ICMP、SNMP以外のプロトコルを使用して監視を行う場合は、プロトコルに対応する以下の機能や製品が動作している必要があります。
プロトコル | 機能/製品 |
---|---|
HTTP、HTTPS | Webサーバ |
FTP | FTPサーバ |
TELNET | Firewall、FTPサーバ、TELNETクライアント |
DNS | DNSサーバ |
POP3、SMTP | メールサーバ |
Database | Databaseサーバ機能 |
上記以外の任意ポート | 監視するポートを使用する機能/製品 |
Databaseに関する事前設定項目
Databaseの稼働状態の監視を行うためには、事前に以下の設定を行う必要があります。
監視サーバ上に、JDBCデータベース・ドライバ・ファイルをコピーします(Systemwalker Centric Managerにはバンドルされていません)。
使用するJDBCドライバは、各DatabaseサーバのVLに合った最新のものを使用してください。Microsoftからダウンロードする場合は、V2.0以上のドライバを使用してください。
ドライバ・ファイルは以下のディレクトリにコピーします(ファイルがzip形式の場合でも解凍しないでください)。
使用するJDBCドライバの詳細や注意事項については、ドライバのREADMEや添付マニュアルを参照してください。また、監視対象となるDatabaseサーバには最新の修正、サービスパックを適用した状態にしてください。
Windowsの場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\jdbc
UNIXの場合
/var/opt/FJSVfwnm/jdbc
インストールする各JDBCドライバ・クライアントのインスタンスは1つだけにしなければなりません。異なるバージョンのDatabaseサーバから2つのドライバ・ファイルを設定した場合は、正しく動作しません。
環境変数(CLASSPATH、PATH、LD_LIBRARY_PATH)を設定します。
設定内容については、各Databaseサーバのマニュアルを参照してください。
ネットワーク管理のサービスを再起動します。
【Windowsの場合】
[コントロールパネル]の[サービス]で、以下のサービスを再起動してください。
“Systemwalker MpNmsmgr”
【UNIXの場合】
以下のコマンドを実行してください。
/opt/systemwalker/bin/mpnmns stop /opt/systemwalker/bin/mpnmns start
Databaseサーバによってはサーバのリモートアクセスの許可設定を行う必要があります。
以下にSQL ServerとSymfoware Serverの設定例を示します。
SQL Serverの場合の設定例
監視サーバの設定
JDBCドライバ(sqljdbc.jar)をMicrosoftより取得し、監視サーバに導入します。
なお、JDBCドライバを使用した場合は、Windows認証ではなくSQL Server認証を使用してください。
CLASSPATHにドライバ名を含むパスを設定します。詳細はSQL Server JDBC Driverのマニュアルを参照してください。
必要なパラメタを設定します。
接続文字列サンプル
jdbc:sqlserver://host1:1433;databaseName=SAMPLE;selectMethod=cursor;
※host1には、ホスト名を指定します。
被監視サーバの設定
リモートアクセスの許可設定を行います。
Symfoware Serverの場合の設定例
監視サーバでの設定
[Windowsの場合]
JDBCドライバはSymfoware Clientに含まれています。Symfoware Serverと同バージョンのSymfoware Clientを導入します。
[UNIXの場合]
JDBCドライバはSymfoware Serverにバンドルされています。部門管理サーバで監視を行う場合は、部門管理サーバにSymfoware Clientを導入します。
CLASSPATH・PATH・LD_LIBRARY_PATHを設定します。詳細はSymfowareのマニュアルを参照してください。
必要なパラメタを設定します。
接続文字列サンプル
jdbc:symford://host1:2000/SAMPLE
※host1には、ホスト名を指定します。
被監視サーバの設定
リモートアクセスの許可設定を行います。
Databaseの稼働状態の監視を使用する際の注意事項
SQL Server 2000を監視対象として応答確認を行う場合、該当のデータベースオブジェクトにアクセスできない場合があります。その際は、以下の設定が必要です。
なお、本設定を行うことで、該当ユーザのデータベースの既定値が変更になります。
スタートメニューから [すべてのプログラム] - [Microsoft SQL Server] - [Enterprise Manager]を起動します。
コンソールルートから[Microsoft SQL Servers] - [SQL Server グループ]と展開し、該当のインスタンスへ管理者権限のあるユーザーで接続します。
[セキュリティ]を展開し、[ログイン]をクリックします。
画面右のログインのペインにて、該当のユーザーを右クリックし、[プロパティ]を開きます。
[全般]タブから[データベース]を該当のテーブルが存在するデータベースに指定します。
[OK]ボタンをクリックし設定を反映します。