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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

E.1.1 定義ファイル

ここでは、仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイルについて説明します。

L-Serverを利用する場合、定義ファイルの設定が必要なことがあります。

オーバーコミット定義ファイル

ここでは、オーバーコミット定義ファイルについて説明します。

定義ファイルの格納場所

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(pool.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

オーバーコミット設定ファイルの名前

pool.rcxprop

オーバーコミット設定ファイルの書式

over_commit=pool1,pool2,...
over_commit_calculate_by_reserve_value=true|false

over_commit

VMプール名は、複数指定できます。複数指定する場合、カンマ(",")区切りで指定してください。
階層化されたVMプール名は、絶対パスで指定してください。
オーケストレーションツリー直下のVMプールは、VMプール名だけ指定してください。

over_commit=VMPool,/folder1/VMPool

ポイント

オーバーコミットを使用するL-Serverと使用しないL-Serverを作成する場合、オーバーコミットを使用するVMプールと使用しないVMプールの両方を作成する必要があります。

over_commit_calculate_by_reserve_value

オーバーコミットで使用するVMプールに対する空き容量の計算方法を指定します。
以下のどちらかを指定できます。

  • 予約値で換算する場合

    "true"を指定します。

  • 上限値で換算する場合

    "false"を指定します。

以下の場合、"false"が指定されます。

  • "over_commit_calculate_by_reserve_value"の指定を省略した場合

  • 無効な値を指定した場合

over_commit_calculate_by_reserve_value=true


VM固有情報定義ファイル

ユーザーが、L-Serverの作成または変更(L-Serverが定義済みの状態(defined))時に、仮想マシンに設定する情報を指定するファイルです。
ユーザーグループごとに作成できます。
文字コードはUTF-8にしてください。
なお、パラメーターの優先度は、以下のとおりです。

L-ServerのXMLファイル > L-Serverテンプレート > 定義ファイル(ユーザーグループ) > 定義ファイル(システム共通)

定義ファイルの格納場所

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data\vm_prop

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/vm_prop

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(vm_VMTYPE.rcxprop.sample)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名の"VMTYPE"をVM種別に変更し、".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

定義ファイルは、ユーザーグループごとのファイルと、システム共通のファイルがあります。

ユーザーグループごとの定義ファイルとシステム共通の定義ファイルでキーが重複した場合、ユーザーグループごとの定義ファイルが優先されます。

  • ユーザーグループ

    vm_ユーザーグループ名_VM種別.rcxprop

  • システム共通

    vm_VM種別.rcxprop

注意

  • VM種別には、VMware、Hyper-V、Oracle VM、RHEL-KVMなど、L-Server作成時に指定するVM種別の文字列を指定します。なお、英字の大文字と小文字は区別されません。

  • VM種別部分を英字の小文字に変換し、同じ名前のファイルが複数該当した場合、VM種別を文字コードの昇順で並び変え、先頭のファイルが選択されます。

    usergroup1_VMware
    usergroup1_VMWARE -> このファイルが選択されます。
    usergroup1_vmware

  • VM種別に含まれる空白は、取り除いてください。

    Oracle VM -> OracleVM

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

キー =

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定します。

表E.1 パラメーター一覧

キー

説明

processor_reserve_spec

最小割当てCPUリソース量を指定します。

0~CPU性能の範囲の値を、ギガヘルツを単位として、小数第一位までで設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUReserve"で設定します。

processor_share

CPUリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。

1以上の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUShare"で設定します。
VM種別が"VMware"の場合に有効です。

memory_reserve_size

最小割当てメモリリソース量を指定します。

0~メモリ容量の範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数第一位までで設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryReserve"で設定します。
VM種別が"VMware"の場合に有効です。

memory_share

メモリリソースの配分を決める相対的な配分比を指定します。

0以上の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryShare"で設定します。
VM種別が"VMware"の場合に有効です。

processor_weight

CPUの割当て優先度を指定します。

1~10000の範囲の整数で設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"CPUWeight"で設定します。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

dynamic_memory

動的メモリの設定を指定します。

  • 動的メモリを有効にする場合

    "true"を指定します。

  • 動的メモリを無効にする場合

    "false"を指定します。

省略時は、L-Server作成時に指定されている初期メモリ量とメモリバッファーの設定値により値が異なります。

  • 初期メモリ量またはメモリバッファーを設定した場合

    動的メモリが有効

  • 初期メモリ量とメモリバッファーが未設定の場合

    動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、memory_startup_sizeとmemory_buffer_rateに指定した値は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_startup_size

起動時に割り当てる初期メモリ量を指定します。

0.1~メモリ容量を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"StartupRAM"で設定します。
この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または動的メモリを指定しないでください。
L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_buffer_rateの設定値の有無に応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。

