テンポラリログファイルの作成時に指定した、リカバリログ量、テンポラリログファイルの大きさ、トランザクションエントリ数を変更することにより、エラーの回避、処理効率の向上を行うことができます。変更を行う前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。テンポラリログファイルの状態表示および値の変更は、rdblogコマンドで行います。スケーラブルログ運用を行っている場合は、rdblogコマンドのgオプションでロググループ名を指定して行います。
参照
rdblogコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
設定値の変更は、以下の手順で行います。
テンポラリログファイルの状態表示
テンポラリログファイルの値の変更
テンポラリログファイルに関する情報の表示は、rdblogコマンドのVオプションおよびtオプションで行います。
現在のテンポラリログファイルの状態を表示する例を以下に示します。
$ rdblog -V -t Created :2007/04/14 08:09:32 (1) Block-size :512 (2) Rcv-size :200K (3) Status :active (4) Index :20 /dev_symfoware/raw1 (5)(6) Bi :30M /dev_symfoware/raw1 (7)(8) Ai :30M /dev_symfoware/raw1 (9)(10)
(1) テンポラリログファイルの作成、再登録を行った日時
(2) テンポラリログファイルのブロック長(単位はバイト)
(3) リカバリログ量 単位がない場合 : バイト 単位がKの場合 : キロバイト 単位がMの場合 : メガバイト 単位がGの場合 : ギガバイト
(4) テンポラリログファイルの状態 --- : 未使用 active : 使用中(Symfoware/RDB運用中)/リカバリ必要(Symfoware/RDB停止中) trouble : 異常(rdblogコマンドのHオプションにより閉塞した場合、 troubleの後ろに“(CMD)”が表示されます。
(5) トランザクションエントリ数
(6) ログインデックス域パス名
(7) BIログ域サイズ 単位がない場合 : バイト 単位がKの場合 : キロバイト 単位がMの場合 : メガバイト 単位がGの場合 : ギガバイト
(8) BIログ域パス名
(9) AIログ域サイズ 単位がない場合 : バイト 単位がKの場合 : キロバイト 単位がMの場合 : メガバイト 単位がGの場合 : ギガバイト
(10) AIログ域パス名
テンポラリログファイルの作成時に指定した値の変更は、rdblogコマンドのUオプションおよびtオプションで行います。このとき、Symfoware/RDBは停止状態でなければなりません。
リカバリログ量は、ダウンリカバリの処理時間に影響を与えます。ダウンリカバリに時間がかかり過ぎるような場合には、テンポラリログファイルのリカバリログ量を少なくする必要があります。ただし、リカバリログ量が少なすぎると、通常の性能が劣化することがあります。
リカバリログ量を変更する例を以下に示します。
現在のテンポラリログファイルのリカバリログ量を、150キロバイトに変更する場合
$ rdblog -U -t -c 150K - -