サービスポータルにサービスを公開すると、サービス利用部門がサービスポータル上でサービスの購入ができるようにできるようになります。
サービスをサービスポータルで公開するには、以下の条件を満たしておく必要があります。
サービス提供部門が、サービス仲介部門に対してサービス発行の権限を与えている。
サービスポータル運用者が、サービス仲介部門に対してサービスポータルへのアクセス権を与えている。
サービスを公開するには、サービスポータルを選択し、サービスを有効化し、サービスポータルのURLを公開します。以下の節では、これらの作業の詳細を説明します。
サービスポータルの指定
サービスを発行するには、まずサービスポータルを指定する必要があります。
1つのサービスは、1つのサービスポータルでしか公開できません。公開済みのサービスを別のサービスポータルで公開するには、すでに公開されているサービスを無効化する必要があります。
サービスポータルの指定に必要な処理は、以下のとおりです。
サービスを一般公開するかどうかを設定します。
一般公開すると、サービスポータルにアクセスした全利用者のサービスカタログに、このサービスが表示されるようになります。一般公開していないサービスは、本サービスポータルにログインしたサービス利用部門だけに表示されます。
サービスポータルを選択します。
すべてのサービス仲介部門がサービスを公開できるサービスポータルと、サービスポータル運用者が指定したサービス仲介部門だけがサービスを公開できるサービスポータルがあります。
カテゴリを割り当てます。
選択したサービスポータルにカテゴリが定義されている場合、サービスに1つ以上のカテゴリを割り当てることができます。カテゴリを作成するのはサービスポータル運用部門です。サービス仲介部門は、その中から適切なカテゴリを選択します。カテゴリは、サービス利用部門がサービスカタログをカテゴリ別に参照したり、サービスポータル上のサービスを絞り込んだりするときに使用します。
サービスポータルを指定するには、Systemwalker Service Catalog Managerの管理ポータルのサービスポータルの[サービス]メニューの[サービスの公開設定]オプションを使用します。
サービスの有効化
サービス利用部門がサービスを契約できるようにするには、そのサービスを有効化する必要があります。有効化するには、Systemwalker Service Catalog Managerの管理ポータルの[サービス]メニューの[サービスの有効化および無効化]オプションを使用します。
サービスを無効化する際にも、同じメニューオプションを使用します。サービスの公開を取り消す場合や、サービスを別のサービスポータルへ移動する場合に使用してください。サービスを無効化すると、サービス利用部門はそのサービスへの申し込みができなくなります。既存のサービス契約には影響ありません。
サービスポータルのURLの公開
提供可能なサービスをサービス利用部門へ知らせるには、サービスポータルのURLを通知します。URLは、E-mailまたは自社のホームページやポータルサイトなどで通知します。URLはサービスポータル運用部門から取得します。サービスポータル運用部門は、サービスポータル開設時にSystemwalker Service Catalog ManagerからURLの通知を受けています。
URLの形式は、以下のとおりです。
http://[管理サーバのホスト名]:[ポート番号]/fujitsu-bss-portal/marketplace?mId=<サービスポータルID>
[管理サーバのホスト名]はSystemwalker Service Catalog ManagerがセットアップされているWebサーバ(アプリケーションサーバ)です。[ポート番号]は、Webサーバ(アプリケーションサーバ)と通信するためのポート番号です。<サービスポータルID>はサービスポータルのIDです。
このURLを使用してサービスポータルにアクセスすると、[公開]に設定したすべてのサービスを参照できます。サービスを購入すると、登録用ホームページに転送されます。サービス利用部門としてすでに登録されている場合には、Systemwalker Service Catalog Managerに直接ログインできます。
Systemwalker Service Catalog Managerの登録用WebページのURLを公開することも可能です。これによって、サービス利用部門は自らをSystemwalker Service Catalog Managerに直接登録することができます。登録済みのサービス利用部門は、[公開]ではないサービスも含め、すべてのサービスを参照できます。登録が完了すると、ログインデータや初回ログインで使用する初期パスワードを含むメールがサービス利用部門に送信されます。
登録用WebページのURLの形式は、以下のとおりです。
http://[管理サーバのホスト名]:[ポート番号]/fujitsu-bss-portal/marketplace/registration.jsf?mId=<サービスポータルID>
[管理サーバのホスト名]はSystemwalker Service Catalog ManagerがセットアップされているWebサーバ(アプリケーションサーバ)です。[ポート番号]は、Webサーバ(アプリケーションサーバ)と通信するためのポート番号です。<サービスポータルID>はサービスポータルのIDです。