XMLプロセッサを用いて、入出力されるXML文書の妥当性を検証することができます。
入力XML文書の妥当性検証時
変換処理を行う前の入力XML文書に対して、指定したDTDファイル、またはXML Schemaファイルを用いての妥当性検証(Validation)を行います。入力XML文書が妥当でない(invalid)と検証された場合には、エラーとして終了し、変換処理は行いません。
入力XML文書の妥当性検証を行うには、Formatmanagerクライアントにおける[運用登録]画面で、“入力ファイルの妥当性検証”のチェックボックスをチェックしてください。
出力XML文書の妥当性検証時
変換処理を行ったあとの出力XML文書に対して、指定したDTDファイル、またはXML Schemaファイルを用いての妥当性検証を行います。出力XML文書が妥当でないと検証された場合には、変換処理を行ったあと、警告の処理結果を返して終了します。後続のアプリケーションがある場合には、後続処理へ進むかどうかの判断を利用者が行ってください。
出力XML文書の妥当性検証を行うには、Formatmanagerクライアントにおける[運用登録]画面で、“出力ファイルの妥当性検証”のチェックボックスをチェックしてください。
DTDファイル、XML Schemaファイルについて
妥当性検証に使用するDTDファイル、またはXML Schemaファイルは、フォーマット定義(Formatmanagerクライアントで生成した変換テーブルなど)と同じディレクトリに必要なものをすべて配置してください。
DTDファイルの拡張子は“.dtd”もしくは“.DTD”としてください。XML Schemaファイルの拡張子は“.xsd”もしくは“.XSD”としてください。
DTDファイル、またはXML Schemaファイルの文字コードがUTF-8以外の場合には、DTDファイル、またはXML Schemaファイル内に符号化宣言(encoding宣言)が必要です。指定可能な文字コードは、UTF-8、EUC-JP、シフトJISです。
XML文書内で、DTDファイル、またはXML Schemaファイルの指定が“http://・・・・・”などとURI表記されていても、DTDファイル、またはXML Schemaファイルの取得は行いません。DTDファイル、またはXML Schemaファイルの取得は利用者が行い、“ISI リファレンス”の“運用コマンド”のパス変更コマンドで相対パスに書き換えたものを配置してください。
ポイント
妥当性検証の実行には、Java実行環境と以下の環境変数が必要です。
環境変数PATHにjvm.dllのあるディレクトリを追加してください。
環境変数CLASSPATHに本製品のF5FCSchemaValidator.jarを追加してください。
環境変数LD_LIBRARY_PATHにlibjvm.soのあるディレクトリを追加してください。
環境変数CLASSPATHに本製品のFJSVxmlflSchemaValidator.jarを追加してください。
入出力XML文書の妥当性検証は、運用登録での指定よりも環境設定ファイルでの指定が優先されます。運用登録で妥当性検証を指定する場合、それぞれのフォーマット変換1つ1つに対して、妥当性検証の有無を指定することができます。一方、環境設定ファイルで指定した場合には、環境設定ファイルの影響範囲内で、一括して妥当性検証の有無を指定することができます。
設定方法については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。