ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V11.1.0 アプリケーション開発ガイド(.NET Data Provider編)
FUJITSU Software

1.2 Symfoware .NET Data Providerの利用形態

Symfoware .NET Data Providerの利用形態には、システム規模に応じて以下のようなモデルがあります。

モデルごとの各階層の役割と、Symfoware .NET Data Providerが動作するサーバについて説明します。

4階層モデル

大/中規模システムを構築するユーザ向けの4階層モデルについて説明します。

図1.1 4階層モデル

4階層モデルでは、各層における役割分担が明確になります。クライアントは、通常、Webブラウザです。Webサーバは、クライアントからの要求をアプリケーションサーバに引渡し、その結果のビューをクライアントに提供します。アプリケーションサーバは、Webサーバからの要求に応じてデータベースサーバにあるリソースとのやり取りなどの固有のビジネスロジックを実行し、その結果をWebサーバに戻します。データベースサーバには、ユーザの資産であるデータベースが存在します。このモデルでは、Symfoware .NET Data Providerはアプリケーションサーバに存在します。


4階層モデルでは、各層で個別の機能に特化した開発が行いやすく、開発効率および保守性が高くなり再利用性の高い部品開発も容易になります。

3階層モデル

小/中規模システムを構築するユーザ向けの3階層モデルについて説明します。

図1.2 3階層モデル

3階層モデルは、4階層モデルからアプリケーションサーバを除いた構成になります。このため中間層であるWebサーバでビジネスロジックを実装する必要があり、データベースへのアクセスなど、比較的単純な要求を処理するシステムに適用されることが多くなります。クライアントは、通常、Webブラウザです。このモデルでは、Symfoware .NET Data ProviderはWebサーバに存在します。

2階層モデル

小規模システムを構築するユーザ向けの2階層モデルについて説明します。

図1.3 2階層モデル

2階層モデルでは、3階層モデルおよび4階層モデルにおけるWebサーバとアプリケーションサーバの機能をクライアントで提供する必要があります。このため、2階層モデルは、単一の機能のみを処理するようなごく小規模なシステムで使用されます。このモデルでは、Symfoware .NET Data Providerはクライアントに存在します。