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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

8.4.8 利用機能別の運用を再開する

別コンピュータへリストアした場合、機能別の運用を再開する手順について説明します。

なお、アプリケーション管理、自動運用支援については、機能内で使用しているアプリケーションやコマンドのパスなど、コンピュータの環境が変わる場合には再定義が必要です。運用再開後にポリシーの配付作業が必要になります。

作業が必要なインストール種別と機能の関係を以下に示します。

資源配付

イベント監視

性能監視

アプリケーション管理

自動運用支援

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

8.4.8.1 資源配付機能の運用を再開する

資源配付の配付経路を確認し、変更のあったコンピュータについて再設定します。資源配付の配付経路については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

運用管理サーバを別コンピュータへリストアした場合

運用管理サーバの作業

運用管理サーバでの作業は特にありません。

部門管理/業務サーバの作業

スケジュール機能による送信/適用/インベントリの結果の通知を行っている場合は、資源配付のスケジュール情報ファイル内に設定されている通知先運用管理サーバのノード名を変更する必要があります。
また、以下のディレクトリの“ノード名”の部分を、スケジュールファイルで変更したノード名に変更する必要があります。

DRMS管理ファイル\comp_sts\t_ノード名

ディレクトリ名の変更は、資源配付サービスを停止させてから行ってください。

クライアントの作業

運用管理サーバ直下に資源配付クライアントが接続されている場合には、該当するすべてのクライアントで接続先サーバの変更が必要です。

部門管理/業務サーバを別コンピュータへリストアした場合

運用管理サーバの作業

運用管理サーバでの作業は特にありません。

部門管理/業務サーバの作業

該当する部門管理/業務サーバに対する資源配付の定義を変更し、ステータス情報を獲得する必要があります。

クライアントの作業

部門管理/業務サーバに資源配付クライアントが接続されている場合には、該当するすべてのクライアントで接続先サーバの変更が必要です。

8.4.8.2 イベント監視機能の運用を再開する

イベント監視の運用を再開するには、opaconstatコマンドを実行します。

コマンドを実行する下位システムは、リストア先の運用管理サーバに、必要時接続で接続している場合だけです。

  1. リストア前のホスト名を削除します。

    削除は、[Systemwalkerコンソール]より、リストアしたサーバを監視している運用管理サーバに接続して行います。

  2. リストアしたサーバの上位サーバの構成情報からリストア前のホストに関する情報を削除します。

    リストアしたサーバが送信先として定義しているサーバで以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\opaconstat -D

    【UNIX版】

    /opt/systemwalker/bin/opaconstat -D

  3. リストアしたサーバの上位サーバに、リストア後のホストに関する構成情報を登録します。

    リストアしたサーバで以下のコマンドを実行します。

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\bin\opaconstat -a

    【UNIX版】

    /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    opaconstat(接続構成登録/削除/表示コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

IPアドレスやホスト名の変更があった場合

バックアップ・リストア時に、IPアドレスやホスト名の変更があった場合以下の定義はリストアされません。定義が必要な場合は定義を行ってください。

【Windows版】

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

サーバ間連携定義

クラスタノード定義ファイル

メッセージログ格納ディレクトリ

○(注)

○(注)

コマンドログ格納ディレクトリ

○(注)

○(注)

自ホスト名

○(注)

○(注)

メッセージ送信先システム

○(注)

○(注)

監視ログファイル設定

○(注)

○(注)

共有ディスクのログファイル監視の設定(共有ディスクファイル監視定義ファイル)

○:定義が必要な場合、定義をする
-:定義が存在しない
注)インストール時に“イベント監視”を選択した場合

【UNIX版】

運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

運用管理クライアント

クライアント

サーバ間連携定義

クラスタノード定義ファイル

クラスタ待機系監視環境定義ファイル

メッセージログ格納ディレクトリ

○(注1)

○(注1)

コマンドログ格納ディレクトリ

○(注1)

○(注1)

自ホスト名

○(注1)

○(注1)

メッセージ送信先システム

○(注1)

○(注1)

監視ログファイル設定


(注1)


(注1)

共有ディスクのログファイル監視の設定(共有ディスクファイル監視定義ファイル)

通信用IPアドレス定義

SVPMコンソール番号の定義

○(注2)

ハードウェア情報定義ファイル

○(注2)

○:定義が必要な場合、定義をする
-:定義が存在しない
注1)インストール時に“イベント監視”を選択した場合
注2)Global Enterprise Editionの場合

定義方法を以下に示します。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Editionサーバ間連携定義

運用管理サーバで[サーバ間連携定義]ウィンドウを表示し定義します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(独立型)”、または“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)”を参照してください。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Editionクラスタノード定義ファイル

クラスタノード定義ファイルを編集し定義します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”または“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編”を参照してください。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Editionクラスタ待機系監視環境定義ファイル【Solaris版/Linux版】

クラスタ待機系監視環境定義ファイルを編集し定義します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”または“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編”を参照してください。

メッセージログ格納ディレクトリ

[通信環境定義詳細]ウィンドウで[ログファイル定義]タブを選択し、[メッセージログ]の[格納ディレクトリ]で設定します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

コマンドログ格納ディレクトリ

[通信環境定義詳細]ウィンドウで[ログファイル定義]タブを選択し、[コマンドログ]の[格納ディレクトリ]で設定します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

自ホスト名

[通信環境定義詳細]ウィンドウで[自ホスト名]タブを選択し、設定します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

メッセージ送信先システム

[通信環境定義]ウィンドウで設定します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

また、運用管理サーバの場合、詳細は、“Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ二重化ガイド(連携型)”、または“Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド”を参照してください。

