サービス利用部門がサービスを購入すると、サービス提供部門とサービス利用部門との間で契約が交わされることになります。したがって、請求と支払の準備や支払の徴収はサービス提供部門の責任になります。サービスを利用者が利用すると、そのサービスに定義された料金設定に基づいて、Systemwalker Service Catalog Managerが使用料金を計算します。サービス提供部門は、こうして算出した請求データを使用して、請求書の発行や支払の徴収をします。
通常、サービス利用部門のサービス利用による売上の一部は、サービス仲介部門にも分配されます。売上の配分率はシステム運用管理者が設定します。サービス仲介部門は配分率を変更できません。
サービス仲介部門に対する売上の分配をサポートするため、Systemwalker Service Catalog Managerは、以下の機能を提供しています。
定義された配分率の表示
実際の売上の情報の収集およびエクスポート
詳細は、以下の節で説明します。なお、売上の情報はレポートに出力することも可能です。詳細は“第5章 レポート作成”を参照してください。
売上配分率の表示
サービス仲介部門は、サービスで得た総売上の配分率を確認できます。
配分率を表示するには、Systemwalker Service Catalog Managerの管理ポータルのサービスポータルの[サービス]メニューの[サービスの公開設定]オプションを使用してください。
売上配分率データのエクスポート
各月の月末にシステム運用管理者が定義したオフセット値を加えた時刻に、Systemwalker Service Catalog Managerは、サービスポータルの売上配分データを計算します。
Systemwalker Service Catalog Managerには、特定期間に生じた売上のデータをエクスポートする機能があります。エクスポートするには、Systemwalker Service Catalog Managerの管理ポータルの[アカウント]メニューの[請求データのエクスポート]オプションを使用します。
データはXMLファイルとして保存されます。または、指定したエディタに出力することも可能です。必要に応じて、このデータを編集して利用してください。例えば、このデータを会計システムに入力するなどの利用方法が考えられます。契約内容に応じたシステム運用管理部門・サービスポータル運用部門・サービス提供部門に対する支払の見積もりや、実際の支払のために利用してください。
XMLファイルに記述する要素と属性の詳細情報は、“アプリケーション開発ガイド”を参照してください。