  • 本設定値またはmemory_buffer_rateの設定値がある

    動的メモリが有効

  • 本設定値とmemory_buffer_rateの設定値がない

    動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_buffer_rate

バッファーとして予約するメモリの割合を指定します。

5~2000の範囲の整数を、パーセントを単位として、設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryBuffer"で設定します。
この値を仮想マシンへ設定する場合、L-ServerテンプレートまたはL-Server作成時に指定するXMLファイルで動的メモリを有効にするか、または指定しないでください。
L-Serverテンプレートが使用されておらず、L-Server作成時に指定するXMLファイルで動的メモリが指定されていない場合、本設定値とmemory_startup_sizeの設定値の有無に応じて動的メモリの設定が有効/無効になります。

  • 本設定値またはmemory_startup_sizeの設定値がある

    動的メモリが有効

  • 本設定値とmemory_startup_sizeの設定値がない

    動的メモリが無効

動的メモリを無効にした場合、本設定値は無視されます。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

memory_weight

メモリの割当て優先度を指定します。

0~10000の整数を設定します。
L-ServerやL-ServerテンプレートのXMLファイルでは、"MemoryWeight"で設定します。
VM種別が"Hyper-V"の場合に有効です。

max_definable_memory_size

動的メモリで、KVMのVMゲストに設定できる最大メモリ量を指定します。

メモリ容量から物理サーバのメモリ容量までの範囲の値を、ギガバイトを単位として、小数第一位まで設定します。
VMゲストのメモリ容量は、本値を上限に変動させることができます。
省略した場合には、VMホストの物理メモリ容量と同じ値になります。
VMプール内に登録されているVMホストに搭載されているメモリ容量が不均一で、本項目を設定する場合、メモリ容量が最も小さいVMホストの値以下となるように指定してください。
なお、物理メモリ容量を超えた値を指定した場合、L-Serverの起動が失敗します。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。

memory_hotplug

【KVM】
VMゲストに対するmemory hotplug機能の有効/無効を指定します。

  • memory hotplug機能を有効にする場合

    "true"を指定します。

  • memory hotplug機能を無効にする場合

    "false"を指定します。

省略時は、"true"が設定されます。なお、デフォルトは"true"です。

memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係を「表E.2 memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】」に示します。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。

clock_offset

【KVM】
仮想マシンの仮想ハードウェアクロック(仮想CMOS)のオフセットに対して、"UTC"または"LOCAL"を指定します。

省略時は、"LOCAL"が設定されます。なお、デフォルトは"LOCAL"です。

VM種別が"KVM"の場合に有効です。


表E.2 memory_hotplugとmax_definable_memory_sizeの設定の関係【KVM】

memory_hotplugの設定値

max_definable_memory_sizeの設定値

値を設定した場合

省略した場合

"true"、または設定を省略した場合

最大メモリ量の値をmax_definable_memory_sizeの値とします。

最大メモリ量にホストの物理メモリ総量を設定します。

"false"

最大メモリ量の値をメモリサイズの値とします。

max_definable_memory_sizeの値は無効になります。

最大メモリ量の値をメモリサイズの値とします。

参照

VM固有情報定義ファイルにパラメーターを記載しなかった場合、L-Serverに対して設定される値については、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「2.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」の各要素名を参照してください。

注意

リソースを割り当てたL-Serverの仕様変更を行うときは、L-Serverに設定済の値が優先されるため、本定義ファイルの設定値は反映されません。そのようなL-Serverの仕様変更は、XMLファイルに変更する値を記載し、コマンドを実行して変更してください。

L-ServerテンプレートやL-Server作成時に各設定値を指定した場合、本定義ファイルの設定値よりも優先されます。


シン・プロビジョニングにおけるリソース選択の優先順の設定

シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが、同じ優先度で存在する状況下で、L-Server作成時またはディスク増設時のリソース選択で自動選択を指定した場合、どちらのストレージプールのリソースを優先するかを設定できます。

定義ファイルを編集した場合、マネージャーを再起動してください。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

storage.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目 = 指定値

定義ファイルの指定項目
  • SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST

    シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールと設定されていないストレージプールが同じ優先度で存在する場合、ストレージリソースの自動選択で、どちらのストレージプールのリソースを優先するかを指定します。

    • 指定値に"true"を指定した場合

      シン・プロビジョニングの属性が設定されたストレージプールを優先します。

    • 指定値に"false"を指定した場合

      シン・プロビジョニングの属性が設定されていないストレージプールを優先します。

    • 指定しない場合

      "false"が設定されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

SELECT_THIN_PROVISIONING_POOL_FIRST = true


ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

以下のサーバではServerView Agentsを利用できないため、ハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得できません。

