Systemwalker Centric Managerのインストールを以下の方法別に説明します。
Systemwalker Centric Managerのインストール時には、インストールする機能を選択することができます。選択可能な機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。また、インストールする機能の概要については、“インストールオプション”を参照してください。
Windowsサーバへのインストール
ログオンします。
インストールするコンピュータにログオンします。
ローカルグループのAdministratorsグループに所属するユーザ名で、ログオンします。
導入環境がドメインコントローラの場合は、ビルドイン ローカルのAdministratorsグループに所属しているユーザ名でログオンします。
インストールコマンドを起動します。
ローカルインストールを行う場合はDVDから、ネットワークインストールで行う場合は、ネットワーク接続したドライブからインストールコマンドを実行します。
DVDまたはネットワーク接続したドライブ\swsetup.exe |
ポイント
Autorunによるインストール
Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)をDVDドライブに挿入すると、インストールコマンドを実行しなくてもAutorunによりインストール画面が表示されますので、その指示に従ってください。
なお、DVDをコピーしたディレクトリを利用してインストールする場合は、以下の手順で行います。
DVDをコピーしたディレクトリAをsubstコマンドで仮想ドライブに割り当てます。
Z:ドライブに割り当てる場合:
subst Z: ディレクトリAのフルパス |
a.で割り当てた仮想ドライブ直下のswsetup.exeを実行します。
※Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012の場合、コマンドプロンプトは[管理者として実行]で起動しsubstおよびswsetup.exeを実行する必要があります。
[セットアップ]画面が表示されます。
以下の画面で[インストール]をクリックします。
ようこそ画面が表示されます。
以下の画面で[次へ]ボタンをクリックします。
購入ライセンスとインストール種別を選択します。
以下の画面で購入ライセンスと[インストール種別]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
アップグレードインストール、追加インストールの場合は、すでにインストールされているインストール種別が表示され、インストール種別を変更することはできません。
インストール方法を選択します。
[標準インストール]、または[カスタムインストール]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
バージョンアップインストール、追加インストールの場合は、カスタムインストールを選択してください。
[標準インストールの場合]
インストール条件チェックが行われます。
エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。
エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。
オプション機能、およびインストール先ディレクトリは以下のとおりです。
オプション機能:
カスタムインストールのデフォルト
インストール先ディレクトリ:
システムドライブ:\Systemwalker
[カスタムインストールの場合]
オプション機能を選択します。
以下の画面でインストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[詳細]ボタンをクリックするとオプション機能の詳細画面が表示され、より細かな選択ができます。
インストール種別によって、選択可能な機能、選択不可能な機能があります。[詳細]ボタンによって選択できる機能については、“インストールされる機能と選択インストールできる機能”を参照してください。
【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールの場合】
前回インストールしたものを選択解除することはできません。
前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。
インストール条件チェックが行われます。
内容を確認して[次へ]のボタンをクリックします。
エラー検出時のみ以下のダイアログボックスが表示されます。エラーが検出された場合は、エラーを解決した後にインストールを実施してください。
エラー検出がなかった場合には、次の画面が表示されます。
インストール先ディレクトリを選択します。
以下の画面で[インストール先ディレクトリ]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
インストール先ディレクトリに指定できる文字は、74文字までの英数字です。インストール先にひらがな、カタカナ、漢字は指定できません。
【アップグレードインストール、追加インストールの場合】
アップグレードインストール、追加インストールの場合は、インストール済みのディレクトリが表示され、インストール先を変更することはできません。
サービスの[スタートアップアカウント]を入力します。
以下の画面でAdministratorsグループに所属する[アカウント名]と[パスワード]を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
スタートアップアカウントについて
WindowsにSystemwalker Centric Managerを新規にインストールする場合、どのユーザを“スタートアップアカウント”として使用するかの問い合わせがあります。このときに指定したユーザは、Systemwalker Centric Managerの各種サービスを起動するときのアカウントとして使用されます。
