータ部のサイズをKバイト単位で指定し、インデックス部と同一ローデバイスに作成する場合、指定できるデータ部のサイズは、データ部の最大サイズ2097151Kバイトからインデックス部のサイズを引いた、2097147Kバイトまでです。
Windows 2008の場合は、Administratorでログインするか、Administratorsグループに属するユーザで、コマンドプロンプトの起動時に「管理者として実行」を選択し、本コマンドを実行してください。これら以外の方法では、エラーメッセージ“qdg02811u”を出力し、本コマンドは異常終了します。
[復帰値]
0:正常終了
1:異常終了