PRIMECLUSTERシステムを構築する場合、Solarisのカーネルパラメタのデフォルト値では不足する可能性があります。本ワークシートでPRIMECLUSTERが使用するカーネルパラメタの値を示します。
表中の「特性」の種類に従って以下のようにカーネルパラメタを設定してください。
加算
システムのデフォルト値と各ソフトウェアごとの推奨値や指定値を合計した値を指定します。
最大値
各ソフトウェアの推奨値や指定値の中の最大値を指定します。
ただし、システムのデフォルト値よりも小さい場合は、デフォルト値を使用してください。
なお、カーネルパラメタ値は以下の場合により異なります。
CF 構成の場合
RMS 構成の場合
GFS を使用する場合
GLS を使用する場合
参照
カーネルパラメタの意味、および変更方法は、“Solaris X System Administrator Collection Vol.1”の“Solarisのシステム管理”を参照してください。
Solaris のデフォルト値については、“Solaris Tunable Parameters Reference Manual”を参照してください。
注意
PRIMECLUSTERシステム上で動作させる製品や利用者アプリケーションで使用する値についても、カーネルパラメタの値に反映させる必要があります。
変更した値を有効にするには、インストール後にシステムを再起動する必要があります。
カーネルパラメタの値がすでに満たされている場合は、システムに変更は加えられません。
状態遷移プロシジャからプロセス監視を使用せずにプロセスを起動する場合、カーネルパラメタの値が変更されていても、そのプロセスのファイルディスクリプタ(fd)が、ハード/ソフトリミット共に1024となります。
状態遷移プロシジャから起動するプロセスが、1024を超えたファイルディスクリプタを必要とする場合には、状態遷移プロシジャの処理の先頭に、“ulimit”の定義を追加し、ファイルディスクリプタの最大値を指定してください。