スタートアップアカウントを指定する場合、以下の注意が必要です。
すでに存在するユーザをスタートアップアカウントとして指定する場合、そのユーザが以下の条件を満たしていることをあらかじめ確認します。
ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属していること
無期限パスワードが設定されていること
存在しないユーザをスタートアップアカウントとして指定した場合、そのアカウントがインストール時に自動的にローカルコンピュータ上に登録されます。導入環境がドメインコントローラの場合には、ドメインコントローラ上に登録されます。
スタートアップアカウントは、Systemwalker Centric Managerの各種サービスを起動するアカウントとして使用されるため、インストール時に自動的にAdministratorsグループに所属させ、以下の権限が付加されます。
サービスとしてログオン
オペレーティングシステムの一部として機能
プロセスのメモリ クォータの増加
プロセスレベルトークンの置き換え
Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 Foundation/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012に運用管理サーバをインストールする場合は、Event Log Readers権限が付加されていることを確認します。
以下のように特定のドメインのユーザを指定することはできません。ドメインコントローラ上に導入する場合もユーザ名のみ指定してください。
UserName@DomainName
DomainName\UserName
注意
アカウント名とパスワードについての注意事項
スタートアップアカウントのアカウント名とパスワードを指定する場合、以下の注意が必要です。
空白文字を含んだスタートアップアカウントのアカウント名とパスワードを指定することはできません。
既存のグループ名と同じアカウント名を指定することはできません。
以下のWindows OSにインストールする場合、パスワードなしのユーザを指定することはできません。
・Windows Server 2008 STD
・Windows Server 2008 EE
・Windows Server 2008 Foundation
・Windows Server 2008 R2
・Windows Server 2012
コンピュータ名と同じアカウント名を指定することはできません。
状況によりシステムレポート情報が表示される場合があります。
内容を確認し[OK]ボタンをクリックします。
セットアップ情報を確認します。
以下の画面で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
表示される確認項目
エディションとバージョンレベル
[インストール先]
[インストール種別]
[アカウント名]
システムを再起動します。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。[はい、今すぐコンピュータを再起動します。]を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
Solarisサーバへのインストール
Solaris版の運用管理サーバのインストールについて説明します。
ポイント
[Systemwalker Centric Managerセットアップ]画面で、“?”、“q”を指定した場合
“?”:ヘルプが表示されます。
“q”:セットアップ処理を中止します。
【Solaris9/Solaris10以降(Global Zone)へのインストール】
スーパーユーザでログインします。
Systemwalker Centric Managerをインストールするサーバに、スーパーユーザでログインします。
インストール媒体をセットします。
インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、DVDをマウントします。
/usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/~ DVDのマウントポイント |
注意
デバイス名(/dev/~)は、システムによって異なる場合がありますので、事前に確認してください。
DVDのマウントポイントがない場合はあらかじめ作成してください。
インストールコマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerのインストールコマンドを起動します。
# DVDのマウントポイント/Solaris/unx/swsetup |
ようこそ画面が表示されます。
以下の画面で、リターンキーを入力します。
購入ライセンスを選択します。
以下の画面で購入ライセンス“1”(マネージャ)を入力します。
【追加インストールの場合】
[購入ライセンスの選択]画面は表示されません。
インストール方法を選択します。
“1”(標準インストール)、または“2”(カスタムインストール)を入力します。
【追加インストールの場合】
[インストール方法選択]画面は表示されず、追加インストールを行う旨の確認画面が表示されます。インストール方法はカスタムインストールで固定となります。
[標準インストールの場合]
オプション機能、およびインストール先ディレクトリは以下のとおりです。
オプション機能: カスタムインストールのデフォルト
インストール先ディレクトリ: /opt、/etc/opt、/var/opt
[カスタムインストールの場合]
オプション機能を確認します。
インストールするオプション機能の一覧を確認する画面が表示されます。表示される機能はインストール種別により異なります。インストールするオプション機能を変更する場合は、“y”、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。
表示記号([ ])について説明します。
○:機能をインストールします。
◎:機能をインストールします。(選択不可)