これらのサーバ上にVM管理製品をインストールしたあと、仮想L-Serverを作成するには、事前に定義ファイルを作成し、構成情報を定義したあと、管理対象サーバを登録する必要があります。

以下の場合、定義ファイル作成後にハードウェア情報を本製品に再設定します。

詳細は、「運用ガイド CE」の「第7章 ハードウェア保守」を参照してください。

注意

定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が異なる場合、仮想L-Serverの作成または起動に失敗する、または誤ったCPUとメモリ情報で仮想マシンが配備される可能性があります。

必ず、定義ファイルに記述した値と、実際のサーバの構成情報が同じか確認してください。

定義ファイルの格納場所

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

server_spec.rcxprop

文字コード

【Windows】
Shift-JIS

【Linux】
UTF-8

改行コード

【Windows】
CR/LF

【Linux】
LF

定義ファイルの形式
  • 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

    ServerSpec,V1.0

  • 定義ファイルでは、1行に1台のサーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を、カンマ(",")区切りで記述します。

    2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。
    各行は、以下の形式で記述します。

    physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size[, cpu_type]

  • データとカンマ(",")間に空白があっても無視されます。

    同じ物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目
physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

cpu_core_count

物理CPUコア総数を記述します。
0~999までの整数を半角数字で記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

cpu_clock

CPU周波数を記述します。
0~999999までの整数を半角数字で記述します。
メガヘルツを単位とし、1GHzは1000MHzとして記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

memory_size

メモリの総サイズを記述します。
0~999999999までの整数を半角数字で記述します。
メガバイトを単位とし、1GBは1024MBとして記述します。
"0"を記述した場合、リソース詳細画面の基本情報にはハイフン("-")が表示され、仮想L-Serverは作成できません。

cpu_type

CPUタイプを記述します。
カンマ(",")を除く、半角英数字および記号がASCII文字(0x20~0x2bおよび0x2d~0x7e)で構成された64文字以内の文字列で記述します。
省略した場合、画面にはハイフン("-")が表示されます。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerSpec,V1.0

###########################################################################
# server_spec.rcxprop
#
#All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2011
###########################################################################
#
# physical_server, cpu_core_count, cpu_clock, memory_size, cpu_type
#

server001, 8, 3160, 4096, Intel(R) Xeon(R)
server002, 8, 2660, 12288, Intel(R) Xeon(R)
server003, 2, 2000, 65536
server004, 4, 4000, 4096, Intel(R) Xeon(R) Processor E5501


他社サーバ上のVMware ESXiを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

サーバ登録の前に定義ファイルを作成し、本製品のエージェントを利用しないでVM製品をエージェントとして利用するサーバであることを定義する必要があります。その後のサーバ登録で、"エージェントを自動登録する"チェックボックスにチェックを入れて、VMホストとして登録してください。本定義を行って登録したVMホストでは、VM製品からサーバの状態やハードウェアの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を取得します。

なお、登録後に定義ファイルを変更しても、その変更は有効になりません。

注意

  • VMホスト以外の用途(予備サーバ、Windows/Linuxサーバ)では使用できません。

  • 以下の設定を行った場合でも、VM製品から取得した情報を優先して使用します。

    • ServerView Agentsを利用できないサーバを利用して仮想L-Serverを作成する場合の設定

    • サーバ登録時に、サーバ管理ソフトウェア(ServerView)を“使用する”と指定

  • 本定義を行って登録したVMホストでは、以下の機能が利用できません。

    • サーバ切り替え

  • 一括設定の構成定義ファイルでは、セクション名[Server]の以下のセクションヘッダーのパラメーターには値を記述しないでください。値を記述した場合は登録に失敗します。

    • snmp_community_name

定義ファイルの格納場所

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(server_control.sample.rcxprop)が格納されています。サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

server_control.rcxprop

文字コード

【Windows/Linux】
UTF-8

改行コード

【Windows】
CR/LF

【Linux】
LF

定義ファイルの形式
  • 定義ファイルの1行目は、必ず以下を記述します。

    ServerControl,V1.0

  • 定義ファイルでは、1行に1台のサーバ名を記述します。

    2台以上のサーバを定義する場合、改行して記述します。
    各行は、以下の形式で記述します。

    physical_server

    同じ物理サーバ名を重複して記載した場合もエラーにはなりません。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目
physical_server

管理対象サーバ登録時に入力する、物理サーバ名を記述します。

先頭文字を英字とし、半角英数字とハイフン("-")で構成された15文字以内の文字列で記述します。以下の物理サーバ名の記述があっても無視されます。

  • ブレードサーバ

  • PRIMEQUESTのサーバ

  • SPARC Enterpriseのサーバ

  • 未登録のサーバ

参考

登録時に定義ファイルがない場合、または登録対象の物理サーバ名の記述がない場合は、当社機サーバとして取り扱います。

定義ファイルの例を以下に示します。

ServerControl,V1.0

###########################################################################
# server_control.rcxprop
#
#All Rights Reserved, Copyright(C) FUJITSU LIMITED 2012
###########################################################################
#
# physical_server
#

server1
server2


VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合

ここでは、VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力する場合について説明します。

【VMware】【Hyper-V】

事前に以下の定義ファイルに値を設定すると、VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力できます。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー =

定義ファイルの指定項目
表E.3 指定項目一覧

項目

キー

備考

VM管理製品の詳細情報の英語出力設定

detail_msg_en

true|false

イベントログで表示される、VM管理製品から通知されたメッセージを英語で出力させます。

  • "true"を指定した場合

    英語で出力されます。

  • "false"を指定した場合

    VM管理製品が動作する言語で出力されます。

省略時は、"false"が設定されます。

本設定の変更後、再起動は必要ありません。
本製品とVM管理製品で言語設定が異なる場合、"true"を指定してください。


生存監視の定義ファイル

生存監視を利用する場合、定義ファイルを作成し、生存監視のパラメーターを指定してください。このパラメーターはシステムで一意の設定になります。

仮想L-Serverの生存監視は、サーバ仮想化ソフトウェアのハートビート監視機能を利用して仮想L-Serverに対応するVMゲストのハートビートを監視します。

ハートビート監視機能については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

【VMware】
本製品の生存監視機能では、VMware HAの"仮想マシンの監視"設定でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。

【Hyper-V】
本製品の生存監視機能では、MSFCの"ハートビート設定"でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。

注意

サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更した場合、本製品には変更が反映されません。
そのため、サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更しないでください。

定義ファイルの格納場所

デフォルトの値が記載されたファイルがインストール時に配置されます。

【Windows】
インストールフォルダ\Manager\etc\customize_data\alive_monitoring

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/alive_monitoring

定義ファイル名
  • vm_VMware.rcxprop

  • vm_Hyper-V.rcxprop

    ファイル名の大文字/小文字の変更は許容されます。

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。

指定項目指定値

コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

vm_VMware.rcxpropの指定項目
min_uptime

VMwareのハートビート監視設定の"アップタイム最小値"を指定します。

0~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
デフォルトは"120"が指定されています。

failure_interval

VMwareのハートビート監視設定の"障害間隔"を指定します。

1~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
デフォルトは"30"が指定されています。

max_failures

VMwareのハートビート監視設定の"仮想マシンごとの最大リセット回数"を指定します。

1~1000の範囲の整数を指定します。
デフォルトは"3"が指定されています。

max_failure_window

VMwareのハートビート監視設定の"リセットの最大時間帯"を指定します。

-1、および1~1000の範囲の整数を指定します。単位は時間です。
-1を指定した場合、"指定なし"になります。
デフォルトは"1"が指定されています。

off_override_cluster

本製品で生存監視を無効に設定した場合に、VMwareクラスタのハートビート監視設定を上書きして、VMゲストのハートビート監視設定を無効化するかを指定します。

VMゲストのハートビート監視設定を無効化する場合、"true"を指定します。
VMゲストのハートビート監視設定をVMwareクラスタの設定に合わせる場合、"false"を指定します。
デフォルトは"false"が指定されています。

注意

定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してください。

以下のパラメーターの詳細は、VMwareのマニュアルを参照してください。

  • アップタイム最小値

  • 障害間隔

  • 仮想マシンごとの最大リセット回数

  • リセットの最大時間帯

vm_Hyper-V.rcxpropの指定項目
restart_period

MSFCのハートビート監視設定の"再起動期間"を指定します。

0~3599の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
"retry_period_on_failure"で指定した時間より小さい値を指定してください。
デフォルトは"900"が指定されています。

restart_threshold

MSFCのハートビート監視設定の"指定期間内での再起動の試行回数"を指定します。

0~4294967295の範囲を指定を指定します。
デフォルトは"1"が指定されています。

failover

MSFCのハートビート監視設定の"再起動に失敗した場合は、このサービスをアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする"を指定します。

フェールオーバーする場合、"true"を指定します。
フェールオーバーしない場合、"false"を指定します。
デフォルトは"true"が指定されています。

retry_period_on_failure

MSFCのハートビート監視設定の"再起動の試みがすべて失敗した場合は、指定した時間 (hh:mm) 後にもう一度再起動を開始する"を指定します。
-1、および0~1439の範囲の整数を指定します。単位は分です。
-1を指定した場合、無効になります。
0~1439を指定する場合、"restart_period"で指定した時間より大きい値を指定してください。
デフォルトは"60"が指定されています。

注意

定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してください。

各パラメーターの詳細は、MSFCのマニュアルを参照してください。