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Interstage Service Integrator V9.5.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

D.7.2 .NETユーザプログラムの作成

.NET Framework上で動作するユーザプログラムを呼び出す場合、メディエータファンクションのユーザプログラムは、以下の手順で開発します。

  1. メディエータファンクションクラスを作成します。

  2. 作成したユーザプログラムの情報を、メディエータファンクション定義ファイルおよびシーケンス定義ファイルに定義します。

  3. 作成したクラスが含まれるDLLファイルを固定のディレクトリに配備します。

.NETユーザプログ出しの概要”の例に従って、作成手順を以下に説明します。

クラスの作成

シーケンスエンジンから実行されるクラスを作成します。

表D.13 クラスの機能一覧

メソッドの種別

名前空間

クラス名

メソッド名

パラメタ

復帰値

-

MediatorSample

Mediator

-

-

-

execute

-

-

Multiple

double data1
double data2

double

  1. クラスとメソッドを作成します。以下のサンプルコードを作成します。
    指定例

    using System;
    
    // CLS準拠
    [assembly:CLSCompliant(true)]
    namespace MediatorSample
    {
        public class Mediator
        {
            /// <summary>
            ///     乗算
            /// </summary>
            /// <returns>乗算値</returns>
            public double Multiple(double data1, double data2)
            {
                return data1 * data2;
            }
        }
    }

  2. 作成したクラスをコンパイルします。DLLファイルが生成されます。
    コンパイル方法は、ご使用の開発環境、またはCSCコマンドの使用方法を確認してください。

メディエータファンクション定義の設定

作成したユーザプログラムの情報を、ISI Studioを利用しメディエータファンクションとして定義します。
ここでは、“.NETユザプログラの作成”で作成したユーザプログラム“MediatorSample.dll”を例に、メディエータファンクション定義とシーケンス定義の作成までを説明します。

.NETユーザプログラムをメディエータファンクションとしてシーケンスから呼び出すため、.NETメディエータファンクションの定義を作成します。

  1. ISIナビゲータービューで以下のどちらかを操作します。

    • メディエータファンクションのツリーをダブルクリック、手順2へ進みます。

    • ISIプロジェクト配下のツリーを選択し、ポップアップメニューの[新規.NETメディエータファンクション]をクリックし、手順3へ進みます。

    図D.15 ISIナビゲータービューの画面例

  2. メディエータファンクションエディタで、[.NET追加]ボタンをクリックし、手順3へ進みます。

    図D.16 メディエータファンクションエディタの画面例

  3. メディエータファンクション情報とメソッドの情報を指定し、[終了]ボタンをクリックします。

    図D.17 [.NETメディエータファンクション]ダイアログボックスの画面例

    図D.18 [.NETファンクションメソッド]ダイアログボックスの画面例

  4. 作成されたメディエータファンクションのプロパティを確認します。
    ユーザプログラムへの初期値を指定する場合は、プロパティを変更してください。
    以下の例では、プロパティの変更は不要です。

    図D.19 メディエータファンクションの定義例(メディエータファンクションエディタ)

    図D.20 メディエータファンクションの定義例(プロパティビュー)

  5. メディエータファンクションエディタを保存します。
    ショートカットキーの[Ctrl+S]、またはメニューの[ファイル]-[保存]を選択し、メディエータファンクションエディタを保存します。

シーケンスの作成

.NETユーザプログラムを呼び出すシーケンスを作成します。
シーケンスの作成方法については、“”を参照してください。

ISI Studioの操作や画面の詳細については、“ISI Studio ヘルプ”を参照してください。
定義の詳細については、“付録B 定義の詳細”を参照してください。

DLLファイルの配置

定義で指定したdllファイル格納パスにdllファイルを配置します。
定義のサーバ格納パスの指定を省略した場合は、以下に配置します。

<INSDIR>\usr\lib