FormatmanagerのXMLメッセージのフォーマット変換では、XML文書のタグの順番が変わったり、タグが出現したりしなかったりするフォーマットを変換することができます。
ここでは、複数フォーマット XML変換の定義で“常に存在”がチェックされているフィールドを「固定部」、“常に存在”がチェックされていないフィールドを「順不同部」と表現します。
XML→FLAT変換のとき
XML→FLATの変換では、タグ名と関連付けされた一般フォーマットを使用し、複数フォーマットが混在するFLATに変換します。
FLATに変換するとき、それぞれのレコードを識別するための文字(識別子)を書き込み、“5.7.5 複数フォーマットが混在するフォーマットのフォーマット変換”で利用できるフォーマットに変換できます。なお、識別文字の設定に用いられている項目は、FLAT→XML変換時は変換対象外となり、XMLにはその項目は出現しません。
レコードを識別するための識別文字は、X属性の項目に設定することができます。識別文字として設定可能な文字は、半角カナを除く、1バイト文字(0x20~0x7E)です。
入力となるXMLで固定部のタグが省略されたとき、デフォルト値を設定しレコードを出力します。各項目のデフォルト値については、“5.3.3 各属性のデフォルト値”を参照してください
順不同部のタグ以降に出現した固定部のタグは変換対象になりません。
図5.69 混在フォーマット XMLからFLATへの変換の例
図5.70 混在フォーマット XMLからFLATへの変換の例(固定部がある場合)
FLAT→XML変換のとき
固定部のデータは、FLATデータの中に順番どおりに存在すると見なし、XMLに変換します。そのため、固定部のデータを識別するための識別条件の設定は不要です。
順不同部のデータは、FLATデータの特定の位置・桁の値から一般フォーマットを特定し、予め関連付けされたタグ名に変換します。
識別文字の設定に用いられている項目は変換対象外となり、変換後のXMLにその項目は出現しません。
図5.71 複数フォーマットが混在するFLATからXMLへの変換の例
ポイント
混在フォーマットのXML変換は、[混在フォーマット XML変換]画面で、タグ名、フラットIDを関連付け、混在フォーマット XML変換IDを定義し、[運用登録]画面で混在フォーマット XML変換IDを指定することで実行することができます。
XMLのタグ名と、そのタグに関連付く一般フォーマットのフラットIDの名称、およびフィールド名は一致しなければなりません。
設定方法については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。