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Interstage Studio J Business Kit GUIライブラリ ユーザーズガイド
FUJITSU Software

4.2 ウィンドウ制御機能

ウィンドウ制御機能は、ウィンドウ遷移を伴うアプリケーションまたはアプレットにおいて大量ウィンドウを管理し、ウィンドウの読込み、表示、削除操作を行う機能です。このウィンドウ制御機能は大量ウィンドウを扱うアプリケーションあるいはアプレットにおいて以下の利点を持ちます。

ここでいうウィンドウとはJFCFrame、JFCDialogの派生クラスのことで、ウィンドウオブジェクトとはウィンドウクラスのインスタンスのことです。

ダイアログの場合は、生成タイミングはDELAYED_CREATIONで、破棄タイミングはTEMPORARY_INSTANCEです。他の生成/破棄タイミングを指定できません。

ウィンドウ制御機能を提供するクラス

以下のクラスとインタフェースがウィンドウ制御機能を提供します(各クラス間の関係は“図4.2 ウィンドウ制御機能で提供されるクラスの関係”参照)。

表4.9 クラスの機能の一覧

クラス名

機能概要

JFCWindowLoaderManager

複数のウィンドウを管理し、ウィンドウを切り替えて表示する機能を持つ、ウィンドウ制御機能の中心となるクラスです。
本クラスは、ウィンドウ読込み制御オブジェクト(JFCWindowLoader/JFCDialogLoaderの派生クラス)を管理し、ウィンドウ読込み制御オブジェクトが各ウィンドウを管理します。ここでいうウィンドウとはJFCWindowを実装したJFCFrame/JFCDialogの派生クラスのことです。

JFCWindowLoader

1つのウィンドウクラスに対応したウィンドウオブジェクトを生成/管理するウィンドウ読込み制御オブジェクトのクラスです。
生成するウィンドウオブジェクトの生成/破棄タイミングを属性として保持します。

JFCDialogLoader

1つのダイアログクラスに対応したダイアログオブジェクトを生成/管理するダイアログ読込み制御オブジェクトのクラスです。
生成するダイアログの生成タイミングはDELAYED_CREATIONであり、破棄タイミングはTEMPORARY_INSTANCEです。他の生成/破棄タイミングを指定できません。ダイアログはモーダルであるかどうかを属性として保持します。

JFCFrame

ウィンドウ制御機能で利用するフレームの基底クラスです。
このクラスの派生クラスでフレームを定義し、JFCWindowLoaderManagerのaddFrameメソッドを利用してウィンドウを登録します。addFrameの引数に生成/破棄タイミングを指定できます(タイミングはJFCObjectLoaderクラスの変数参照)。登録後はJFCWindowLoaderManagerのshowWindowメソッドでウィンドウを表示します。

JFCDialog

ウィンドウ制御機能で利用するダイアログの基底クラスです。
このクラスの派生クラスでダイアログを定義し、JFCWindowLoaderManagerのaddDialogメソッドを利用して、ダイアログを登録します。addDialogの引数にモーダルであるかどうかを指定できます。生成/破棄タイミングを指定することはできません。登録後はJFCWindowLoaderManagerのshowWindowメソッドでダイアログを表示します。

JFCWindowAdapter

java.awt.event.WindowListenerを実装したウィンドウイベントリスナクラスです。
本クラスは、JFCFrame/JFCDialogを生成したときにaddWindowListenerメソッドで登録されるデフォルトのウィンドウイベントリスナです。派生クラスを定義する場合は、必ず本クラスのメソッドを呼んでください。

JFCWindow

ウィンドウ制御機能で利用するウィンドウのインタフェースです。
JFCWindowLoaderManagerで管理されるウィンドウは、JFCWindowインタフェースを実装する必要があります。

図4.2 ウィンドウ制御機能で提供されるクラスの関係

注意

マイクロソフト社製のJava VMでは動作しない機能をウィンドウ制御機能では利用しているため、Internet Explorerでウィンドウ制御機能を利用したアプレットを動作させる場合はJava Plug-in、またはJBKプラグインを利用してください。