オブジェクト制御機能は、アプリケーションまたはアプレットにおいて大量オブジェクトを管理し、オブジェクトの読込み、破棄操作を行う機能です。このオブジェクト制御機能は大量オブジェクトを扱うアプリケーションあるいはアプレットにおいて以下の利点を持ちます。
オブジェクト生成のタイミングを、各オブジェクトごとに指定可能
よく利用するオブジェクトは初期化時あるいはバックグラウンドで生成し、利用頻度の少ないオブジェクトは使用するときに生成するといった指定が可能になり、アプリケーションあるいはアプレットの起動性能のチューニングが可能になる。
オブジェクトの破棄タイミングを、各オブジェクトごとに指定可能
メモリ資源を考えたアプリケーションあるいはアプレットの構築が可能になる。
ここでいうオブジェクトとはObjectの派生クラスのことです。また、サーバとはアプレットが格納されているWebサーバのことです。
オブジェクト制御機能で提供されるクラス
オブジェクト制御機能は以下のクラスが用意されます(各クラス間の関係は“図4.3 オブジェクト制御機能で提供されるクラスの関係”参照)。
クラス名 | 機能概要 |
---|---|
JFCObjectLoaderManager | 複数のオブジェクトを管理する機能を持つ、オブジェクト制御機能の中心となるクラスです。 |
JFCObjectLoader | 1つのオブジェクトクラスに対応したオブジェクトを生成/管理するオブジェクト読込み制御オブジェクトのクラスです。 |
注意
マイクロソフト社製のJava VMでは動作しない機能をオブジェクト制御機能では利用しているため、Internet Explorerでオブジェクト制御機能を利用したアプレットを動作させる場合はJava Plug-in、またはJBKプラグインを利用してください。