なし:機能をインストールしません。
【オプション機能の確認で“y”を指定した場合】
変更するオプション機能を選択します。
以下の画面でインストールする機能を選択します。
オプション機能の変更方法を以下に示します。
番号:
機能を選択する場合に入力します。
!番号:
機能の選択を解除する場合に入力します。
e:
インストール機能の選択を終了する場合に入力します。
複数指定する場合は、カンマ(,)またはブランクで区切ります。
[使用例]
“4.アプリケーション管理”機能を解除し、“5.リモート電源制御”機能を選択する場合
指定方法[選択:番号 選択解除:!番号 ヘルプ:? 入力完了:e] |
インストール先を選択します。
インストール先ディレクトリを変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。
【追加インストールの場合】
[インストール先ディレクトリの指定]画面は表示されません。
【[インストール先ディレクトリの指定]画面で“y”を指定した場合】
インストール先を指定します。
以下の画面でインストール先のディレクトリ名を半角英数字で指定し、リターンキーを入力します。
【[インストール先ディレクトリの指定]画面で“y”を指定した場合】
インストール先を再確認します。
インストール先ディレクトリを指定した場合は、以下の画面が表示されます。インストール先ディレクトリを再び変更する場合は“y”を、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。
管理者アカウントを指定します。
以下の画面で、Systemwalker管理者アカウントとして使用する既存の[アカウント名]と[パスワード]を入力します。
【Solaris 10以前】
アカウントは8バイト以内、パスワードは8バイト以内で指定します。
【Solaris 11以降】
アカウントは8バイト以内、パスワードは48バイト以内で指定します。
セットアップ情報を確認します。
以下の画面で、インストールを開始する場合は“y”を、中止する場合は“n”を入力します。
インストールを終了します。
インストールが正常に完了すると以下の画面が表示されます。リターンキーだけを入力します。
システムを再起動します。
Systemwalker Centric Managerを使用する場合はシステムを再起動する必要があります。
以下にシステム再起動コマンドの例を示します。
# cd / |
システム起動時に以下のメッセージがシスログに出力されますが、運用動作への影響はありません。
UX:OD: ERROR: od10411:Failed to find entry in /etc/services. |
上記メッセージは、フレームワークのデータベース作成後、出力されなくなります。
【Solaris 10以降(Non-global Zone)へのインストール】
Global Zoneへログインします。
システム管理者(スーパーユーザ)でGlobal Zoneへログインします。
本バージョンのDVDをセットします。
ボリューム管理デーモンが動作していない場合は、以下のコマンドによりDVDをマウントします。
# /usr/sbin/mount -F hsfs /dev/dsk/<デバイス名> <マウント先ディレクトリ> |
DVDの内容を、Global Zoneのディスク上にコピーします。
(以降の例では、コピー先は“/PKG”とします。)
# cp -rfp <DVDマウントポイント>/* /PKG |
インストールしたいNon-global Zoneを作成します。
インストールしたいNon-global Zoneを作成します。(すでにZoneの構築が完了している場合は、本手順は不要です。)
なお、Zoneの作成方法はSolarisのマニュアルを参照してください。
インストール対象のNon-global Zoneを停止します。
5で作成した(またはすでに作成済みの)Non-global Zoneを以下のコマンドで停止します。
(以降の例では、インストール対象のNon-global Zoneの名称は“SWZONE”とします。)
# /usr/sbin/zoneadm -z SWZONE halt |
4.のDVDのコピー先をNon-global Zoneからも参照できるように、Zoneの設定を行います。以下のコマンドにより、Non-global Zoneからも参照できるようにします。
# zonecfg -z SWZONE zonecfg:SWZONE> add fs <- “add fs”と入力 zonecfg:SWZONE:fs> set dir=/SWPKG <- “set dir=/SWPKG”と入力 zonecfg:SWZONE:fs> set special=/PKG <- “set special=/PKG”と入力 zonecfg:SWZONE:fs> set type=lofs <- “set type=lofs”と入力 zonecfg:SWZONE:fs> set options=ro <- “set options=ro”と入力 zonecfg:SWZONE:fs> end <- “end”と入力 zonecfg:SWZONE> commit <- “commit”と入力 zonecfg:SWZONE> exit <- “exit”と入力
以上の設定により、次回、Non-global Zoneの起動時より、Non-global Zoneの/SWPKGディレクトリが、読み込み専用ファイルシステムとして参照することができます。
インストール対象のNon-global Zoneを起動します。
5で作成した(またはすでに作成済みの)Non-global Zoneを以下のコマンドで起動します。
# /usr/sbin/zoneadm -z SWZONE boot |
Non-global Zoneへログインし、Systemwalkerをインストールします。
7で設定したNon-global Zoneで参照できるディレクトリから、通常どおりインストールを行います。
# /SWPKG/Solaris/unx/swsetup |
以降は、"Solaris9/Solaris10以降(Global Zone)へのインストール"の手順4からと同じです。
