Advanced Backup Controllerは、大規模データベースに対しても、高速にかつ業務を停止することなくバックアップデータを作成する機能です。
Advanced Backup Controllerは、富士通のETERNUSが持つアドバンストコピー機能や、PRIMECLUSTER GDSなどのディスク管理製品により、ソフトミラー化したディスクを任意の時点で切り離す機能と連携することで、高速にかつ業務を停止せずにバックアップデータの作成を実現します。これにより、媒体障害に備えたデータベースのバックアップ処理時間を、大幅に短縮することができます。バックアップ処理時間が短くなることにより、業務範囲全体を一括してバックアップする運用が可能となり、バックアップ運用が単純化されます。また、特定のデータベースだけをバックアップすることにより、バックアップ処理時間をさらに短縮することができます。詳細は、“15.6 リフレッシュバックアップ”を参照してください。
Advanced Backup Controllerは、ストレージ管理製品を利用するかどうかによって利用形態が異なります。
ストレージ管理製品を利用することにより、バックアップ媒体の管理をストレージ管理製品が自動的に行います。
ストレージ管理製品を利用せずに、利用者がバックアップ媒体の管理を行います。
それぞれの利用形態の概要を以下に示します。
ETERNUSが持つアドバンストコピー機能と連携し、バックアップ媒体の管理を自動化するために以下のストレージ管理製品と組み合わせて使用できます。
AdvancedCopy Manager
AdvancedCopy Managerと組み合わせて利用する場合は、ETERNUS上のバックアップデータをデータベースと関連づけて世代管理することが可能です。
ストレージ管理製品を利用する場合のAdvanced Backup Controllerの利用形態の概要について、以下に示します。
Advanced Backup Controllerと上記ストレージ管理製品とを組み合わせて使用せずにPRIMECLUSTER GDSなどのディスク管理製品と連携し、バックアップ媒体の管理を利用者で行う場合は、以下のRDBコマンドを使用できます。
rdbmrdmpコマンド
rdbmrrcvコマンド
rdbmrinfコマンド
ストレージ管理製品を利用しない場合のAdvanced Backup Controllerの利用形態の概要について、以下に示します。