監視ログファイル設定

[監視ログファイル設定]ダイアログボックスで監視するログファイルを登録します。
詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition共有ディスクのログファイル監視の設定

共有ディスクファイル監視定義ファイルを編集し定義します。
あわせて、opasfmon(共有ディスクファイル監視制御コマンド)を実施・定義します。
手順の詳細は、“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編”または“Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編”を参照してください。共有ディスクファイル監視定義ファイルの詳細は“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

通信用IPアドレス定義【UNIX版】

opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド)で定義します。
opasetip(通信用IPアドレス定義コマンド)【UNIX版】の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

SVPMコンソール番号の定義【GEE】

SVPMコンソール番号定義ファイル“/etc/opt/FJSVsagt/opafcons”を編集し定義します。
詳細は“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”を参照してください。

ハードウェア情報定義ファイル【GEE】

SVPMコンソール番号定義ファイル定義後、hardctlsetコマンドを実行します。
詳細は“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”を参照してください。


その他の作業

バックアップ・リストア時に、IPアドレスやホスト名の変更があった場合、変更したインストール種別の種類によりほかのインストール種別での作業が発生します。以下の章を参照し作業を実施してください。

8.4.8.3 性能監視機能の運用を再開する

性能監視の運用を再開するには、以下の操作によりポリシーを再作成し、配付します。

ネットワーク性能監視の機能を使用している場合

サーバ性能監視の機能を使用している場合

ポイント

監視対象のコンピュータの資源を別コンピュータへリストアした場合、監視状態は引き継がれません。リストア先のコンピュータも、リストア元のコンピュータと同様に監視するには、リストア先のコンピュータについて監視設定を行う必要があります。

8.4.8.4 アプリケーション管理機能の運用を再開する

【運用管理サーバをリストアした場合】

部門管理サーバ、業務サーバ用データについても運用管理サーバと整合性を取る必要がありますので、運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバのすべてで以下の再構築の手順を行ってください。

【部門管理サーバ、業務サーバをリストアした場合】

リストアを実施したサーバのみ、以下の再構築の手順を行ってください。

部門管理サーバ、業務サーバとの連携の再構築

手順を以下に示します。

通常モードの場合

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  2. [監視ポリシー[管理]]画面から[オプション]メニューの[カスタムモード表示]を選択した後、[設定対象]で[監視ポリシー]-[アプリケーションの監視]-[動作の設定]を選択し、[操作]メニューの[更新]を選択します。

  3. [アプリケーション監視[動作設定]]画面で[詳細設定]ボタンをクリックします。

  4. [動作の設定[詳細]]ダイアログボックスで、[アプリケーション情報送信種別]の項目を[次回エージェント起動時のみ最新情報を送信する]、または[エージェント起動時に毎回最新情報を送信する]に設定して、[OK]ボタンをクリックします。

  5. リストア先の運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバに、ポリシーを配付します。

互換モードの場合

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[アプリケーションの監視]を選択します。

  2. [アプリケーション管理]ウィンドウで[アプリケーション管理全体の設定]-[動作の設定]を選択します。

  3. [動作の設定]ダイアログボックスの[設定]タブで[詳細設定]ボタンを選択します。

  4. [動作設定[詳細]]ダイアログボックスで、[アプリケーション情報送信種別]の項目を[次回エージェント起動時のみ最新情報を送信する]、または[エージェント起動時に毎回最新情報を送信する]に設定して、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [ポリシー]メニューから[配付先の設定]を選択し、ポリシーの配付先をリストア先の運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバに設定します。

  6. [ポリシー]メニューから[ポリシーの配付]を選択し、ポリシーを配付します。このとき、[ポリシーを適用するタイミング]を[すぐ適用する(配付先のサービスを再起動する)]にします。

8.4.8.5 自動運用支援機能の運用を再開する

運用管理サーバ、部門管理サーバおよび業務サーバで、[イベント監視の条件定義]ウィンドウを表示し、以下の変更を行います。

  1. 以下のホスト名を指定する定義項目について、リストア先のホスト環境に合わせた定義に変更します。

    • [イベント定義/アクション定義]-[イベントの特定]の[ホストの特定]

    • [アクション定義(詳細)]の[リモートコマンド]の[発行先]

    • [アクション定義(詳細)]の[SNMPトラップ]の[ホスト名]

    • [アクション定義(詳細)]の[ポップアップメッセージ]の[あて先]

    • [イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]の[音声通知]の[通知先]

    • [アクション環境設定]の[SMTPサーバ名]

    • [アクション環境設定]のアクション実行先ホスト名

  2. リストア/移行後のコンピュータでのディレクトリ構成が異なる場合は、以下のファイルのパス名を指定する定義項目について、リストア先のホスト環境に合わせた定義に変更します。

    • [アクション定義(詳細)]の[アプリケーション起動]の[起動ファイル名]、および[実行時のディレクトリ]

    • [アクション定義(詳細)]の[リモートコマンド]の[コマンド名]

    • [イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]の[音声通知]の[WAVファイル名]

    • [イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]の[メール]の[送信ファイル名]

8.4.8.6 SNMPトラップ転送プログラムの運用を再開する

運用管理サーバ、部門管理サーバをリストアしたときに、SNMPトラップ転送プログラムを使用していた場合には、以下の手順を実行する必要があります。

  1. SNMPトラップ転送プログラムの停止

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\binMpSttrCtrl.exe stop

    【Linux版】

    /opt/FJSVsttr/bin/MpSttrCtrl stop

  2. SNMPトラップ転送プログラムの起動

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\MpSttr\binMpSttrCtrl.exe start

    【Linux版】

    /opt/FJSVsttr/bin/MpSttrCtrl start