なお、何らかの理由でNon-global Zoneから上記のディレクトリを参照する必要がなくなった場合には、以下のコマンドにより、設定を解除することができます。
この場合も、Non-global Zoneを停止した後に作業を行ってください。
# zonecfg -z SWZONE |
Linuxサーバへのインストール
Linux版の運用管理サーバのインストールについて説明します。
ポイント
[Systemwalker Centric Managerセットアップ]画面で、“?”、“q”を指定した場合
“?”:ヘルプが表示されます。
“q”:セットアップ処理を中止します。
スーパーユーザでログインします。
Systemwalker Centric Managerをインストールするサーバに、スーパーユーザでログインします。
インストール媒体をセットします。
インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、DVDをマウントします。
# /bin/mount -t iso9660 -r /dev/~ DVDのマウントポイント |
注意
デバイス名(/dev/~)は、システムによって異なる場合がありますので、事前に確認してください。
DVDのマウントポイントがない場合はあらかじめ作成してください。
インストールコマンドを実行します。
Systemwalker Centric Managerのインストールコマンドを起動します。
# DVDのマウントポイント/Linux/unx/swsetup |
ようこそ画面が表示されます。
以下の画面で、リターンキーを入力します。
購入ライセンスを選択します。
以下の画面で購入ライセンス“1”(マネージャ)を入力します。
【追加インストールの場合】
[購入ライセンスの選択]画面は表示されません。
インストール方法を選択します。
“1”(標準インストール)、または“2”(カスタムインストール)を入力します。
【追加インストールの場合】
[インストール方法選択]画面は表示されず、追加インストールを行う旨の確認画面が表示されます。インストール方法はカスタムインストールで固定となります。
[標準インストールの場合]
オプション機能、およびインストール先ディレクトリは以下のとおりです。
オプション機能:カスタムインストールのデフォルト
インストール先ディレクトリ:/opt,/etc/opt,/var/opt
[カスタムインストールの場合]
オプション機能を確認します。
インストールするオプション機能の一覧を確認する画面が表示されます。インストールするオプション機能を変更する場合は、“y”、変更しない場合は“n”またはリターンキーだけを入力します。
表示記号([ ])について説明します。
*:機能をインストールします。
$:機能をインストールします。(選択不可)
なし:機能をインストールしません。
【オプション機能の確認で“y”を指定した場合】
変更するオプション機能を選択します。
以下の画面で変更するオプション機能を選択します。
オプション機能の変更方法を以下に示します。
番号:
機能を選択する場合に入力します。
!番号:
機能の選択を解除する場合に入力します。
e:
インストール機能の選択を終了する場合に入力します。
複数指定する場合は、カンマ(,)またはブランクで区切ります。
[使用例]
“4.アプリケーション管理”機能を解除し、“5.リモート電源制御”機能を選択する場合
指定方法[選択:番号 選択解除:!番号 ヘルプ:? 入力完了:e] |
インストール先を確認します。
[インストール先ディレクトリの指定]画面でインストール先ディレクトリを確認してリターンキーだけを入力します。
管理者アカウントを指定します。
以下の画面で、Systemwalker管理者アカウントとして使用する既存の[アカウント名]と[パスワード]を入力します。
アカウントは32バイト以内で、パスワードは48バイト以内で指定します。
セットアップ情報を確認します。
以下の画面で、インストールを開始する場合は“y”を、中止する場合は“n”を入力します。
インストールを終了します。
インストールが正常に完了すると以下の画面が表示されます。リターンキーだけを入力します。
システムを再起動します。
Systemwalker Centric Managerを使用する場合はシステムを再起動する必要があります。
以下にシステム再起動コマンドの例を示します。
# cd / |
サイレントインストールとは、インストール時に作業者の入力を求めずに必要な情報をあらかじめ作成した“インストール情報ファイル”から読み込んで自動的にインストールする方法です。インストール情報ファイルは、導入支援を使用して作成します。
サイレントインストールを利用することより以下のメリットがあります。
各拠点でインストール情報を作成することにより、インストール情報ファイルを作成する作業を分散させることができます。
導入コンピュータをグループ分けし、ユーザの環境にあった方法で簡易にインストールを実行することで、インストール作業の負担を大幅に軽減することができます。
サイレントインストールを行う手順について説明します。
1. インストール情報ファイルの作成 |
2. サイレントインストールの実行 |
インストール情報ファイルの作成
インストール情報ファイルは、インストール種別やインストール先ディレクトリなどのインストール時に必要な情報を格納したファイルです。
インストール情報ファイルの作成は、導入支援機能を使用してWindows端末上で行います。
同一環境のコンピュータをグループ化して、インストール情報ファイルを作成し、サイレントインストールを行います。環境が異なったコンピュータには、個別にファイルを作成して、インストールを行ってください。
【Windows版】
設定情報
サイレントインストール情報ファイルに設定される各機能の情報は、以下のとおりです。インストール情報ファイルの作成時に入力を行わなかった場合は設定されません。
【リモート操作】
接続ユーザ名/パスワード
起動方式
上記の設定を行った場合に使用できる機能です。
