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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

4.5 データベースの更新

データベースの更新方法には、以下の方法があります。

データベースの更新方法の選択は、以下のことを考慮し、業務の運用内容によって適切な更新方法を選択してください。

以下に、それぞれの更新方法の選択基準を説明します。

rdbsaloaderコマンドによるデータの追加

データベースにデータを追加する場合に使用します。

ただし、データベースにインデックスが定義されている場合は、データの追加によりインデックスを再創成するため、対象となるDSIのレコード件数が1%未満もしくは数千件の場合は、rdbuptコマンドを使用してください。

rdbsaloaderコマンドでは、大量のデータを一括して高速に追加するため、rdbsaloaderコマンドの実行時には、リカバリ適用の利用規定の設定に関係なく、更新ログの取得は行いません。リカバリ運用に備えて、rdbsaloaderコマンドの実行後に、DSIのバックアップを取得する必要があります。

rdbsuloaderコマンドによるデータベースの更新

更新データが他の業務で生成される場合に使用します。また、更新するデータ件数が多い場合に使用します。

rdbsuloaderコマンドでは、大量のデータを一括して高速に更新するため、rdbsuloaderコマンドの実行時には、リカバリ適用の利用規定の設定に関係なく、更新ログの取得は行いません。コマンド実行中の異常に備えて、rdbsuloaderコマンドを実行する前に、DSIのバックアップを取得する必要があります。また、リカバリ運用に備えて、rdbsuloaderコマンドの実行後に、DSIのバックアップを取得する必要があります。

rdbuptコマンドによるデータベースの更新

更新データが他の業務で生成される場合に使用します。また、更新するデータ件数が少ない場合に使用します。

データ件数の目安は、対象となるDSIのレコード件数の1%未満もしくは数千件の更新データ件数を推奨します。

rdbuptコマンドの実行時には、リカバリ適用の利用規定の設定に従って、更新ログを取得します。

アプリケーションを作成して更新する方法

データベース中にあるデータに対して、ある値で集合更新を行う場合または少量データを更新する場合に利用します。

なお、アプリケーションで入力ファイルのデータとデータベースのデータの突き合わせを実施して、複数のSQL文でデータベースの更新を行うケースでは、データベースのデータをいったん外部ファイルに出力して、更新後のデータを作成し、rdbsuloaderコマンドでデータを更新する方法を推奨します。

本節では、更新データを入力ファイルに作成し、RDBコマンドを使用して更新する方法について説明します。

参照

アプリケーションを作成して更新する方法については、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”を参照してください。

rdbsaloaderコマンド、rdbsuloaderコマンド、rdbuptコマンドおよびアプリケーションにより、データベースの更新を行ったあとには、“4.2 最適化情報の更新”を参照し、必要であれば最適化情報の設定を行ってください。