管理者は、監査ログデータベースの容量の使用状況を定期的に監視します。使用状況を監視することで、監査ログデータベースの容量が満杯となり、それ以上監査ログを記録できなくなることを防ぎます。
監査ログデータベースの使用状況は、rdbauditコマンドで表示できます。
rdbauditコマンドは、以下の監査ログの状態を表示します。
スペース割付け量
スペース使用率
監査ログエレメントの状態
監査ログデバイスの状態
監査ログデータベースの状態を表示する例を以下に示します。
$ rdbaudit -l -v 1 2 3
監査ログの監視コマンドの出力例を示します。
$ rdbaudit -l -v 1 2 3 Audit log space information …(1) No.1 …(2) Device : /dev_symfoware/raw43 …(3) Allocate size : 1024M …(4) Used rate : 100% …(5) Status : USED …(6) Record span : 2007-04-21 12:21:35 - 2007-04-22 01:02:54 …(7) No.2 Device : /dev_symfoware/raw43 Allocate size : 1024M Used rate : 70% Status : CURRENT USE Record span : 2007-04-22 01:02:54 - 2007-04-23 15:32:05 No.3 Device : /dev_symfoware/raw43 Allocate size : 1024M Used rate : 0% Status : NEXT USE Record span : Audit log space device information …(8) Device name : /dev_symfoware/raw43 …(9) Total size : 5120M …(10) Free size : 2048M …(11) Status : NORMAL …(12)
(1) 監査ログエレメントに関する情報を表示 (2)~(7)は1つの監査ログエレメントに関する情報の集まりです。 監査ログエレメントが複数ある場合、この単位で、監査ログエレメント数だけ情報が表示されます。 (2) 監査ログエレメント番号 (3) 監査ログエレメントを割り付けたローデバイス名 (4) 監査ログエレメントの割付け量(単位はメガバイト) (5) 監査ログエレメントの使用率(%) (6) 監査ログエレメントの状態 CURRENT USE : 現在使用中 NEXT USE : 次回使用予定 USED : 使用済(バックアップおよび初期化が必要) FREE : バックアップ済(未使用) HARD-INHIBIT : 媒体障害による閉塞状態 DIR-INHIBIT : RDBディレクトリファイル破壊による閉塞状態 RLBK-INHIBIT : テンポラリログ破壊などに起因するロールバック不可閉塞状態 (7) 監査ログデータの取得期間(開始日時と終了日時) 最古のログ格納時刻、最新のログ格納時刻の順番に表示します。 (8) 監査ログのデバイスに関する情報を表示 vオプションで指定された監査ログエレメントに関するデバイス情報が表示されます。 (9)~(12)は1つの監査ログのデバイスに関する情報の集まりです。 デバイスが複数ある場合、この単位でデバイスの数だけ情報が表示されます。 (9) 監査ログ表を作成したローデバイス名 (10) 総量(単位はメガバイト) (11) 未使用量(単位はメガバイト) (12) 監査ログデバイスの状態 NORMAL : 正常 HARD-INHIBIT : 媒体障害による閉塞状態