各コンピュータで発生したメッセージを監視することができます。
リモート操作エキスパートよりリモート操作クライアントに接続ができます。
備考1.インストール後の運用でスケジュール設定を変更する場合、資源配付機能のポリシーにより設定変更を行います。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
備考2. ポリシーにより新たにスケジュール設定を行い配付/適用した場合、上記のスケジュール設定内容は無効になります。
本設定内容を有効とする場合は、ポリシー作成において上記に示した設定内容のとおりにスケジュール設定を行い、配付/適用してください。
作成方法
Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)を、サイレントインストール情報ファイルを作成するWindows端末に挿入します。
インストールを行う製品のDVDでインストール情報ファイルを作成します。
[セットアップ]画面が表示されます。
以下の画面から[導入支援ツール]をクリックしてサイレントインストールの環境作成を起動します。
[サイレントインストール情報ファイルの作成]画面が表示されます。
新規に作成するか、既存の情報を変更するかを選択し、インストール情報ファイル名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
インストール情報ファイル名は255文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
既存の情報を変更した場合は、次の画面以降、設定された情報が表示されます。
[OS種別の選択]画面が表示されます。
サイレントインストールを行うOSを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[購入ライセンスとインストール種別の選択]画面が表示されます。
[購入ライセンス]と[インストール種別]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[オプション機能の選択]画面が表示されます。
インストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
【前回インストールしていない機能を追加してインストール、またはアップグレードインストールの場合】
前回インストールした機能は選択しなくても自動的にインストールされます。
前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。
[インストール先の指定]画面が表示されます。
[インストール先ディレクトリ]、[スタートアップアカウント]と[パスワード]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[インストール先ディレクトリ]
英数字74文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
[スタートアップアカウント]
20文字以内で入力します。
先頭が空白または、空白と“.(ピリオド)”だけの入力はできません。
“SYSTEM”は設定できません。
[パスワード]
14文字以内で入力します。途中空白や全角文字は使用できません。以下のWindows OSにインストールする場合、パスワードは省略できません。
Windows Server 2008 STD
Windows Server 2008 EE
Windows Server 2008 Foundation
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
[インストール結果 出力先]
128文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
/ : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
[各機能の設定]画面が表示されます。
[オプション機能選択]画面で選択された機能により以下の設定画面が表示されます。
[リモート操作の設定]画面
[オプション機能選択]で[リモート操作]を選択した場合、リモート操作の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。
[リモート操作クライアントの接続ユーザ名](16文字以内)と[リモート操作クライアントの接続パスワード](16文字以内)を指定します。その際、全角文字は使用できません。
[リモート操作クライアントの起動方式]を選択します。
[設定項目の確認]画面が表示されます。
インストール情報の確認を行い、[完了]ボタンをクリックします。
【Solaris版/Linux版】
作成方法
Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(DVD)をサイレントインストール情報ファイルを作成するWindows端末に挿入します。インストールを行う製品のインストール媒体でインストール情報ファイルを作成します。
以下のコマンドを実行し、サイレントインストールの環境作成を起動します。
【Solaris版】
DVDドライブ:\Solaris\tool_unx\sscmd\mkinst.exe |
【Linux版】
DVDドライブ:\Linux\tool_unx\sscmd\mkinst.exe |
[サイレントインストール情報ファイルの作成]画面が表示されます。
新規に作成するか、既存の情報を変更するかを選択し、インストール情報ファイル名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
既存の情報を変更した場合は、次の画面以降、設定された情報が表示されます。
[OS種別の選択]画面が表示されます。
サイレントインストールを行うOSを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[購入ライセンスとインストール種別の選択]画面が表示されます。
