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Symfoware Server V11.1.0 RDB運用ガイド
FUJITSU Software

2.5 スケーラブルログ

Symfoware/RDBでは、ログ環境を複数定義し、それぞれのログ環境ごとに複数のデータベース資源を割り当てて運用することができます。

ログ環境の単位をロググループと呼び、ロググループは、ログ管理ファイル、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルから構成されます。複数のロググループは、ロググループ管理ファイルにより管理します。

複数のロググループから構成されるログ環境をスケーラブルログ環境と呼びます。スケーラブルログ環境での運用形態を、スケーラブルログ運用と呼びます。

スケーラブルログ運用には、以下のメリットがあります。

スケーラブルログ環境の概要を以下に示します。

DBSP: データベーススペース

スケーラブルログ環境は、1つのシステムロググループとユーザが追加定義した複数のユーザロググループからなり、合わせて最大100個のロググループが定義できます。ユーザロググループ作成時に名前をつけることによって、それぞれのグループを識別して運用することができます。

データベーススペースの定義時にロググループ名を指定することにより、それぞれのデータベーススペースの更新ログは、指定されたロググループ配下に収集されます。データベーススペースの定義時にロググループ名の指定を行わない場合は、システムロググループ配下に収集されます。

上図の例では、DBSP_1の更新ログは、システムロググループに収集されます。DBSP_2の更新ログは、ユーザロググループ-Aに収集されます。1つのロググループに従属させることのできるデータベーススペースの数に制限はありません。RDBディクショナリの更新ログは、システムロググループに収集されます。

参照

スケーラブルログ環境の作成方法の詳細については“セットアップガイド”を参照してください。

注意

  • 異なるロググループのログを同一のローデバイスに作成することはできません。

  • ログバッファは、RDB構成パラメタファイルのRDBLOGで指定した個数が、各ロググループに割り当てられます。

  • データベース規模の上限は128ペタバイトです。