[購入ライセンス]と[インストール種別]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[オプション機能の選択]画面が表示されます。
インストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[インストール先の指定]画面が表示されます。
[プログラムの配置先]、[固定定義ファイルの配置先]、[可変定義ファイルの配置先]と、[アカウント名]、[パスワード]を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。Linuxの場合、インストール先の変更はできません。
[プログラムの配置先]
【Solaris版】:255文字以内で入力します。
【Linux版】:/opt
[固定定義ファイルの配置先]
【Solaris版】:255文字以内で入力します。
【Linux版】:/etc/opt
[可変定義ファイルの配置先]
【Solaris版】:255文字以内で入力します。
【Linux版】:/var/opt
[アカウント名]
【Solaris版】:8文字以内で入力します。
【Linux版】:32文字以内で入力します。
[パスワード]
【Solaris版】
Solaris 10以前:8文字以内で入力します。
Solaris 11以降:48文字以内で入力します。
【Linux版】:48文字以内で入力します。
[インストール結果出力先]
255文字以内で入力します。
[設定項目の確認]画面が表示されます。
インストール情報の確認を行い、[完了]ボタンをクリックします。
サイレントインストールの実行
作成したインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行います。
以下にインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行う方法を例として、説明します。
【Windows版】
環境にあった方法でインストールを行ってください。ドメイン運用を行っている場合は、ログオンスクリプト方式でのインストールを例として説明しています。その他の環境の場合は、ネットワーク接続方式でのインストールを例として説明しています。
ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合
ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合の手順を説明します。
[インストール作業に用いるコンピュータ]
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。
DVDをコピーしたディレクトリAに対して、エクスプローラで共有の設定を行います(共有名A) 。共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います(共有名B)。
任意先のディレクトリで、英数字以外のディレクトリを指定する場合は、""で囲んで指定してください。
[インストール対象のコンピュータ]
ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザでログオンします。
エクスプローラで「インストール作業に用いるコンピュータ」の共有名Aと共有名Bにネットワーク接続を行います。
サイレントインストール用コマンドを実行します。
【32bit版の場合】
<共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\MAIN\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y |
【64bit版の場合】
<共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\Server\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y |
ファイル名: インストール情報ファイル
<共有名Bネットワーク接続ドライブ>にUNC(Universal Naming Convention)は指定できません。
swsilent(サイレントインストールコマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
ログオン時にインストールを行う場合
ログオンスクリプトを使用してインストールを行う場合の手順例を以下に説明します。
[インストール作業に用いるコンピュータ]
共有名とインストール情報ファイルは、フルパス、英数字で指定してください。
インストール媒体(DVD)をセットします。
DVDの全ファイルを任意のフォルダAにコピーします。
ファイルまたは、フォルダの上書きの確認メッセージが出力されたら、すべて上書きを選択してください。
DVDをコピーしたディレクトリAに対して、エクスプローラで共有の設定を行います。
共有名には任意の名前を設定します。
作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います。
ログオンを行うアカウントのスクリプトにひな型ログオンスクリプトを修正して設定します。修正する手順を以下に説明します。
[ひな型ログオンスクリプト]
【32bit版の場合】
日本語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_japan.bat |
英語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\MAIN\tool\sscmd\logonscr_english.bat |
【64bit版の場合】
日本語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_japan.bat |
英語環境にインストールする場合
DVDドライブ:\Server\tool\sscmd\logonscr_english.bat |
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのDVDにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのインストール情報ファイルにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
“2.”で設定した共有名を指定します。
“3.”で設定した共有名を指定します。
ドメインコントローラのコンピュータ名を指定します。
インストール情報ファイルをフルパスで指定します。この場合、ドライブ名の次の文字「:」から指定してください。
[インストール対象のコンピュータ]
ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザで、PDC(インストール情報ファイルを作成したコンピュータ)のドメインにログオンします。
設定してあるログオンスクリプトが実行されインストールが開始されます。
ログオンスクリプトが実行されなかった場合は、ログオンスクリプトの起動で失敗している可能性がありますので、スクリプト内の以下の確認をしてください。
ネットワーク接続の割り当てドライブに指定したドライブが使用されていないか(VERDRV、VERDRV1)
指定した共有名にDVDM資源とインストール情報ファイルが存在するか(CDROMDIR、CDROMDIR1)
指定したコンピュータ名があっているか(SERVERNAME)
指定したインストール情報ファイル名があっているか(SWINST)
【Solaris版/Linux版】
スーパーユーザでログインします。
作成したインストール情報ファイルをインストールするコンピュータにファイル転送します。
インストール媒体をセットします。
インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、DVDをマウントします。DVDM装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。
【Linux版】
# /bin/mount -t iso9660 -r device DVDのマウントポイント |
【Solaris版】
/usr/sbin/mount -F hsfs -o ro device DVDのマウントポイント |
備考)
deviceは、デバイス名を指定します。
DVDのマウントポイントがない場合はあらかじめ作成してください。
サイレントインストール用コマンドを実行します。
【Solaris版】
# DVDのマウントポイント/Solaris/tool_unx/sscmd/swsilent.sh -i /work/swinst.ini -y |
【Linux版 (Red Hat Enterprise Linux 5)】
# DVDのマウントポイント/Linux/RHEL5/tool_unx/sscmd/swsilent.sh -i /work/swinst.ini -y |
【Linux版 (Red Hat Enterprise Linux 6)】
# DVDのマウントポイント/Linux/RHEL6/tool_unx/sscmd/swsilent.sh -i /work/swinst.ini -y |
swinst.ini: インストール情報ファイル
すでにSystemwalker Centric Managerの資源配付機能を使用している場合は、資源配付機能を使用してサーバとクライアントのアップグレードインストールができます。
概要
資源配付機能でSystemwalkerのインストール媒体(DVD)の資源とサイレントインストール用のファイルを配付適用します。配付適用後、資源配付機能で導入支援コマンドが起動され、サイレントインストールが実行されます。
この機能が使用できるのは、OSがWindowsで、SystemWalker/CentricMGR V4.0以降からのアップグレードインストールです。
作業手順
資源配付機能を使用してSystemwalkerのアップグレードインストールを行う手順を説明します。
Systemwalkerのインストール媒体(DVD)を挿入し、「サイレントインストール情報ファイルの作成」を起動して、インストール情報ファイルを作成します。
サイレントインストール情報ファイルはswinst.iniと固定で作成します。詳細は、“サイレントインストール”の“インストール情報ファイルの作成”を参照してください。
Systemwalkerの資源を準備します。
以下の手順で、Systemwalkerの資源を準備します。
任意のディレクトリに、DVDから以下の資源をコピーします。
[Windows32bit版の場合]
DVD\MAIN\tool\sscmd
DVD\MAIN\win32
swinst.ini
[Windows64bit版の場合]
DVD\Server\tool\sscmd
DVD\Server\win32
swinst.ini
コピー後
任意ディレクトリ\tool\sscmd
任意ディレクトリ\win32
任意ディレクトリ\swinst.ini
資源配付サーバにSystemwalker資源を登録します。
資源配付機能の[資源種別]に“pc#bin”を指定します。
資源配付機能の資源として以下を登録します。
a) “2.”で準備した任意のディレクトリを登録します。
b) 資源配付機能の[後処理バッチ]として以下を登録します。
“2.”の任意のディレクトリ\tool\sscmd\swsilent.bat
資源配付機能で配付適用を行い、インストールを行います。
適用は[IPL適用]または[後刻適用]のどちらかを指定してください。
“資源の登録、配付適用”の詳細な説明および操作は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。
注意
資源配付機能についての注意事項
Systemwalkerの資源を配付するため、配付時間が多くかかります。このため、資源配付機能のサーバ-サーバ間、サーバ-クライアント間の無通信監視オプションを設定する必要があります。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。